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世界で起こっている諸問題や、通信技術の発展もあり、人々は日常的にさまざまな情報に触れています。
複雑な状態を整理するために欠かせないのが、論理的思考、いわゆるロジカルシンキングと呼ばれるものです。
論理的思考は、天性のものと考える方も多いかもしれませんが、ある程度のレベルであれば自分で鍛えられます。
論理的思考を使いこなせれば、仕事だけでなく、日常のあらゆることに役立つでしょう。
今回は、論理的思考の鍛え方について解説します。
論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、物事を体系的に理解し、ロジックに沿って考える力です。たとえば、数学の問題を解く際は、「どのような問題なのか」を把握し、筋道を立てて考える必要があります。
論理的思考は、数学の問題を解くだけでなく、ビジネスの世界でも応用できます。問題が発生した際に、その原因を整理し、どのように解決していくかを順序立てて考える際に役立つでしょう。
論理的思考力がなぜ必要なのかについては、さまざまな背景が考えられます。よく挙げられるのが、「時代の不確実性」です。「VUCAの時代」と呼ばれることもあるように、現代は、目まぐるしく環境が変化する時代となっています。
ちなみにVUCAとは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったものです。VUCAの時代を生き抜くためには、現在どのような問題が発生しているのかを理解し、解決策を考える必要があります。
また、論理的思考が必要な理由として、「キャリアアップに不可欠な要素である」という点も見逃せません。マネジメント層になると、企業の重大な意思決定に関わることも多くなります。また責任者として、問題解決能力が求められる場面もあるでしょう。
ビジネスの世界で活躍するためには、物事を体系的に理解し、順序立てて考える論理的思考が不可欠です。論理的思考を鍛えられれば、普段の業務にも大きく役立てられます。
論理的思考力を鍛える一つ目の方法は、自分の思考方法を客観的に分析することです。たとえば「水質汚濁をどのように改善すべきか?」「デフレは悪か?」など、ある問題を想定し、それについての回答を作成していきます。
何度か回答を作っているうちに、自分の思考の癖を発見できるようになります。自分がもっている思考の癖や偏見などを明確化し、よりフラットな視点で見られるように調整していきましょう。自分の力だけでは難しい場合は、そのようなワークショップや講座に参加するのもおすすめです。
論理的思考力を鍛える二つ目の方法は、クリエイティブな趣味を楽しむことです。クリエイティブな発想と論理的思考は、一見正反対の営みに見えますが、両者には深い関係があります。クリエイティブなアイデアを出すためには、物事を体系的にとらえる作業が欠かせません。従来の枠組みにとらわれないためには、「枠組み」そのものを理解する必要があるからです。
クリエイティブな趣味は、数多くあります。作曲や絵画、小説を書くような作業も、クリエイティブな趣味に該当するでしょう。特に小説を書くような場合は、作品全体を考え、筋道を立てて書く必要があります。こうした趣味は、ストレスの発散にもなるので、思考をよりクリアにできるでしょう。
論理的思考力を鍛える三つ目の方法は、新しいスキルを身につけるために、勉強を始めることです。たとえば、プログラミングスキルを身につけようと考えた場合、まずは自分が目指すべきゴールを想定し、そこから逆算してやるべきことを明確化します。
このような作業は、まさに論理的思考力が試されます。もちろん学習の計画を立てるだけでなく、実際に勉強をしてみて、「勉強法で改善すべき部分はないか」「より効率的に学習できる方法はないか」などの可能性を探ってみるのも重要です。
論理的思考力を鍛える四つ目の方法は、結論・根拠の骨格を固めておくことです。物事を考え、主張をするような場合は、まず結論を明示する必要があります。結論を最初にもってくると、「何が言いたいのか」が明確になり、聞き手も内容を理解しやすくなります。
ただし、結論を出すだけでは、ただ自分の感想を言っているだけに過ぎません。結論を述べた後には、その根拠となる事実が必要です。「結論→根拠」の流れを意識し、フォームを固めておくことによって、自然と論理的思考ができるようになります。
論理的思考力は、一朝一夕で身につくものではありません。ビジネスで高いパフォーマンスを発揮するためには、根気よく論理的思考力を鍛える必要があります。クリエイティブなアイデアなど、大きな活躍をしたい場合はなおさらです。
論理的思考が自然とできるようになるために、クリエイティブな趣味や思考のフォーム固めなど、いくつかの習慣を取り入れてみましょう。キャリアアップに役立てるためにも、自分の思考を見直してみてはいかがでしょうか。

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