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急増する退職代行サービスの実態とは?「モームリ」運営企業が語る現状

公開日2024/07/05 更新日2024/08/01 ブックマーク数
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退職代行サービス「モームリ」株式会社アルバトロス谷本様

昨今、退職代行サービスの利用が急増しており、その実態や企業の対応について関心が高まっています。本日は、退職代行サービス「モームリ」を運営する株式会社アルバトロスの谷本様にインタビューを行い、利用者の傾向や企業の対応について詳しく伺いました。特に、30代以上の方も退職代行サービスを利用するケースが増えているという調査結果(管理部門・士業の「退職代行」における知名度・イメージ調査)に基づき、その背景と実際の利用状況についてお伝えします。


お話を伺った人

株式会社アルバトロス 代表取締役
谷本慎二様

【関連記事】
退職代行サービスの知名度は92%!利用したことがある割合は?【退職代行に関する実態調査】

「月間3,000人が利用!退職代行のリアルな数字と動向

ーー今日は退職代行サービスの利用者や企業の対応についてお伺いしたいと思います。20代など若手からのサービス利用が多いと思いますが、30代以上の方も「退職代行」というサービスを知っているというアンケート結果も出ており、使うと本当にスムーズに退職できるのか?ということを本日の取材を通してお伝え出来たらと思います。

早速ですが、利用者について、毎月どれくらいの方からサービス利用の申し込みがあるのでしょうか? また、時期によって利用者数は上下するでしょうか?


谷本様: 利用相談でお伝えすると、1カ月あたり大体3,000~4,000名近くの相談があり、そのうち1,780名ほどが実際に退職をされたという形になります。

また、多い時期は4月から5月です。他にも8月のお盆期間やゴールデンウィーク、年末年始といった長期連休の後も増える傾向にあります。休み中に「もう会社に行きたくない」と感じる方が多いようです。


ーー利用者の男女比や年齢層についても教えてください。


谷本様: 男女比については、大体50%ずつです。年齢層は20代と30代が多くて、全体の6割を占めています。ただ、それ以降の40代、50代、60代の方もいらっしゃいますね。


ーー 年代によって退職理由は変わりますか?


谷本様: そうですね、若い方は比較的軽い理由で退職することもありますが、長年勤務されている方は過酷な労働環境が原因で退職することが多いです。

退職代行を頼る人々 接客業からバックオフィスまで

ーー利用者が多い職種はなんでしょうか?


谷本様: 一番多いのは接客サービス業で、次に看護師や介護職が続きます。特に看護や介護は労働環境が厳しいことが多いですね。


ーー人事や労務などの管理部門(バックオフィス)の方も利用されるのでしょうか?


谷本様: はい、事務系の方も多く利用されており、退職理由としては人間関係やパワハラが理由で退職するケースが多いです。


ーーオフィスワーカーと比べて、先ほどおっしゃっていた看護・介護職の方々の退職理由は変わってきますか?


谷本様: やっぱり身体を動かす体力系の場合は、過酷な労働環境が多いですし、逆に事務系で言うと、特に人間関係やパワハラが理由で退職するケースが多いです。

入社数カ月で退職代行 若手社員の退職理由とは

ーー今年の4月頃に新入社員がモームリさんなどの退職代行を使用しているなどのニュースが報じられました。利用者の勤続年数の割合はどの層が多いでしょうか。


谷本様: 6カ月未満の方が全体の約6割を占めていますが、中には入ってすぐ退職される方も一定数はいらっしゃいます。約4割くらいの人は、ある程度社歴があり、会社との良好な関係を築いている人もいます。そういう方については、退職を申し出ても辞めさせてもらえないなどの理由があります。


ーー社歴が若い方が利用される理由としては、上司や社内の人に言いづらいなどの理由があるのでしょうか?


谷本様: 言いづらいのもあるかと思いますが、入社前と後で契約内容が異なるということもあります。そのほかに入社して1カ月以内にパワハラ被害にあったなどの理由もあります。

昨年比で増加する退職代行サービスの利用者—その原因とは?

退職代行サービス「モームリ」株式会社アルバトロス谷本様

ーーここ数年でサービスの認知度が大幅に上がったと思うのですが、昨年と比較して利用者数が増えている背景など何かありますか?


