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資源有効利用促進法は、3R(Reduce・Reuse・Recycle)を推進するために2000年に制定されました。製品の回収・リサイクルの強化、省資源化・長寿命化による廃棄物の削減、回収品からの部品再使用などを通じて、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現を目指しています。
改正前の同法における主な規制の概要は、以下図のとおりです。

出典:経済産業省「資源有効利用促進法」
2023年度成立の「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律」に基づき、近年、日本では、2050年カーボンニュートラル(脱炭素)の実現と経済成長の両立(いわゆるグリーントランスフォーメーション(GX))を実現するための施策が進められています。
脱炭素成長型の経済構造へ円滑に移行するには、リサイクルなど資源循環の取り組みを加速させることが重要です。
そのため、「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律」と「資源の有効な利用の促進に関する法律の一部を改正する法律」(以下、「改正案」)が、2025年5月の第217回通常国会で可決・成立しました。
これらは 2026年4月1日から施行される予定です。
なお、再生資源の利用については、海外ではEUをはじめ循環経済政策が進み、再生材の利用拡大や再生プラスチックの使用義務化が加速しています。

出典:内閣官房 GX実行会議「分野別投資戦略 参考資料(資源循環)」17頁
また、このような規制の流れを受けて、企業による再生材利用に関するコミットメントが公表されています。

出典:内閣官房 GX実行会議「分野別投資戦略 参考資料(資源循環)」18頁
資源有効利用促進法は、以下の対象業種や製品ごとに3R(Reduce・Reuse・Recycle)への取り組みを国が「判断基準」として定め、事業者にその遵守を義務付けています。
•パルプ製造業および紙製造業
•無機化学工業製品製造業(塩製造業を除く)および有機化学工業製品製造業
•製鉄業および製鋼・製鋼圧延業
•銅第一次製錬・精製業
•自動車製造業(原動機付自転車の製造業を含む)
•紙製造業
•ガラス容器製造業
•建設業
•硬質塩化ビニル製の管・管継手の製造業
•複写機製造業
•自動車
•家電製品(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、衣類乾燥機)
•パソコン
•ぱちんこ遊技機(回胴式遊技機を含む)
•金属製家具(金属製の収納家具、棚、事務用机および回転いす)
•ガス・石油機器(石油ストーブ、ガスグリル付こんろ、ガス瞬間湯沸器、ガスバーナー付ふろがま、石油給湯機)
•自動車
•家電製品(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、衣類乾燥機)
•パソコン
•ぱちんこ遊技機(回胴式遊技機を含む)
•複写機
•金属製家具(金属製の収納家具、棚、事務用机および回転いす)
•ガス・石油機器(石油ストーブ、ガスグリル付こんろ、ガス瞬間湯沸器、ガスバーナー付ふろがま、石油給湯機)
•浴室ユニット、システムキッチン
•小形二次電池使用機器(電動工具、コードレスホン等の28品目)
•スチール製の缶、アルミニウム製の缶
•ペットボトル
•小形二次電池(密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池、密閉形ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池、小形シール鉛蓄電池)
•塩化ビニル製建設資材(硬質塩化ビニル製の管・雨どい・窓枠、塩化ビニル製の床材・壁紙)
•紙製容器包装、プラスチック製容器包装
•パソコン(ブラウン管式・液晶式表示装置を含む)
•小形二次電池(密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池、密閉形ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池、小形シール鉛蓄電池)
•電気業の石炭灰
•建設業の土砂、コンクリートの塊、アスファルト・コンクリートの塊、木材
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