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東京23区などのタクシー料金が、11月14日から約15年ぶりに値上げとなり、初乗り料金が420円から500円にアップしました。あらゆるものの価格が上がっているだけに、ビジネスシーンでのタクシー利用にもブレーキがかかりそうです。
タクシー料金値上げの理由は、新型コロナウイルスの感染拡大による利用者の減少や、燃料費高騰です。そのほかにもドライブレコーダー設置や、キャッシュレス決済対応などの費用などが、タクシー会社の経営を圧迫しているようです。
昨年末以降、東京23区と三鷹市、武蔵野市のタクシー会社245社から国土交通省へ値上げ申請が出されていました。関係閣僚会議での了承を受け、実に15年ぶりにタクシーの運賃改定が認可となったわけです。
今回のタクシー運賃の改定率は14%となります。初乗り料金(420円→500円)だけでなく、233メートルごとに80円だった加算額も、255メートルごとに100円に改定されています。
ところで、タクシー料金は地域やタクシー会社によって違いますが、どのように決められているのかご存じでしょうか。
タクシー料金を値上げする場合、国土交通大臣の認可が必要です。認可には「物価問題に関する関係閣僚会議」の了承も必要です。
値上げ額は、道路運送法で「適正な利潤を超えないもの」と定められ、“適性”と認められなければ認可されることはありません。
初乗り料金や加算額は、地域ごとに上限額を国交省が設定し、その上限額を超えない範囲で、各タクシー会社の裁量で決定することになっています。そのため、地域やタクシー会社によって、異なるタクシー料金が設定されることもあります。
タクシー料金は、タクシー乗車時に表示されている初乗り料金と、走行距離に応じた加算額の合計となります。ところが、なんらかの理由で待ってもらう場合も、メーターは上がっていきます。
たとえば、タクシー乗車中に、買い物やトイレに立ち寄ることもあるでしょう。そうした場合には待機料金(時間経過料金)が追加となります。日常のタクシー利用では、そういうシーンはほとんどないでしょうが、ビジネスでは、そういうシーンも決して珍しいことではありません。
追加料金には、タクシーを呼ぶときに発生する迎車料金、時間を指定するときの予約料金、22時~5時の間に利用した場合に追加となる深夜早朝割増、車種指定料金、高速道路代などがあります。
いずれにしても、ビジネスシーンでは、電車やバスを利用するよりも、タクシーを利用した方が便利な場合が多々あります。地方では、社用車を活用するケースも多いようですが、都心部では公共交通機関かタクシーでの移動がほとんどではないでしょうか。
タクシー会社の経営も厳しい状況ですが、タクシーを利用する側にとっても、今回の値上げの影響は重くのしかかることになりそうです。
今回のタクシー料金の値上げによって、東京駅から池袋駅まで10キロメートル走行したとして算出すると、これまでの3,540円から460円アップの4,000円となります。もちろん、道路の混雑状況や選ぶルートによっても多少の違いはありますが、これまでのように気軽に利用することは難しくなりそうです。
■参考URL
テレ朝ニュース 14日からタクシー初乗り500円に値上げ 東京23区などで約15年ぶり
おとなの自動車保険 タクシー料金はどう決まる?気になる値上げの理由まで解説
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