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法律事務所や弁護士事務所で働くパラリーガルや事務員は、一般的な会社員と比べて専門的な知識やスキルのほか、責任感や細やかな対応力も求められる職種です。
このため、転職活動において採否を左右する志望動機を作成する際、どこに重点を置けばいいのか判断しづらく、多くの方が「どのように書けばよいのかわからない」と悩みがちです。
この記事では、法律事務所の特徴や求められる人物像を踏まえ、志望動機を書く際のコツや具体例を紹介します。
法律事務所に応募する際、一般企業向けの志望動機と同じ書き方をするのは避けるべきです。
なぜなら、法律事務所では 一般企業とは異なる資質 が重視されるからです。
一般企業では、リーダーシップや クリエイティブな発想力 が評価されることが多いです。
これは、将来的に会社を引っ張る存在や、新しい価値を生み出す人材として期待されるためです。
一方、法律事務所では、 リーダーシップや創造性が必ずしも求められるわけではありません。
特に パラリーガルや事務員 の場合、重視されるのは 「正確性」と「サポート力」 です。
法律事務所では、弁護士が法律問題を解決する最前線に立ちます。
一方、 パラリーガルや事務員 はその活動を支える「縁の下の力持ち」です。
そのため、以下のようなスキルや資質が求められます。
一般企業では 積極的なアイデア発信やリーダーシップが重視されることが多いですが、法律事務所では 指示を的確に受け取り、正確かつ迅速に実行する能力が求められます。
この違いを理解した上で、自身の特性や経験が法律事務所の業務にどう役立つかを的確にアピールすることが大切です。
法律事務所の志望動機を作成するためのポイントは以下の4つが挙げられます。
法律事務所の志望動機は「結論」から記述するようにします。
応募の動機を冒頭で明確に示すことで、採用担当者に意図がすぐに伝わります。
その後、結論に至る「根拠」を具体的に補足しましょう。
例えば、「法律事務所で社会貢献したい」という結論に対し、法律を学んだ経験や細かい作業への強みを根拠として述べると説得力が増します。
「なぜ法律事務所を選んだのか」を明確にすることが重要です。
一般企業ではなく法律事務所で働きたい理由を具体的に述べることで、志望動機に説得力が生まれます。
応募する法律事務所特有の魅力や意義を示すようにすると、採用担当者により響く志望動機になります。
法律事務所の業務内容を理解していることを示すのは必須です。
「クライアントとの連絡調整や書類作成において、正確で迅速なサポートを提供したい」と、業務内容について具体的に言及することで、採用担当者に「この業界をよく理解している」と好印象を与えられます。
法律事務所では正確でわかりやすい「文書作成能力」が求められるため、志望動機そのものが文章力のアピールになります。
一文一意を心がけ、誤字脱字がないように注意しましょう。
また、論理的な構成や適切な敬語を使うことで、採用担当者に文章作成スキルをアピールできます。
志望動機を作成するときは、以下にご紹介する5つのステップを意識しながら作成するとスムーズです。
志望動機の冒頭では、結論を端的に述べることが重要です。
弁護士や採用担当者がすぐに意図を理解できるよう、60字以内で簡潔にまとめるようにしましょう。
例えば、「法律問題を抱える方のサポートを通じて社会貢献をしたい」という具合に、具体的な内容を盛り込み、曖昧さを排除することがポイントです。
このように書くことで、読み手に負担をかけず、志望の熱意が伝わる効果的な文章になります。
主張を補強するために、自身の経験や価値観に基づいて主張の根拠を示します。
法律問題に直面した経験や、過去の業務で得たスキルがあれば、これらを法律事務所で活かせる理由とともに、具体的に記述すると説得力が高まります。
自分自身の体験を踏まえることで、志望理由が現実味を帯び、採用担当者に「なぜこの職種に興味を持ったのか」を明確に伝えられるからです。
法律事務所が求めるスキルや特性に自分が合致していることを具体的にアピールします。
「事務職で培った正確な処理能力」や「丁寧なコミュニケーション力」など、職務に関連するスキルを挙げましょう。
また、そのスキルをどのように活かして事務所の業務に貢献していくかを明確に述べると、採用担当者に「この人を雇いたい」と思わせることができます。
「なぜこの事務所を選んだのか」という点に触れることで、他の応募者との差別化を図ります。
事務所の理念や特色、特定の取り扱い分野に惹かれた理由を具体的に述べると効果的なので、事前の情報収集が必須です。
ホームページや出版物などを調査し、他にはない「その事務所ならでは」の魅力を志望動機に織り込むと、志望動機がよりブラッシュアップされます。
最後に、入所後の意欲や目標を述べて文章を締めくくります。
「迅速に業務を習得し、弁護士を支えるサポート力を発揮したい」、「法律事務の専門家を目指して努力する」といった前向きな姿勢を示しましょう。
自分のキャリアビジョンを入れることで、応募が目的ではなく、長期的な視点でキャリアを築きたい意欲を伝えられるため、好印象へとつながります。
また、行政書士などの法律系の資格取得を目指しているなど、知識習得に前向きな姿勢を表現できるとさらに高評価につながるでしょう。
志望動機は採用を左右する重要なポイントです。
法律事務所への転職・就職を成功させるには、志望動機は単なる形式的なものではなく、自分の価値をアピールし、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる内容でなくてはなりません。
そのためには、結論を端的に述べ、根拠を具体的に示し、自分を採用するメリットを伝えることが重要です。
また、数ある法律事務所の中からその事務所を選んだ理由や、入所後の取り組み姿勢を明確に述べることで、他の応募者との差別化ができます。
この記事でご紹介した志望動機作成のポイントや、作成時に意識すべきステップを参考にしていただくと、採用担当者に響きやすい志望動機となりますので、是非お試しください。
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