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2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)は年末年始休業のため、お問合せなどのご連絡は1月5日(月)以降になります。ご了承くださいませ。

本記事では、世界のビジネスニュースを英語で紹介しております。
ニュースを読んでいただくとともに、英語のキャッチアップにお役立ていただけますと幸いです。
アメリカで今、「有給家族休暇」「有給医療休暇」への関心が再燃しています。有給での「産休」や「病休」を公的に定めていない国は世界で7カ国しかなく、その1つが先進国アメリカです。雇用への不安から、産後の母親は平均して3カ月以内に職場に復帰するのが通例だといいます。世界最低ランクの福祉を見直し、安心して出産や介護などを行える環境を整えるべく、現在、超党派で連携して制度化への議論が進められています。
[The] two women you're about to hear from come from opposite sides of the aisle in a deeply divided House. They don't agree on much, but they have found one area where they can get something done; at least, they hope so.
これから話を伺う2人の女性は、(民主党と共和党で)深く分断している下院において異なる政党に所属しています。彼女たちはほとんど見解の一致を見ることはありませんが、(共に)成し遂げることができる、ある分野を見いだしました。少なくとも、彼女たちはそう願っています。
* * *
A party on Capitol Hill to launch a renewed effort in Washington.
"We are here to come to some sort of bipartisan solution and, for once, get this done."(Stephanie Bice, US House Republican)
ある取り組みをワシントンD.C.において再スタートさせるために、キャピトル・ヒルでパーティーが開催されました。
「私たちは、党派を超えた何らかの解決策を見つけ、そして、今回こそ、この目標を実現するためにここに集まっています」(ステファニー・バイス 米共和党下院議員)
You heard that right. You're looking at Democrats and Republicans together vowing to tackle a persistent American problem: no universal policy for paid family and medical leave.
聞き間違いではありません。あなたが目の当たりにしているのは、民主党員と共和党員が、アメリカにおけるある根強い問題に取り組むことを共に誓う姿です。その問題とは、全国に適用できる、有給の家族休暇と医療休暇に対する政策がないことです。
"The United States is one of only seven nations in the entire globe that doesn't have some benefit when it comes to paid family leave. How is that possible?" (CNN)
「アメリカは、有給の家族休暇に関して何らかの(公的な)手当がない、全世界でわずか7カ国のうちの1つです。こんなことがどうしてありえるんでしょうか」(CNN)
"I think that's one of the surprising elements of this. We live in the greatest nation in the world, but when you're talking about families, this is one area that we have struggled." (Stephanie Bice)
「それが、この問題の驚くべき側面の1つだと思います。私たちは世界で最も偉大な国に暮らしていますが、家族(に関する福祉制度)について言えば、これは私たちが苦労してきた領域の1つなんです」(ステファニー・バイス)"It's, frankly, an embarrassment that we are, you know, one of seven nations or so that doesn't have this kind of focus on the family." (Chrissy Houlahan, US House Democrat)
「率直に言って、恥ずかしいことです。私たちが、家族についてこうした重点的な取り組みを行っていない7カ国ほどの国の1つであるということは」(クリッシー・フラハン 米民主党下院議員)
Chrissy Houlahan is a Democrat from eastern Pennsylvania, outside Philadelphia. Stephanie Bice is a conservative Republican from Oklahoma. Their ideologies and [the] districts they represent are very different. What they have in common: they are both moms.
クリッシー・フラハン氏はペンシルベニア州東部、フィラデルフィア市近郊選出の民主党議員です。ステファニー・バイス氏はオクラホマ州選出の保守派の共和党議員です。彼女たちのイデオロギーと代表する選挙区は非常に異なっています。彼女たちの共通点は、2人とも母親であるということです。
"I worked for a company 20 years ago that actually provided paid family leave, which was almost unheard of." (Stephanie Bice)
「私は20年前ある企業に勤めており、そこでは実は有給の家族休暇を提供してくれていたのですが、ほとんど例のないことでした」(ステファニー・バイス)
Bice says she was lucky, since three-quarters of the country's workers do not have access to paid family leave.
バイス氏は自分が幸運だったと言います。というのも、アメリカの労働者の4分の3が有給の家族休暇を利用することができないからです。
Houlahan was an officer in the Air Force when she became pregnant with her first daughter.
"I really struggled, because I think that the military's policy at the time was six weeks of convalescence, effectively. I remember acutely that the childcare on the base was a six-month waiting list." (Chrissy Houlahan)
フラハン氏は長女を妊娠したとき、米国空軍の将校でした。
「本当に苦労しました。なぜなら私の記憶では、当時の軍の方針は事実上、6週間の(産後)療養期間を取らせるというものだったからです。鮮明に覚えているのは、基地内の保育施設が6カ月待ちだったということです」(クリッシー・フラハン)
Both parties have tried to pass paid family and medical leave for years but failed because of deep philosophical differences in how to approach it.
民主・共和両党は長年にわたって、有給の家族・医療休暇の法案を通そうとしてきましたが、うまくいきませんでした。それに対するアプローチの方法に根本的な思想上の違いがあったからです。
"We are fortunate to be at this moment in history, in this moment in time, where there are a critical mass of us―frankly, in many cases, women―who are really intrigued and interested in making a difference in this area, and enough history to build upon to make this happen." (Chrissy Houlahan)
「私たちは、歴史上のこの瞬間、今この瞬間に居合わせることができて幸運です。今、私たちのような――率直に言えば、多くの場合は女性の――人たちの数が(変化を起こすのに必要とされる)クリティカル・マスに達していて、この領域においてよい変化をもたらすことに大きな興味と関心を抱いています。そして、これ(有給の家族・医療休暇制度)を実現するための土台となる、これまでの歴史の積み重ねも十分にあるのです」(クリッシー・フラハン)
(February 26, 2023)
(訳 足羽万輝子)
(出典: CNN English Express 2023年7月号)
記事提供元
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