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経理女子が主役「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」ドラマ化決定!原作の青木祐子先生にインタビュー

公開日2019/07/26 更新日2019/07/27

<© 青木祐子/集英社>

Manegyを運営するMS-Japanの管理部門の間でも何かと話題になっている、経理女子が主役の小説「これは経費で落ちません!」が、多部未華子さん主演でドラマ化、7月26日より放送がスタートする。(NHK総合にて毎週金曜日夜10時~)

また、同シリーズの最新巻となる「これは経費で落ちません!6 ~経理部の森若さん~」(集英社オレンジ文庫刊)が7月19日に発売された。

同作品では、主人公である中小企業に勤める経理部の森若さんを中心に、領収書のやり取りなどを通じて会社内の人間模様が描かれている。同じ経理部のメンバーや他の部門とのやり取りの様子が非常にリアルだと話題の作品だ。

経理以外の管理部門である総務・人事・広報などの管理部門女子も多数登場し、オフィスでの日常や恋愛模様がコミカルかつ丁寧に描かれており、マネジーを利用する管理部門(特に経理!)の方々にとって、ドラマ・小説共に見逃せない作品となりそうだ。

今回はドラマ化&シリーズ6作目の発売を記念して、原作者の青木祐子先生にインタビューを敢行し、作家になる前のOL時代のお話から最新巻の見どころまでを伺った。


ー「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」のドラマ化とシリーズ6巻目の発売、おめでとうございます!経理女子の会社での日常を描いた作品というのはあまり聞かないのですが、まずは「なぜ経理女子の作品を書こうと思ったのか」について教えてください。

一般的には、小説を書くなら派手な仕事や珍しい仕事を取り上げた方が書きやすいと思うのですが、働く女性の日常を描こうと考えたときに、思いついたのが小さな会社の事務職で働く女性でした。もともと小説家になる前にOLをやっていたんですけど、その時に事務方の仕事をしていたこともあって身近に感じたのだと思います。それで事務職として働く女性を描こうと思いました。

ー先生にもOL時代があったのですね?!

そうなんです。もともと小さいころからお話を作ったり書いたりするのが好きだったこともあり、 OL時代に1年間、地元のカルチャーセンターの小説講座を受けていて、その頃は講座のペースに合わせて、働きながら月に1本ペースで書いていました。デビュー後も3年くらいは執筆と並行して会社員を続けていました。

ー会社員から作家になろうと思ったきっかけは何だったのですか?

小説講座に通いながら好きで書いていたのですが、講座のメンバーが小説の新人賞に応募しているのをみて、自分も応募してみようと思いました。最初は最終選考で落選してしまったのですが、2回目に応募したコバルトノベル大賞で大賞をいただき、デビューすることになりました。

初めの3年くらいは当時勤めていた会社で働きながら作品を執筆していた時代がありました。コバルト文庫のころは年に3~4冊書いていて、残業して帰って22時から2時くらいまで書いて、7時に起きてお弁当作って会社行って、と。今思えば、すごくタフな生活をしていました(笑)

その後、結婚を期に転居が必要になり、その時勤めていた会社を辞めることになりましたが、ちょうどそのタイミングで出したシリーズがヒットしてくれたので小説の仕事に専念することに決めました。

ー本作品はとある企業の経理部員が主役で、身近にありそうな物語となっていますが、これまでの青木先生の作品とは少し違った印象ですね。

これまでは少女小説をメインに書いてきたのでそれとは違いますね、少女小説を書くときは、どうしてもテーマが愛とか恋とか夢とかを書くことになるので。でも、デビュー前に一人で書いていた時は身近な仕事をテーマにしたものも書いていました。

コバルト文庫では主にイギリスのヴィクトリア朝を舞台にした小説を書いていて、テイストは違いますが、前向きに頑張る女の子たちの物語という意味では共通しています。3年ほど前に集英社さんがオレンジ文庫というレーベルを立ち上げるということで、それにお誘いいただいたのをきっかけに森若さんシリーズを書くようになりました。

最初にも話しましたけど、小説にするなら派手な仕事とか珍しい仕事の方が良いと思っていて、本作の前に「入浴剤の研究開発をする女子ってすごい!」と思っていたので、そのことを書いてみたのですが(風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室帖/集英社オレンジ文庫刊)、実際に書いてみたら「もっとフツーの職業の話を書きたいな」と感じまして、スピンオフ作品として経理の話を書きました。

すごくフツーの話を書いたつもりで最初はこんなに人気が出るとは思っていませんでしたので、驚いてます(笑)

