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環境省が取り組んでいるクールビズは、地球温暖化対策として冷房時の室温を28℃とし、それでも快適に過ごせるようにビジネスシーンでの軽装を推奨しているものです。ところで、この「室温28℃」ですが、冷房の設定温度と勘違いしている人も多いようですが、そうではありません。では、適切な室温とは、何度くらいなのでしょうか。
オフィスのような広い空間では、温度調節も難しくなります。暑がりの人も寒がりの人もいるだけでなく、体調や、オフィスの環境によっても、快適さを感じる室温が大きく異なるからです。
たとえば、建物の構造や材質によって、外気温から受ける影響が違ってきますし、冷房の効き具合によっても設定温度の工夫が必要かもしれません。同じ室内であっても、場所によって「暑い」「寒い」が出てくる可能性もあります。
1日中オフィスにいる人と、外回りで出入りする人によっても、室温の感じ方は違うでしょう。オフィスの室温管理をする担当者にとっては、社員みんなに快適に過ごしてもらうためどうすれば良いのか、工夫が必要なところです。
ところで、環境省が推奨する夏場の「28℃」は室温であり、冷房の設定温度ではありません。設定温度を28℃に設定すると、室温はそれよりも高くなるはずですので注意しましょう。
社員が多くなればなるほど、誰もが快適と感じる室温を保つことは難しくなりますが、より多くの人の満足度を求めようとするなら、寒がりの人に合わせた室温設定が無難です。
なぜなら、人間の体は暑くなると汗をかくことで体温調整をする機能が備わっています。ところが、寒さに対しては無防備で、衣服や暖房で寒さをしのぐしかありません。しかも、体調への悪影響も、寒さの方が多いようですから、ちょっと暑いかなと感じる室温が、適温なのかもしれません。
人それぞれ、適温と感じる室温には差がありますから、環境省が推奨する室温28℃を基準にして、心地よく過ごすための工夫を検討してはいかがでしょうか。
たとえば、扇風機やサーキュレーターで、空気を循環させることは効果的とされています。また、湿度が高いと不快と感じることが多いため、除湿を心がけることも心地よさにつながります。
そのほかにも、ドアや窓の開閉は少なくする、ブラインドなどで日差しをカットするなど、細かい工夫はいろいろできます。パソコンやプリンター、コピー機などのそばの席は、電子機器による放射熱によって体感温度が変わりますから、オフィスのレイアウトに考慮した室温管理も必要となるでしょう。
ちなみに人間は、体内で発生した熱を外部環境と熱交換を行うことで、体温調整をしています。その熱交換に影響を与えているのが、代謝量、着衣量、気温、熱放射、風(気流)、湿度の6つの温熱環境要素です。
つまり、その6つの要素を上手にコントロールすることが、適正な室温管理のポイントといえます。さらに、それぞれの体感温度に応じた個別の工夫によって、室温28℃でも、涼しく快適に過ごす環境づくりにつながるのではないでしょうか。
室温を28℃に設定しても、必ずしも室温全体が28℃になるとは限りません。体感温度もそれぞれ違います。しかし、冷暖房温度を1℃緩和することで、熱源設備で消費されるエネルギーは約10%削減できるといわれています。
たった1℃の調整が、地球温暖化対策につながると思えば、室温を管理する総務担当者にとっても、疎かにはできません。オフィスの室温や湿度をこまめにチェックするほか、社員の率直な声を聴き、快適な室内環境をつくりあげ、暑い夏を乗り切りましょう。
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