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即位(そくい)礼(れい)正殿(せいでん)の儀 その他天皇即位に関連するイベントや伝統について

公開日2019/10/12 更新日2019/10/13

2019年4月30日、現上皇さまが退位をし、2019年5月1日、「天皇の即位の日」によって第126代 徳仁(なるひと)さま(今上天皇)が誕生しました。元号も平成から令和となり、新しい時代が始まっています。これから秋にかけて、日本国内外に即位を宣言する儀式である「即位礼正殿の儀」も控えていますが、2019年は他にもどんな天皇即位に関連するイベントや伝統があるのでしょうか。

「即位礼正殿の儀」とは?

「即位礼正殿の儀」は、新天皇が即位を内外に宣言するための重要な儀式です。2019年10月22日午後1時から、皇居宮殿の「松の間」にて国事行為※として行われ、国民にとっては今年限りの祝日となります。

儀式は、平成時代(現上皇)の「即位礼正殿の儀」を参考に述べるならば、まず、平安時代から皇室に伝わる伝統衣装に身を包んだ新天皇・新皇后が歴代天皇に伝わる剣(つるぎ)や曲(まが)玉(たま)を携えた侍従(じじゅう)と「松の間」に入られます。新天皇が「松の間」中央に置かれた「高御座(たかみくら)」の台座に、新皇后が「高御座」の横の「御(み)帳(ちょう)台(だい)」の台座にのぼられ、「高御座」と「御帳台」のとばりが開けられてから参列者が起立し、新天皇が即位宣言のお言葉を述べられます。次に、内閣総理大臣がご祝辞を述べられ、参列者が万歳三唱をした後、新天皇・新皇后の退出にて終了することになります。

※国事行事・・・日本国憲法で定められた、内閣の承認と助言に基づいて天皇が行う仕事
 皇室行事・・・伝統的を受け継ぐ皇室祭祀(さいし)などの仕事


「即位礼正殿の儀」を含む、天皇即位の主なイベント

天皇の在位期間を「御代(みよ)」、新天皇が誕生することを「御代替(みよが)わり」といいますが、特に今回は、ご存命中の天皇が位を譲るという「御代替わり」(江戸時代以来、約200年ぶり)になっています。

1947年(昭和22年)に定められた皇室典範(てんぱん)には、生前退位に関する規定はないため、法改正をして皇室典範の特例を作るところから始まりました。(成立:2017年6月9日、公布:2018年6月16日)。

従来の皇位継承儀式は、先の天皇がお亡くなりになってから1年の服喪期間があり、天皇即位の翌年以降に行うこととなっていました。今回は生前退位という特例で、即位の年に「即位礼正殿の儀」を含む、天皇即位のイベントが続いているのです。

現上皇の退位イベントから今上天皇即位に関連する主なイベントを時系列にしてみました。

2019年 2月 24日
天皇陛下(現上皇)在位30年記念式典
2019年 4月 30日退位礼正殿の儀 ※憲政史上初
2019年 5月 1日
(天皇即位の日:令和元年)
剣璽(けんじ)等(とう)承継(しょうけい)の儀
即位(そくい)後(ご)朝見(ちょうけん)の儀
2019年 5月 4日即位を祝う一般参賀
2019年 5月 13日斎田(さいでん)点(てん)定(てい)の儀
(亀の甲羅による古来の占い「亀(き)卜(ぼく)」で、東西日本での初穂田が2田決定)(大嘗祭(だいじょうさい)の準備)
2019年 6月 6日親謁(しんえつ)の儀(天皇陵へ退位報告)
2019年10月未定斎田(さいでん)穂(ほ)抜(ぬ)きの儀(大嘗祭の準備)
2019年10月22日即位礼正殿の儀
祝賀(しゅくが)御列(おんれつ)の儀(祝賀パレード)
2019年10月22・25・29・31日饗宴(きょうえん)の儀
2019年10月23日内閣総理大臣夫妻主催晩さん会
2019年11月14~15日大嘗祭(大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀・大饗(だいきょう)の儀)
2019年12月未定
親謁の儀(天皇陵へ即位報告)

即位した天皇陛下が行う、重要な皇室の伝統行事

即位した天皇陛下が初めて執(と)り行う、極めて重要な皇室の伝統行事に「大嘗祭」があります。
毎年11月23日(勤労感謝の日)に宮中や全国の神社で行われる収穫祭である「新嘗祭(にいなめさい)(新穀を神様に捧げ、神様の恵みへ感謝)」の特別バージョンで、皇位継承儀式として新天皇即位時に行われる「新嘗祭」だけが「大嘗祭」と呼ばれます。宮中では、歴代天皇が自らもお召し上がりになり、五穀(ごこく)豊穣(ほうじょう)と国民の安寧(あんねい)を祈る儀式です。

通常の「新嘗祭」とは違い、新天皇が「大嘗宮の儀」と「大饗の儀」という儀式を大掛かりに行うことになります。8月30日(金)には、「大嘗祭」が行われるのを前に全国の神社では、「天下(てんか)大祓(おおはらえ)」と呼ばれる特別な儀式が行われました。

●大嘗宮の儀・・・2019年11月14日(木)~15日(金)

皇居東御苑(ぎょえん)に11月14日夕から造営された大嘗宮(悠(ゆ)紀(き)殿(でん)と主基(すき)殿(でん))という建物で、新天皇は御身(おんみ)を清められてから新穀を天地の神様にお供えし、新天皇が召し上がる儀式です。新穀のための田は、5月 13日「斎田点定の儀」で決定され、10月の収穫時期に「斎田穂抜きの儀」で初穂が刈り取られます。

●大饗の儀・・・2019年11月16日(土)・18日(月)

大嘗祭の翌日から行われる直会(なおらい)(神事の最後に供物やお酒を飲食すること)です。天皇陛下が「大嘗宮の儀」に参列した人々を招く祝宴(しゅくえん)で、参列者と共に神饌(しんせん)(神様にお供えするお食事)を召し上がる、天皇と国民との絆を深める祭祀(さいし)になります。

まとめ

皇室の行事と神道につながる神社とは、切っても切れないご縁があります。新天皇が即位された2019年は、皇位継承という一生に1~2度しかないイベントを国民が共有できる年であると共に、日本人が忘れているような祭祀を改めて見直す良い機会となるでしょう。

関連記事:改元の日となった5月1日は今年限定の「国民の祝日」

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