公開日 /-create_datetime-/
2019年4月30日、現上皇さまが退位をし、2019年5月1日、「天皇の即位の日」によって第126代 徳仁(なるひと)さま(今上天皇)が誕生しました。元号も平成から令和となり、新しい時代が始まっています。これから秋にかけて、日本国内外に即位を宣言する儀式である「即位礼正殿の儀」も控えていますが、2019年は他にもどんな天皇即位に関連するイベントや伝統があるのでしょうか。
「即位礼正殿の儀」は、新天皇が即位を内外に宣言するための重要な儀式です。2019年10月22日午後1時から、皇居宮殿の「松の間」にて国事行為※として行われ、国民にとっては今年限りの祝日となります。
儀式は、平成時代(現上皇)の「即位礼正殿の儀」を参考に述べるならば、まず、平安時代から皇室に伝わる伝統衣装に身を包んだ新天皇・新皇后が歴代天皇に伝わる剣(つるぎ)や曲(まが)玉(たま)を携えた侍従(じじゅう)と「松の間」に入られます。新天皇が「松の間」中央に置かれた「高御座(たかみくら)」の台座に、新皇后が「高御座」の横の「御(み)帳(ちょう)台(だい)」の台座にのぼられ、「高御座」と「御帳台」のとばりが開けられてから参列者が起立し、新天皇が即位宣言のお言葉を述べられます。次に、内閣総理大臣がご祝辞を述べられ、参列者が万歳三唱をした後、新天皇・新皇后の退出にて終了することになります。
※国事行事・・・日本国憲法で定められた、内閣の承認と助言に基づいて天皇が行う仕事
皇室行事・・・伝統的を受け継ぐ皇室祭祀(さいし)などの仕事
天皇の在位期間を「御代(みよ)」、新天皇が誕生することを「御代替(みよが)わり」といいますが、特に今回は、ご存命中の天皇が位を譲るという「御代替わり」(江戸時代以来、約200年ぶり)になっています。
1947年(昭和22年)に定められた皇室典範(てんぱん)には、生前退位に関する規定はないため、法改正をして皇室典範の特例を作るところから始まりました。(成立:2017年6月9日、公布:2018年6月16日)。
従来の皇位継承儀式は、先の天皇がお亡くなりになってから1年の服喪期間があり、天皇即位の翌年以降に行うこととなっていました。今回は生前退位という特例で、即位の年に「即位礼正殿の儀」を含む、天皇即位のイベントが続いているのです。
現上皇の退位イベントから今上天皇即位に関連する主なイベントを時系列にしてみました。
2019年 2月 24日 | 天皇陛下(現上皇)在位30年記念式典 |
2019年 4月 30日 | 退位礼正殿の儀 ※憲政史上初 |
2019年 5月 1日 (天皇即位の日:令和元年) | 剣璽(けんじ)等(とう)承継(しょうけい)の儀 即位(そくい)後(ご)朝見(ちょうけん)の儀 |
2019年 5月 4日 | 即位を祝う一般参賀 |
2019年 5月 13日 | 斎田(さいでん)点(てん)定(てい)の儀 (亀の甲羅による古来の占い「亀(き)卜(ぼく)」で、東西日本での初穂田が2田決定)(大嘗祭(だいじょうさい)の準備) |
2019年 6月 6日 | 親謁(しんえつ)の儀(天皇陵へ退位報告) |
2019年10月未定 | 斎田(さいでん)穂(ほ)抜(ぬ)きの儀(大嘗祭の準備) |
2019年10月22日 | 即位礼正殿の儀 祝賀(しゅくが)御列(おんれつ)の儀(祝賀パレード) |
2019年10月22・25・29・31日 | 饗宴(きょうえん)の儀 |
2019年10月23日 | 内閣総理大臣夫妻主催晩さん会 |
2019年11月14~15日 | 大嘗祭(大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀・大饗(だいきょう)の儀) |
2019年12月未定 | 親謁の儀(天皇陵へ即位報告) |
