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会計事務所に就職するからには、専門的なスキルを身につけキャリアアップを目指すため、ある程度の期間はそこで経験を積みたいものです。しかし最近話題になっている、いわゆるブラックな職場は会計事務所にも存在します。
そのようなブラックな会計事務所への就職は避けるべきであり、転職する場合にも相手側の会計事務所を慎重に選ばなければなりません。この記事では、ブラックな会計事務所の見分け方を中心に、よい会計事務所を選ぶポイントについて解説します。
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目次【本記事の内容】
キャリアアップをするためには、いくつかの会計事務所を経験しながら、様々な業務を覚えることも一つの方法です。しかし転職先の会計事務所がブラックだった場合、早期退職に追い込まれ、キャリアに傷がつく危険性があります。
実際に、会計事務所には昔からの慣習が残っており、ブラックな労働環境になりやすいといわれています。最初にその原因について考えてみましょう。
会計事務所では1年間の特定の時期に業務が集中する傾向があります。一般的に繁忙期と呼ばれるのは11月~翌5月の期間で、この時期に企業の決算業務や個人事業主の確定申告、さらに年末調整や各種税務申告などの期限が次々に訪れます。 加えて、クライアントに対する責任もあるため、残業を続けてでも各種手続きを期限厳守で終わらせなければなりません。
この期間は事務所内が総出で業務をこなさなければならず、残業や休日出勤が増えることになります。もしもブラックな会計事務所に入ってしまうと、過酷な状況の中で長時間労働を強いられたり、それに対する正当な報酬や振替休日をもらえなかったりする恐れもあります。
もう一つ注意すべき点として、旧態依然とした会計事務所の場合、福利厚生が整備されていない可能性も考えておきましょう。健康保険や年金は自身で加入しなければならず、その上収入も少なかったりすると、生活に支障をきたす恐れもあり、とても仕事を続ける気にはなれません。
就職や転職先に考える会計事務所がブラックかどうかは、実際に働いてみないと把握することは難しいでしょう。しかしブラックの見分け方として、いくつか注意すべき点があることも事実です。その重要なポイントを順番に紹介します。
・いつ見ても求人サイトに掲載されている
求人情報サイトで常に募集をしている会計事務所は、慢性的な人材不足を抱えていると見なしてもよいでしょう。別な理由があるかもしれませんが、離職率が高く人材が定着しない可能性があります。
求人情報を掲載するには費用がかかります。それでも継続して求人を出すということは、何らかの事情で人が集まらないブラックな会計事務所かもしれません。
・歴史があるのに平均年齢が低い
設立時期が古くてそれなりに歴史がある会計事務所で、従業員の平均年齢が低い場合も注意したほうがよいでしょう。特に小規模な会計事務所では、経営者の人格が職場環境を左右するため、長期的に安定して働くベテランから中堅の従業員が定着していないことが考えられます。
・未経験OKという条件にも注意
11月~翌5月というのは会計事務所の繁忙期ですが、この時期に人員確保のため未経験者でも採用するケースはよくあります。また繁忙期以外に求人を出し、未経験者を一から育てるという会計事務所もあります。
しかし、本来なら戦力になる人材を求めるはずなので、なぜ未経験者がOKなのかを慎重にチェックする必要があるでしょう。
会計事務所にもさまざまなタイプがあり、BIG4と呼ばれる大手税理士法人から、個人事務所まで多種多様です。日本国内では一般企業と同様に、小規模から中堅規模の会計事務所が多い傾向にあります。
大手の会計事務所は従業員も多く、それぞれに専門分化した業務を行うことが一般的です。それに対して中規模~小規模の会計事務所は、1人で幅広い業務を担当する機会が多くなります。規模によってブラックかどうかを見極めるのは難しいので、以下に挙げるポイントに注意しながら、自分に合った事務所を探してみましょう。
・会計事務所の収入相場と比較して、低くないことを確認する。
・繁忙期の勤務状況と、その補償制度について詳細に確認する。
・会計事務所の業務内容を正確に把握する。
・給与体系と福利厚生について確認する。
・有資格者の比率を確認する。
・従業員の平均年齢を確認する。
外部からブラックかどうかを判断できない場合、その会計事務所について可能な限り多くの情報を集めることが、就職や転職を成功させるためには重要です。職場選びは慎重な上にも、さらに慎重さを重ねるくらいの心構えが必要だといえるでしょう。
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長期的に仕事を続けられるかどうかは、担当する業務の内容と、職場環境に大きく左右されます。慢性的に人材が不足していて、常に過酷な労働を強いられるブラックな会計事務所では、とてもキャリアアップを目指すことなどできません。
会計事務所への就職や転職を考える場合、可能な限り情報を集め、そこが安心して働ける環境であることを確認するべきでしょう。もしも自分だけで判断できない時には、士業に関する豊富な情報を提供してくれる、転職エージェントに相談することをおすすめします。
■参考サイト
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