詳細はこちら

自社ビルのメリット、デメリット

公開日2019/10/14 更新日2019/10/15 ブックマーク数
0
自社ビルのメリット、デメリット

自社ビルとは、会社の費用で取得したビルのことで、土地を購入して一からビルを建設するケースと、中古のビルを購入するケースとがあります。自社ビルを持つには巨額の費用がかかるので、ある程度規模の大きい企業、もしくは昔から立地している老舗企業が所有していることが多いです。

今回は自社ビルを持つことのメリット、デメリットは何かについて詳しく解説していきます。

自社ビルか賃貸ビルかという選択肢

いわゆるオフィスビルには、購入して自社の資産とする自社ビルと、毎月賃貸料を支払って借りる賃貸ビルとがあります。自社ビルを保有するには多大の費用がかかるので、上場企業であっても自社ビルは本社ビルに限り、全国に点在する支店や事業所は賃貸ビルで済ませるケースが多いです。

高度成長期の頃は、都市部に自社ビルを建てることが積極的に行われていましたが、近年では出費を抑えるため、かつてほど作られてはいません。都市部に自社ビルを建設・購入できるほど会社が成長しても、賃貸ビルのままで経営を続けるというケースも少なくないようです。

上場企業はどのくらい自社ビルに本社を構えているか

企業向けの不動産業社である「CBRE」が2013年9月に公表した調査結果によると、東京23区内の上場企業1,720社のうち、本社が自社ビルである企業は全体の26%(450社)で、全体の7割以上にあたる1,270社が賃貸ビルでした。一定以上の規模を持つ上場企業であっても、自社ビルを購入して本社としている企業は少数派であるわけです。

また、企業の自社ビルの保有割合が高い業種としては、「食料品」(全企業の54%)、「機械・電機製造」(同41%)、「建設」(同41%)などが該当します。一方、賃貸ビルに本社を構える割合が高い業種は、「情報通信」(同89%)、「サービス」(87%)、「金融」(82%)等です。情報通信とサービスは9割近い企業が賃貸オフィスで経営を行っています。

さらに本社の所在位置についての調査では、自社ビルの所有企業では「都心3区」が43%、「周辺7区」が30%、「その他13区」が27%となっていましたが、賃貸ビルだと「都心3区」が59%、「周辺7区」が34%、「その他13区」が7%でした。同じ23区内でも、自社ビルだと都心部から離れた区に立地することが多いのに対して、賃貸ビルだと都心部に本社を構える企業が多いことが明らかにされています。

本社を自社ビルとする場合のメリットとは?

では本社を自社ビルにすることにはどのようなメリットがあるでしょうか。

まず挙げられのが、自社ビルを所有していることは企業として一定水準以上の資産を保有している証明となるので、信用度が上昇するという点です。金融機関からより融資を得やすくなる、ビジネス上の取引において相手に信頼されやすいなどの利点が得られます。

また、自社ビルなので建物の内装を自由に設計することができ、職場環境の快適性を向上させやすいという点も大きなメリットです。

自社ビルは購入時に大きな資金が必要ですが、長期的にみればオフィスの賃貸料を毎月払っていくよりも費用を抑えることができます。自社ビルの建設・購入後に計上する減価償却費も、企業の内部留保の蓄積や節税効果を発生させるので、損益計算書上においては大きな利点です。急な賃貸料の値上げなどがなく、コスト計算もしやすいでしょう。

本社を自社ビルとする場合のデメリットとは?

一方で、自社ビルを持つことのデメリットも少なくありません。第一に、やはり初期コストが高いという点は大きな難点です。さらに建設・購入後も、賃貸料ほどではないものの一定額の固定資産税、維持費用・補修費用が発生します。もしビルを取得する際にローンを組んでいるなら、利息分を加えた費用の負担も毎月必要です。

また、一度自社ビルを所有して本社として設定すると、会社の移転がしにくくなるという欠点もあります。建設・購入してから手放すとなると、資金面で大きなロスが発生しかねません。そもそもよほど立地条件の良い物件でなければ、売却する、または賃貸物件に転用する等は難しいです。こうした状況を考えると、一度自社ビルを取得してしまうと、そこから本社を転居することが難しくなることも予想されます。

さらに急成長している企業の場合、早い段階で小さな自社ビルを買って本社にしてしまうと、企業規模の拡大により社屋が早々に狭くなる恐れもあります。逆に、自社ビルを所有後に業績が悪化して企業規模を縮小した場合、使用しない無駄なスペースが増えてしまうでしょう。

まとめ

自社ビルを所有することは、賃貸ビルを借りることに比べてメリット、デメリットがそれぞれあります。どのようなメリット・デメリットが強く現れるかは、企業が置かれている状況によって異なるので、購入を決断する前にできるだけ情報を収集し、十分に損益を検討することが大切です。なお現状としては、上場企業の約4分の3が賃貸ビルを使用しており、自社ビルを所有するケースは少数となっています。

関連記事:オフィス移転を行う際の流れと注意点に関して解説します!

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日19時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

新着おすすめセミナー

  • 【満足度90%以上】災害模擬体験付きセミナー「災害対策の基本動向とこれから必要な取り組み」

    2026年2月20日(金), 3月6日(金) 10:00~11:30

  • 【参加者満足度99.6%】「命をつなぐ力を、あなたの職場に」応急救護セミナー

    2月27日(金) 10:00-11:00

  • 成長できる組織の「幸福度と業績の両立」課題解決の先に求められる未来志向

    申込でマネジーポイントゲット!

    アーカイブ配信(~2026年3月31日(火)まで)

  • 経理・財務の日  〜広がる実務の視野とキャリアの選択肢、これからの働き方をアップデートする2日間〜

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月17日(火) 13:00〜15:50、18日(水) 13:00〜16:15

  • 欲しい物件を逃さない!  投資用不動産購入の事前準備と非公開物件へのアクセス術

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年3月4日(水) 15:00~16:00 , 6日(金) 11:00~12:00 , 9日(月) 13:00~14:00

  • 【2/18開催】法務は人から組織、そしてアウトソーシングへ ~リコージャパンの法務ソリューション紹介~

    2026年2月18日(水) 15:00~15:45

  • リース資産管理をExcelで管理されてる、大手・中堅企業様必見!≫【新リース会計基準対応】 ZeeMリース資産管理のご紹介

    2026年2月17日(火) 13:30-14:15

  • \一括早見表の特典付き/ 人気6社の特徴&画面デモを一気見 請求書”発行”システム・6社どれ選ぶ?セミナー

    2026年2月25日(水), 26日(木) 13:00~14:00

  • 経理の生成AI活用入門 〜マネーフォワード経理部の実践事例を公開〜

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月19日(木), 20日(金) 11:00-12:00

  • 【他社担当者との意見交換も!】三井住友海上火災保険が描く、アルムナイ連携を含めた社内外人財活用の展望

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月17日(火) 14:30~16:30

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報

マネジーポイントを貯めると各種ポイントと交換できたりカタログギフトとも交換可能です。また今なら初回特典として1,600ポイントをプレゼント!

マネジーの会員登録はこちら