即位した天皇陛下が初めて執(と)り行う、極めて重要な皇室の伝統行事に「大嘗祭」があります。
毎年11月23日(勤労感謝の日)に宮中や全国の神社で行われる収穫祭である「新嘗祭(にいなめさい)(新穀を神様に捧げ、神様の恵みへ感謝)」の特別バージョンで、皇位継承儀式として新天皇即位時に行われる「新嘗祭」だけが「大嘗祭」と呼ばれます。宮中では、歴代天皇が自らもお召し上がりになり、五穀(ごこく)豊穣(ほうじょう)と国民の安寧(あんねい)を祈る儀式です。
通常の「新嘗祭」とは違い、新天皇が「大嘗宮の儀」と「大饗の儀」という儀式を大掛かりに行うことになります。8月30日(金)には、「大嘗祭」が行われるのを前に全国の神社では、「天下(てんか)大祓(おおはらえ)」と呼ばれる特別な儀式が行われました。
●大嘗宮の儀・・・2019年11月14日(木)~15日(金)
皇居東御苑(ぎょえん)に11月14日夕から造営された大嘗宮(悠(ゆ)紀(き)殿(でん)と主基(すき)殿(でん))という建物で、新天皇は御身(おんみ)を清められてから新穀を天地の神様にお供えし、新天皇が召し上がる儀式です。新穀のための田は、5月 13日「斎田点定の儀」で決定され、10月の収穫時期に「斎田穂抜きの儀」で初穂が刈り取られます。
●大饗の儀・・・2019年11月16日(土)・18日(月)
大嘗祭の翌日から行われる直会(なおらい)(神事の最後に供物やお酒を飲食すること)です。天皇陛下が「大嘗宮の儀」に参列した人々を招く祝宴(しゅくえん)で、参列者と共に神饌(しんせん)(神様にお供えするお食事)を召し上がる、天皇と国民との絆を深める祭祀(さいし)になります。
皇室の行事と神道につながる神社とは、切っても切れないご縁があります。新天皇が即位された2019年は、皇位継承という一生に1~2度しかないイベントを国民が共有できる年であると共に、日本人が忘れているような祭祀を改めて見直す良い機会となるでしょう。
関連記事:改元の日となった5月1日は今年限定の「国民の祝日」
【面接対策】ハイスキルエンジニア学生を惹きつける!必見の面談テクニック!
顧問契約書/コンサルティング契約書の作成で気を付けておくべき事
債権管理・入金消込効率化『Victory-ONE/G4』導入事例 ~入金消込の効率が飛躍的にアップ! ティーペック株式会社~
アフターコロナの採用戦略とコスト最適化
工事請負契約書とは?作成時の注意点などを解説!
【配属ガチャ】「配属先が希望と違う」理由で新卒生の24.6%が“早期離職・転職”を検討。「いつ決まるかわからない」も不安材料に
大企業法人の経理担当必見!5月の税務ガイド
資生堂が男性の育休取得率100%を達成 社内の風土づくりが奏功、育休からの復職率も92%
「DE&I」を推進するコーセー、“同性パートナー”を持つ人も人事制度・福利厚生の対象に。その取り組み事例とは?
定時株主総会の事前準備総まとめ、各部門担当者の役割と業務上のポイントを解説
コロナで変わった人事現場の実態 人事給与アウトソーシングサービスを提供する三菱総研DCSが解説!
失敗しない請求書受領システム選び方ガイド【2024年1月最新版】
海外法人との取引を成功させる!英文契約の基礎知識
まだ間に合う!電子帳簿保存法とインボイス制度の対応ロードマップと成功事例
押印に合わせた電子署名形態の選択
企業内大学とは?作り方から導入事例まで徹底解説します
noteと弁護士ドットコム、炎上させない仕組みづくりに共同プロジェクトを立ち上げ
AGSクライアントの商材・サービス紹介サイト開設のお知らせ
【障がい者雇用】2024年4月の法定雇用率「2.5%」引き上げ、上場企業の約3分の1が“未達成”見込み。充足に向け必要な対策とは?
管理部門・士業に聞いた!「残業」の実態調査2024
公開日 /-create_datetime-/