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年末年始には、取引先や得意先に挨拶に出向く機会が増えるのではないでしょうか。手土産を持参する方も多いでしょうが、手土産の選び方、渡し方などで、先方の印象は大きく違ってくるものです。
今回は、好印象を与える年末年始の挨拶と手土産についてまとめてみました。
年末年始の、取引先への挨拶回りは、今年1年間お世話になったお礼と、“来年もよろしくお願いします”と伝えることが主な目的ですが、社会人としてのマナーをわきまえているかどうかが問われる場面でもあります。ここでの印象が、来年からの取引に影響する可能性もあるので、失礼のないよう振る舞わなければなりません。
手土産を持参する場合は、気の利いたものを選べるかどうかで相手の印象は大きく変わります。年末年始の挨拶回りに持参する手土産の相場は、2,000円から5,000円ぐらいのようで、お菓子や飲み物のように、食べてなくなる“消え物”が基本ですが、相手が喜ぶものを選ぶことが評価のわかれ目となります。
お菓子やコーヒー・紅茶などは、失敗しにくい無難な選択ではあります。ただし、無難であるだけに、あちこちから受け取る可能性が高く、差別化にはなりにくいものです。
そこで、少しでも特別感を出すためにおすすめなのは、最近話題となっているものや、期間限定や地域限定のものです。”お取り寄せ”しなければならないものや、希少価値の高いものなども、特別感が出て、印象に残りやすいでしょう。
いくら、気の利いた手土産を持参したとしても、渡すときのマナーができていなければ、評価を下げることになります。
例えば、訪問の際は事前連絡を入れるのが基本です。電話などで、訪問日時を伝えておきましょう。また、挨拶回りは取引先の就業時間内に伺うのが礼儀です。
また、取引先へ持参する手土産には、「御年賀」「お年賀」など“のし”をかけるのがマナーですので、用意するときには忘れないようにしましょう。 “水引”の下には会社名を入れておきます。せっかく渡しても、後でどこからもらったものかわからなくなられては意味がありませんし、相手が管理しやすいようにとの配慮でもあります。
包みを開けなくてもどこの社の手土産かわかるよう、のしは包装紙の上からかけることも、取引先への気遣いとして一般的になっています。
さらに、好印象を与えるには、紙袋に入れたままではなく、風呂敷に包んで持参するのがおすすめです。
最近はあまり見かけなくなりましたが、だからこそ行うことで、相手に印象付けられることができるでしょう。
持参した手土産は、担当者が椅子に座る前か、座った直後に渡すのがベストなタイミングです。渡す際には風呂敷や紙袋から出して差し出します。包んでいた風呂敷や紙袋は、たたんで持ち帰るのがマナーです。
応接室に通される場合も想定されますが、その場合は、担当者が来るまでに、風呂敷や紙袋から出しておきましょう。
渡す際の声かけも、好印象を与えるためには重要です。
「心ばかりのものですが」、「ほんの気持ちですが」、「よろしければ」などに続けて、「どうぞ、みなさんで召し上がってください」と、一言添えるのが良いでしょう。
また、多忙な年末年始は、たとえ事前に連絡していたとしても、先方の担当者が不在ということもあります。その場合は、手土産に名刺を添えて、早々と引き上げましょう。
若手の中には、単なる儀式や虚礼と受け止め、あまり重要視しない傾向もあるようですが、取引先との良好な関係を築くためにも、また、担当者の印象をアップさせるためにも、年末年始の挨拶回りは重要な仕事です。
日頃お世話になっている取引先への感謝の気持ちと、新しい年もいいお付き合いができるように、社員一人ひとりがきちんとした挨拶をできるよう、教育する必要があるでしょう。
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