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スキルベース組織と採用:人事部門が今取り組むべき課題と未来

公開日2024/12/01 更新日2024/11/29 ブックマーク数
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スキルベース組織と採用

「スキルベース」とは、スキルに基づいて意思決定を行うことを指します。人事分野においては、従業員や採用候補者の持つスキルを基準に、採用、評価、配置といったプロセスを進めるアプローチのことです。これは学歴や職務経験に依存せず、専門スキルやソフトスキルといった能力に焦点を当てたものです。特に、候補者のスキルを基準に評価する「スキルベース採用」や、スキルを基にしたマネジメントを行う「スキルベース組織」が注目を集めています。

世界的トレンド:スキルベース採用の拡大

近年、アメリカではジョブ型採用が見直され、スキルベース採用へのシフトが進んでいます。ジョブ型採用では、特定のポジションに限定された採用を行うため、その役割が終わると解雇につながる場合があります。

一方でスキルベース採用は、従業員の持つ多様なスキルを把握し、それを別の業務や役割に活用する柔軟性を備えています。これにより、企業は採用コストを削減でき、従業員には新たなキャリアの機会を提供できるため、双方にメリットがあります。

ジョブ型との違い

スキルベースは、特定の職務(ジョブ)に基づくジョブ型とは異なり、従業員の持つスキルを軸に評価や配置を行うアプローチです。ジョブ型では職務内容が固定化されているのに対し、スキルベースはスキルを柔軟に活かして新たな役割を与えることが可能で、業務の幅を広げる柔軟性があります。

スキルベース採用の特徴とメリット

スキルベース採用の特徴は以下の通りです。

・評価基準: 専門スキル、ソフトスキル、資質、性格などを「スキル」として捉え、総合的に評価。
・スクリーンインの考え方: 学歴や職務経験に基づく「スクリーンアウト」ではなく、スキルに着目して活躍の可能性がある候補者を選ぶ。
・柔軟性: 採用後の異動や配置によって、個々のスキルを活かす。

これにより、従来の採用基準で見逃されがちだった「隠れハイパフォーマー※」を発掘でき、人材不足の解消にもつながります。

※一貫して高い成果やパフォーマンスを発揮する人材のこと。

スキルベース採用と日本の雇用慣行

日本で一般的なメンバーシップ型採用では、学歴や過去の職務経験が総合的に評価され、要件を満たさない候補者は選考から外れることがありました。一方、スキルベース採用では、スキルのみに集中した選考が行われるため、より多くの候補者を選考に進めることが可能です。

また、事前に求めるスキルや人材像を明確に定義する「ペルソナ設定」を行うことで、母集団の質を保ちながら間口を広げることができます。

スキルベース組織の未来:柔軟性と効率化

スキルベース組織への移行は、業務効率の向上と人材活用の最適化を実現します。具体的な導入ステップとしては以下が挙げられます。

1. 業務のモジュール化: 業務を細分化し、各業務に必要なスキルを明確化。
2. スキルマッチング: 従業員のスキルを可視化し、適切な業務に配置。
3. デジタルツールの活用: スキル情報の管理やマッチングを効率化するプラットフォームを導入。

これからの人事部門に求められること

スキルベース採用と組織は、日本の伝統的な雇用慣行に新しい風を吹き込みます。スキルベース採用は、柔軟で競争力のある人材戦略として機能する可能性を秘めています。人事部門としては、以下の取り組みを進めるとスキルベース組織を活用できるかもしれません。

  • 自社の求めるスキル定義の明確化。
  • スキルデータの管理・可視化。
  • スキルマッチングのためのプラットフォーム導入。
  • 従業員のスキルアップを支援する仕組みづくり。

スキルベースへの移行は、長期的に企業の競争力を高める鍵となるでしょう。柔軟な発想と適切なツールの活用が、未来の人材マネジメントを支えます。

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