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PRという言葉はよく聞くと思いますが、1990年代後半から積極的に取り組む企業が増えてきた、IRという言葉をご存じでしょうか。
よく似ているPRとIR、それぞれどのような意味で、どんな違いがあるのでしょうか。
大きな違いは「イメージアップ」と「情報開示」
PRもIRも、人々に向けて情報を発信するといった点で、似たような言葉と言えますが、根本的な意味合いとして大きな違いがあります。
【PR】
PRはPublic Relationsの略で、社会一般に対して商品の魅力を伝えたり、企業の活動や取組みをアピールしたりすることを言います。
以前はマスコミに対して商品や企業のアピールをすることが主流でしたが、近年広報の在り方が変わりつつあります。インターネットの普及、グローバル化、マーケットの拡大(ソーシャルメディアなど)、ステークホルダーの多様化など、現在の広報では複雑化する消費者や社会の意向を瞬時適宜に鑑み、PR活動に反映させなければなりません。
また、地域貢献などCSRが声高に叫ばれるようになってからは、企業側のアピールだけではなく、社会の一員として同じ方向を向き共に歩んでいく姿勢を見せる必要が出てきました。このような観点から、最近では広報の役割を経営機能の一環と位置付ける流れがあるようです。
米国で最も権威のある業界誌「PR WEEK」の編集長スティーブ・バレット氏は、最善のグローバルPRを行うためには「PESO」が重要だと話しています。
PESOとは、
Paid:広告(CMや新聞、ポスターで広告するなど)
Earned:広報PR(プレスリリースなど)
Shared:ソーシャルメディア(SNSに画像やコメントを投稿するなど)
Owned:自社メディア(自社HP内で新商品を紹介するなど)
の頭文字を合わせたものです。
以前は縦割りだったPR、広告、マーケティング、メディアなどの分野が収斂され始めていて、各分野の境界が曖昧になってきているそうです。そのため、それぞれがそれぞれの分野に特化せず、他分野までフォローできる人材配置が必要になります。少しでも間違った情報を発信してしまうとそれは瞬く間に全世界を駆け巡り、これまでに築き上げたコーポレートレピュテーションを一気に崩してしまう恐れがあるのです。
【IR】
IRはInvestor Relationsの略で、株主や投資家に向けて経営状態や財務状況など企業情報を開示することを言います。
PRが不特定多数の社会一般に対して商品や企業のアピールをするのとは異なり、IRでは情報の良し悪しに関わらず、株主や投資家などが投資判断に必要な情報を公平に継続して提供します。公正に説明を行うことで、Investor(株主・投資家)とRelations(良好な関係)を築くことができ、企業に対する信用度を高めることが可能になります。
IRの活動としては、
企業説明会、決算発表・説明会
株主総会開催
HP上での情報開示
ディスクロージャー資料の送付(アニュアルレポート、ファクトブック、事業報告など)
などがあります。
基本的には株主や投資家を対象に情報開示を行いますが、不特定多数に向けた情報開示を行う場合もあり、これにニュースリリース(IRニュース)やIR広告が使用されます。
経済広報センターが2015年に行った企業の広報活動に関する意識実態調査では、本社機能で広報を担当する組織(231社)の中で、「広報IR部(室)」を設置している企業は13.0%だったそうです。
PRとIRはそれぞれ必須スキルが異なっています。PRはコミュニケーション能力に長け、IRは財務・会計・法律の知識が豊富です。もちろん独立部門として活動は可能ですが、PR部門がIRを兼ねることでメリットも生まれます。それはPR部門のメディアに対する情報発信内容と、投資家などへ提供する情報内容を一元化し、統一が可能になるということです。
ただしPR部門は財務・会計などの知識は比較的高くなく、これらをうまく動かしていくためにPRとIRの連携が不可欠だと言えるでしょう。
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