ー私も拝見したのですが、身近な職業とはいえ、キャラクターの個性がうまく表現されていて、自分の会社にもいそうって思えるところが読んでいて面白かったです。

そこおもしろいですよね!会社の中にいろいろな役割があって、その部署ごとになんとなくのイメージみたいなのがあって、その辺のキャラクターや関係性なんかは書いてて面白かったです。

有名企業でなくても、派手な仕事でなくても、地道に頑張ってる女性が(もちろん男性も)いるんだということを書きたかったので、その辺りが伝わっているのであればうれしいですね。

ー作品の執筆にあたっての楽しさや苦労はありますか?

色々ありますが書いているときは基本的に楽しいです。苦しいときかぁ・・・、話がオチないときですかね。短いストーリーだと最初のイメージ通りにオチまで一気に書けるのですが、たまに書きながら話がそれてしまいオチなくなってしまうことがあって、そうなるとオチをつけるのに苦労します。

ーちなみに先生が好きな登場人物は誰ですか?

うーん、基本的にはキャラクターには入れこまないようにしているのでいないのですが、しいて言えば森若さんですね。もともと私も会社員時代にイーブンという考え方を持っていて、会社に命かけてるわけでもなく、かといって怠けるわけでもなく、給料分はしっかり働くよという。イーブンっていうのが自分の会社員の時の哲学でもあったので、彼女のキャラクターは、そんな意識と近い価値観を持っているので好きです。それと、自分はなかなかああいう風にはできないなってことができる部分もあり、私の理想って感じですね。

ーそんな森若さんが活躍するシリーズ6巻の見どころを教えてください。

ちょっとネタバレかもしれませんが、 6巻では恋愛よりも会社の話がメインとなってまして、企業買収に関する話が出てきます。

ーいわゆるM&Aですか!?

詳しくは見てのお楽しみですが、そういう話も出てきます。専門的な部分というよりも、自分の会社の存続にかかわる情報を知ってしまったとき、普段は愛社精神にあふれる性格ではない森若さんがどのようなことを考え、行動するのか、そのあたりをぜひ見ていただきたいですね。

あとは麻吹さんが活躍します、タイガーさんがだんだんいいキャラになってきてます(笑)

ーちなみに(ドラマの試写が終わったタイミングだったこともあり)ドラマの試写をされたということですが、ご覧になってどんな印象でしたか?

小説でも表現していた、ニッコリ笑顔で「ダメです」っていう森若さんのイメージを多部さんがうまく表現していただいていてピッタリだと思いました。見るまではどうかなーと思う部分もありましたが、他の役の皆さん含めて、見れば見るほどぴったりと役にはまっている印象で、もうあの方達以外考えられないという気持ちです(笑)

―マネジー的には、これからのシリーズにぜひ人事や総務、法務などのお話しなども入れていただけると嬉しいです。

確かに人事とか総務の話も面白いので取材して書いてみたいですね。いまは余裕がなくてかけてないですが、いずれ番外編で総務とかのお話も書いてみたいです。

ーぜひお願いします(笑)。ではさいごに、マネジーをご覧のビジネスパーソンの皆様にひと言お願いします。

派手な仕事やかっこいい仕事ばかりじゃないけれど、どの仕事にもそれぞれの価値観があって皆さん誇りをもって働いてらっしゃると思いますので、これからもそういった想いでお仕事を頑張ってほしいなと思います。

―青木先生、ありがとうございました。

(取材・文/マネジーニュース編集部 有山智規)


◆書籍情報

 「これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~」シリーズ(集英社/オレンジ文庫)
  著者:青木祐子


◆ドラマ情報 



ドラマ10『これは経費で落ちません!』
 2019年7月26日スタート(連続10回)
 NHK総合 毎週金曜 よる10時から10時49分
  原作:青木祐子
  脚本:渡辺千穂 藤平久子 蛭田直美
  出演:多部未華子 重岡大毅(ジャニーズWEST) 吹越満 ほか
  制作統括:管原浩(NHK) 坂下哲也(AX-ON)



ドラマ10『これは経費で落ちません!』
 2019年7月26日スタート(連続10回)
NHK総合 毎週金曜 よる10時から10時49分
 原作:青木祐子
 脚本:渡辺千穂 藤平久子 蛭田直美
 出演:多部未華子 重岡大毅(ジャニーズWEST) 吹越満 ほか
 制作統括:管原浩(NHK) 坂下哲也(AX-ON)

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