谷本様: うちに関しては、かなり認知が上がっているので、昨年と比較すると、1カ月平均で約700名近くの依頼だったのが、約1,800名以上になっているので、ものすごく増えている印象があります。


ーー 退職理由として多いのは何ですか?


谷本様: 「 労務」関係が一番多いです。例えば、有給の取得ができない、サービス残業がある、公休がキチンと取れないなどです。次いでハラスメントが多いです。退職代行に依頼するぐらいなので“自分で言えないほど”の重い理由の依頼者が多い印象です。そもそも休みが取れない会社で「じゃあ辞めます」ということにはならないこともあり、それも退職者自身が分かっているので、弊社のような退職代行を利用するのだと思います。


ーー30~40代の方で、入社して条件が違ったという理由以外に、労務関係で退職された方で印象に残っているエピソードなどありますでしょうか?


谷本様: ハラスメント関係の事例が一番印象的です。


ーー 退職代行を利用される方の所属する企業規模や企業の対応を教えてください。


谷本様: 大企業と中小企業は半々ですが、中小企業の方がトラブルが多い印象があります。特に違法な労働環境が原因で退職するケースがここ最近は目立ちます。

企業の対応としては、事務的に淡々と対応される企業様が多い一方で、約1割未満の企業では、高圧的に対応してくることもあります。普通だと第三者を使ってまで辞めたいとなると、企業側も納得する場合があります。そうならないのが、社長とかが実権を握っている企業ですね。


ーー 交渉が難航することもありますか?


谷本様: そもそも退職する意向を伝えて、“退職は認めない”などと違法なことを仰られる場合、ある種土俵が違う企業様もいらっしゃいます。ひどいところだと「うちは有給取得のシステムはないです」とか「そういう場合は給料を渡せません」などと回答されることもあります。そういう場合は、こちらも淡々と対応し、法的な理由から御社の方が立場が悪くなることを伝えていきます。本人が全国労働基準監督署に伝えた場合、行政指導が入る可能性があるなどを淡々とお伝えします。

それでも対応されなかったり、完全に違法なことを続ける場合は、依頼者に弁護士にお願いした方がいいなどの助言をしています。ただ退職するということは決まっているので、属していた企業には出社しなくても問題ないということも伝えています。

企業と労働者の間で橋渡しする退職代行サービスの役割

ーー労働組合との提携についても教えてください。


谷本様: 多くの民間退職代行サービスは非弁行為のため通知のみで行いますが、労働組合と提携することで団体交渉権を持ち、交渉が可能となります。これにより、退職に関するトラブルを解決することができます。


ーー企業の中には良心的な対応をするところもあると先ほど伺いましたが、具体的にどのような対応をされているのでしょうか?


谷本様: 例えば、退職理由を詳しく聞き、今後の改善に努める企業もあります。自社の問題点を認識し、改善しようとする姿勢は評価できますね。


ーー最後に、退職代行を利用されることによって企業にとってのメリットやデメリットについて教えてください。


谷本様: メリットとしては、会社に伝えられなかった本当の退職理由を聞くことができる点です。

デメリットとしては、退職理由を隠しやすくなるため、根本的な問題解決が遅れる可能性が出てくる点です。しかし、労務関係や人間関係の改善を図ることで、退職代行の利用を減らすことができます。


ーー本日は貴重なお話をありがとうございました。これからも退職代行サービスの発展を期待しています。


谷本様: ありがとうございました。

【関連記事】
サービスの利用者が増加中、退職代行にはどのように対処すべきか?


退職代行モームリ|もうムリだ!っと会社で感じたら


▼サービス概要▼
株式会社アルバトロスが運営する「退職代行モームリ」は、退職を希望する従業員に代わって、退職の意思を企業に伝えるサービスを提供しています。サービス内容は、電話やメールを通じて依頼者の退職意思を会社に通知し、退職手続きが円滑に進むようサポートします。また、労働組合と提携しており、団体交渉権を活用して、法的に問題のない形で交渉を行います。さらに、退職後のトラブルや労働問題に関する相談も受け付けており、安心して退職できる環境を整えています。サービスは24時間対応で、迅速かつ確実に退職手続きを進めることが特徴です。


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