詳細はこちら
サービスロゴ

学ぶ

Learn

サービスロゴ

もらえる!

Present!

【経理・会計業務にキャリアチェンジ】簿記2級を取得すべき理由

公開日2019/08/19 更新日2019/08/20
【経理・会計業務にキャリアチェンジ】簿記2級を取得すべき理由

各種の人気資格ランキングで、いつも上位に挙げられている資格が「簿記2級(日商簿記2級)」です。取得すると就職・転職に有利といわれるビジネス向け定番資格の1つにもなっています。具体的にはどんな資格で、どんなメリットがあるのでしょうか。

簿記2級の内容、難易度は?

資格検定機関の日本商工会議所は、簿記2級を「高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル」と定義しています。

つまり、簿記2級を取得すると、企業の経営健全度を示す書類である財務諸表を読み解き、自社や取引先の経営状況を把握する能力を有している証明になるのです。

このため簿記2級を取得すれば、経理職以外でもたとえば営業職なら利益率を重視した営業活動ができ、総務・人事職なら人件費や社会保険費などのコストを最適化できる経営管理ができるようになります。

・簿記2級の試験概要、問題の内容に関して

簿記2級の検定試験は年3回(2・6・11月)実施され、受験資格は年齢・学歴・実務経験不問。したがって誰でも受験できます。試験は大問5問の記述形式。100点満点中70点以上が合格です。

試験科目は商業簿記と工業簿記の2科目(配点は商業簿記ː60点、工業簿記ː40点)で試験時間は2時間。

商業簿記(第1―3問)では、決算書作成を行うための、企業外部との取引(購買、販売など)を記録・計算する能力が問われます。

工業簿記(第4・5問)では、製品の原価計算をするための、部門別・製品別の原材料、燃料、人力などの資源投入を記録・計算する能力が問われます。

また、過去13年間の出題傾向を見ると、次のようになっています。

第1問仕訳問題を出題
第2問伝票会計問題や個別問題(銀行勘定調整表、株主資本等変動計算書、固定資産、有価証券、商品売買など)を出題
第3問財務諸表・精算表作成問題を出題
第4問費目別計算問題(全体の半分程度を占めている)の他、部門別計算、単純個別原価計算、本社工場会計、標準原価計算などの問題を出題
第5問総合原価計算、標準原価計算、直接原価計算など様々な工業簿記問題を出題


・簿記2級の合格率、必要な勉強時間

直近の合格率は2018年6月:15.6%、2018年2月:29.6%、2017年11月:21.2%などとなっています。また、過去16年の平均合格率は28.5%です。

簿記2級の合格に必要な勉強時間は、個人差を含め150―250時間といわれています。これを日数換算すると、仮に平日2時間、土日各5時間の週20時間を受験勉強に充てた場合、7.5―12.5週間。月換算なら2カ月弱から3カ月強になります。

検定試験は毎年3回、すなわち4カ月ごとに実施されるので、タイミング的にも良い勉強時間数といえるでしょう。

簿記2級を取得すべき理由

簿記2級を一度取得すれば更新は不要、一生モノの資格です。そこで簿記2級を取得すれば、経理担当者の場合、それは「簿記と経営管理の実務能力を具えている」という証明になるので社内評価がアップし、昇給・昇格が期待できます。簿記2級取得者には資格手当を支給している企業も多いといわれています。

簿記2級取得のメリットはこれだけではありません。就職や転職が有利になるといわれています。

というのも中堅規模以上の企業の場合、近年は財務戦略が極めて重要になっているので、経理・財務部門の人材募集においては簿記2級取得を募集要項に掲げ、採用条件にしている企業が多いからです。したがって、簿記2級取得者は希望企業への就職や転職の確率が高まるでしょう。

また、士業資格取得への跳躍台になるのもメリットでしょう。

簿記2級取得は「財務諸表の数字から経営内容を把握できる」など企業の経営分析能力を具えることになるので、中小企業診断士、税理士、公認会計士など経営関連の士業資格取得の足掛かりになるのです。このほか、国家資格の「ファイナンシャルプランナー技能士」や「不動産鑑定士」の取得もしやすいのが簿記2級取得の魅力です。

簿記2級を獲得したら、1級を取得すべき?

「簿記2級を取得したら、最高位の簿記1級を取得」と考える人が多いと思われますが、実利面では一考の余地があります。というのは、大企業を除けば保険会社、銀行、証券会社を含め一般企業では簿記2級取得者ほどの人材ニーズがないからです。

簿記1級は税理士・公認会計士の受験資格でもあり、合格率も10%前後で推移している超難関資格という点でも一考の余地があります。簿記2級と比べ、独学での受験勉強は難しく、簿記関連の専門学校などで2年程度は学ぶ必要があり、勉強時間は1000時間を優に超えるとされています。つまり、簿記2級に比べ費用対効果も時間対効果も決して高いとは言えない資格といえます。

したがって、税理士や公認会計士を目指すのならいざ知らず、一般企業で活躍する上では「箔が付く程度の資格」と見た方が良いでしょう。

まとめ

一般に難関といわれる資格取得に要する勉強時間はいずれも800時間以上とされています。これに対し、簿記2級の勉強時間は150―250時間。しかも合格は独学でも可能なレベルなので、費用対効果と時間対効果の高い難関資格が簿記2級といえます。

さらに市場環境の変化が激しく、事業の拡大・縮小・撤退、新規事業創出などの経営判断が迅速に求められている今日、一般企業でも財務戦略が重要になっています。ところが、そのための会計や経営分析が的確にできる人材が不足しているのが実情です。したがって、簿記2級取得者は就職・転職に有利なだけではなく、在職者も社内で厚遇される傾向が強まっています。キャリアアップを目指している上昇志向の強い人は、資格取得に挑戦して損のない公的資格といえるでしょう。

関連記事:経理職の方は必見!給与・評価アップにつながる資格とは?

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日13時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

関連ニュース

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報