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在庫リスクが少ない越境ECビジネスモデル「ドロップシッピング」の多様化と成功の秘訣

公開日2024/10/01 更新日2024/10/01 ブックマーク数
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越境ECにおけるドロップシッピングビジネス

目次本記事の内容

  1. １．はじめに
  2. ２．越境ECにおけるドロップシッピングビジネスの始め方
  3. ３．越境ECにおけるドロップシッピングの主要メリット
  4. ４．越境ECにおけるドロップシッピング適用商品の特徴と効果的な戦略
  5. ５．ドロップシッピングビジネスモデルを採用した成功事例
    6. 　５−１．BlueCrate（https://bluecrate.com/）
    　５−２．Dark Horse Marine（https://darkhorsemarine.com/）
    　５−３．PuppyLove（https://puppielove.com/）
  6. ６．越境ECにおけるアメリカ拠点ドロップシッピング専門サプライヤーの活用
  7. ７．越境ECにおけるドロップシッピングの展開と成功の鍵

１．はじめに

ドロップシッピングは、オンラインショップを運営しながらも、商品の在庫を抱えず、注文を受けた商品をサプライヤーが直接顧客に発送する、越境電子商取引（EC）に適したビジネスモデルです。このモデルは、ビジネスオーナーが在庫管理や商品の直接出荷に関わることなく、マーケティング、広告、ウェブサイトの管理などに専念できるため、特に国際的なECサイト運営において効果的です。

アメリカ市場では、ドロップシッピングはすでに巨大なビジネス領域として確立されています。世界のドロップシッピング市場規模は2018年に1,022億米ドルに達し、2019年から2025年にかけて年平均28.8％の成長が見込まれています。オンラインショッピングの需要の増加に伴い、このビジネスモデルはさらなる成長が期待されています。

越境ECビジネスを考える日本企業にとって、ドロップシッピングは低リスクで始められる選択肢の一つです。本稿では、ドロップシッピングを海外進出のモデルとして利用する際のポイントについても触れ、日本企業の国際展開に役立つ情報を提供します。

２．越境ECにおけるドロップシッピングビジネスの始め方

まず初めに、国際市場をターゲットにした市場調査を行ないます。どの製品が自身のビジネス戦略や国際市場の顧客ニーズにマッチするかを検討し、どのようなECサイトを構築するか計画します。この段階では、競合他社の存在、彼らがどのように製品を販売しているかを綿密に調査します。

次に、越境取引に適したサプライヤーを選定します。アメリカや他の国際市場には多くのドロップシッピング専門サプライヤーが存在し、彼らと提携することで、地域に特化した製品の供給や配送を効率的に行うことができます。選定の際のポイントとして以下を考慮します。

● 返品や破損品の取り扱い方法
● 製品の注文から配送までにかかる時間
● 国際的な顧客サポートの品質
● 海外発送の際の保険加入の有無
● 信頼性を確認するためのオンラインレビューの存在

適切なサプライヤーを選んだ後は、オーダーフルフィルメントプロセスをシステム化し、越境ECサイトに統合します。新製品をサイトに掲載し、国際的な広告戦略を用いてビジネスを展開していきます。このようにして、越境ECでのドロップシッピングビジネスを成功に導くための準備が整います。

３．越境ECにおけるドロップシッピングの主要メリット

越境電子商取引（EC）の世界でドロップシッピングビジネスモデルを採用することは、多くの利点をもたらします。特に、国際市場への進出を検討する際、以下の５つのメリットが非常に重要です。

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◆WRITER

弁護士 小野 智博
弁護士法人ファースト＆タンデムスプリント法律事務所　代表弁護士

企業の海外展開支援を得意とし、日本語・英語の契約をレビューする「契約審査サービス」を提供している。
また、ECビジネス・Web 通販事業の法務を強みとし、EC事業立上げ・利用規約等作成・規制対応・販売促進・越境ECなどを一貫して支援する「EC・通販法務サービス」を運営している。

著書「60分でわかる！ECビジネスのための法律 超入門」


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