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企業の成長を支えるのは「人材の力」です。
社員のスキルや経験をデータ化して活用する「タレントマネジメント」は、今や人事戦略の中心的なテーマとなっています。
本記事では、その推進を担う人事企画の役割や求められるスキル、キャリアアップへの活かし方を解説します。
タレントマネジメントとは、社員一人ひとりが持つスキルや能力、経験などの情報を一元的に把握・管理し、企業の成長に繋げるための戦略的な人事マネジメント手法です。
情報を一元管理することで、社員の個性や潜在能力を最大限に引き出し、適材適所の配置や育成を行い、組織全体のパフォーマンスを向上させることを目的とします。
近年、タレントマネジメントが注目されている背景には、大きく分けて3つの要因があります。
終身雇用制度が過去のものとなり、転職が当たり前になった現代において、優秀な人材を社内に留め、長期的な活躍を促すための仕組みが不可欠となっています。
国籍や文化、働き方が異なる多様な人材が活躍する中で、画一的な人事制度では対応しきれない課題が増えてきました。
HRテックの普及により、社員データの収集・分析が容易になったことも、タレントマネジメントを推進する大きな後押しとなっています。
タレントマネジメントに携わるのは、主に人事企画の部門や担当者です。
人事企画におけるタレントマネジメントは、単なるデータ管理に留まらず、企業の経営戦略と連動した組織戦略や人材戦略の根幹をなすものです。
人事企画は、タレントマネジメントを通じて、経営目標達成に必要な人材像を明確にし、採用・配置・育成・評価といった人事施策を統合的に設計・実行していくことが求められます。
人事企画におけるタレントマネジメントは多岐にわたりますが、主だった3つの役割について解説します。
タレントマネジメントを機能させるためには、社員の能力や貢献度を正しく評価し、処遇に反映させるための制度が不可欠です。
具体的には、等級制度、評価制度、そして育成プランをタレントマネジメントのデータと連動させて設計・運用します。
社員一人ひとりの成長を可視化し、キャリア形成を支援する仕組みを整えることで、エンゲージメントの向上にも繋がります。
タレントマネジメントの中核となるのが、社員一人ひとりの情報を収集・分析し、戦略的に活用することです。
単にスキルや経験を記録するだけでなく、社員の適性や志向性も把握することで、より精度の高い配置や後継者計画(サクセッションプラン)を策定することができます。
これらのデータは、例えば「このプロジェクトにはどのようなスキルを持つ人材が何人必要か」といった、経営層の意思決定をサポートする重要な根拠となります。
人事企画は、タレントマネジメントを通じて、経営層の目指すビジョンや戦略を理解し、それを現場に伝える役割を担います。
経営戦略を達成するためにどのような人材が必要なのかを経営層と議論し、そのニーズを現場のマネージャーや社員に具体的に落とし込むことで、組織全体が一丸となって目標に向かって進むことができるようになります。
この橋渡し役こそ、タレントマネジメントにおける人事企画の最大の価値と言えるでしょう。
タレントマネジメントを成功させるためには、従来の人事スキルに加えて、いくつかの新たなスキルが求められます。
タレントマネジメントは、単なる人事施策ではなく、経営課題を解決するための戦略的なアプローチです。
そのため、自社の事業内容や市場環境を深く理解し、経営目標を達成するためにはどのような人材施策が必要かを自ら考え、企画する力が不可欠です。
例えば、「海外市場への事業展開を加速させるために、どのような語学力やリーダーシップを持つ人材を育成すべきか」といったように、経営層と同じ目線で課題を捉え、具体的な施策に落とし込む力が求められます。
タレントマネジメントは膨大な社員データを扱います。
これらのデータを単なる数字の羅列ではなく、組織の課題や傾向を読み解くためのツールとして活用する力が重要です。
BIツールやクラウドベースのタレントマネジメントシステムなど、HRテックを使いこなすことで、データに基づいた客観的な意思決定が可能になります。
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タレントマネジメントは、経営層、現場のマネージャー、そして社員や労働組合、場合によっては社会保険労務士といった、さまざまな立場のステークホルダーを巻き込みながら進める必要があります。
それぞれが異なる利害や考え方を持っているため、彼らの意見を丁寧に聞き、必要に応じて調整し、共通の目標に向かって協力体制を築く力が不可欠です。
多様な意見を尊重しつつ、円滑なコミュニケーションを築くことで、施策の浸透と成功に繋がります。
後編では、タレントマネジメントの経験をどのようにキャリアアップへとつなげるか、その実践的な活用法と転職市場での評価ポイント、さらにスキルを武器にキャリアを広げた実例を解説します。
後編は、管理部門・士業特化型転職エージェント「MS-Japan」のサイトにて公開中です。
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