公開日 /-create_datetime-/
IT統制とは、ITに関するリスクを管理し、ITリスクを適切にコントロールする仕組みを構築し運用するための活動のことです。
IT統制で行うべきことを理解するためには、まず内部統制とIT統制の関連性について理解する必要があります。金融庁が公表する「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」によると、内部統制の4つの目的を達成するために6つの基本的要素があり、そのうちの一つに「ITへの対応」が挙げられています。
① 統制環境
② リスクの評価と対応
③ 統制活動
④ 情報と伝達
⑤ モニタリング(監視活動)
⑥ IT(情報技術)への対応
【関連コラム】内部統制とは?4つの目的・6つの基本的要素から上場準備との関係を解説
「ITへの対応」は、他の基本的要素と独立して存在するものではなく、内部統制の目的を達成するために不可欠な要素として存在します。例えば、「情報と伝達」において、把握した情報をITシステムで一元管理し社内で周知するといったように、「ITへの対応」は他の要素とも深く関連しています。現在、ほとんどの企業がITシステムなしで業務を遂行することは困難ですので、内部統制の目的を達成するために必要不可欠な要素がITへの対応であり、IT統制であると言えます。
つまり、内部統制における重要な一要素としてIT統制がある、ということです。
▲内部統制4つの目的を達成するために必要な6つの基本的要素のうちの1つが「ITへの対応」
「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」において、内部統制の目的を達成するための基本的要素の一つである「ITへの対応」は、「IT環境への対応」「ITの利用」「ITの統制」から構成されると定義されています。
ITへの対応とは、組織目標を達成するために予め適切な方針及び手続を定め、それを踏まえて、業務の実施において組織の内外のITに対し適切に対応することをいう。
ITへの対応は、内部統制の他の基本的要素と必ずしも独立に存在するものではないが、組織の業務内容がITに大きく依存している場合や組織の情報システムがITを高度に取り入れている場合等には、内部統制の目的を達成するために不可欠の要素として、内部統制の有効性に係る判断の規準となる。
ITへの対応は、IT環境への対応とITの利用及び統制からなる。
IT環境への対応およびITの利用を行うための仕組みとしてIT全社的統制があり、ITの統制を行うための仕組みとしてIT全般統制(ITGC)およびIT業務処理統制(ITAC)があります。
IT統制はこれら3つから構成されます。
・IT全社的統制:経営レベルでのコントロール
・IT全般統制(ITGC):ITシステムの環境を保証するためのコントロール
・IT業務処理統制(ITAC):ITシステムを用いた業務を正確に行うためのコントロール
それぞれの詳細について解説します。
記事提供元
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
請求書の印刷・封入作業をゼロに!電子請求書発行システム「楽楽明細」導入事例集
工事請負契約書とは?作成時の注意点などを解説!
ラフールサーベイ導入事例集
債権管理・入金消込効率化『V-ONEクラウド』導入事例 ~午前中いっぱい掛かっていた消込作業がわずか数分で完了! アデコ株式会社~
他社との違いは?電子契約サービスの比較検討ガイドのご紹介
【経理キャリアマップ】上場企業・上場準備企業の監査役・社外取締役を目指すには?
【累計視聴者85,000人突破!】『ManegyランスタWEEK -2025 Autumn-』11月に開催!
税理士とは?仕事内容や働き方を分かりやすく解説!
旬刊『経理情報』2025年9月10日号(通巻No.1753)情報ダイジェスト通巻
【税理士解説】業務委託の源泉徴収は必要?対象報酬の判断基準からインボイス制度との関係まで徹底解説
サーベイツールを徹底比較!
新型コロナウィルス問題と見直しておきたい契約条項
株式会社I-ne導入事例~月間の受注データ件数は20万件以上!『 Victory-ONE【決済管理】』の導入で 業務効率化と属人化の解消を実現~
管理部門職種別 面接質問集【MS-Japan】
契約書チェック(契約審査)の重要性とチェックを行う際のポイント
【2025年版】源泉徴収票の書き方・作成方法とは?|年末調整をスムーズにするポイントを税理士が徹底解説
研究開発費及びソフトウェアの会計処理 第2回 市場販売目的のソフトウェアの定義と会計処理等(企業会計と税務会計の違い)
【簿記の基本情報まとめ】試験内容や合格率、勉強時間、合格後のキャリアなど
税理士試験科目免除制度とは?メリット・デメリットや廃止の可能性を解説
研究開発費及びソフトウェアの会計処理 第1回 研究開発費の定義とその会計処理(企業会計と税務会計の違い)
公開日 /-create_datetime-/