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日本の首都圏での通勤スタイルといえば、すし詰めの満員電車で、まさに“通勤地獄”というものですが、諸外国では、どのような通勤スタイルなのでしょうか。
朝のラッシュ時混雑率の平均は164%
通勤スタイルは、日本国内でも、交通網が整備されている首都圏と地方では大きく違います。首都圏では電車や地下鉄などの公共交通機関での通勤が中心ですが、地方へ行くとマイカーを利用する通勤スタイルが多いようです。
それにしても、通勤や通学の時間帯となる朝のラッシュ時の混雑具合は、日本を訪れる外国人の目にも異常と映るようです。国土交通省の調査(平成28年)によると、朝のラッシュ時における山手線の混雑率は、外回りが159%、内回りが165%、中央線快速が187%で、混雑率の平均が164%といいますから、まさに押し合い圧し合いの混雑ぶりです。
ところで、混雑率100%というのは、定員の乗車で「座席に座る、吊革につかまることができる」状態で、150%になると「立っている乗客同士の肩が触れる」という混雑ぶりです。180%以上の混雑率となっている区間が15区間もあるそうですから、決して恵まれているとはいえないようです。
諸外国の通勤事情はどうなっている?
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では、諸外国の通勤事情はどうなっているのでしょうか。2008年の「国土交通白書」の参考データ編による主要都市の鉄道の混雑率では、ロンドンが149%、パリが152%、ニューヨークが71%となっています。
それほど日本との差はなさそうですが、クルマ社会のアメリカでは、約8割がマイカー通勤をしているようです。しかしその分、道路の混雑状況は深刻です。通勤ラッシュは電車も車も同じなのかもしれません。
一方、ヨーロッパに目を転じると、Page Group の調査ではクルマでの通勤が66%、電車などの公共交通機関を利用しての通勤が34%となっています。その一方で、エコ意識の高いヨーロッパでは、自転車での通勤の人気が高くなっているようです。
国をあげて自転車による通勤を奨励しているのオランダでは、自転車購入のための補助金が支給され、道路には自転車専用レーンが整備されています。鉄道駅に大規模な無料駐輪場が設けられるなど、通勤をサポートする制度が充実しているようです。
日本より過酷な通勤事情の中国・インド
人口が多い中国やインドの、想像を絶するような交通状態が、時折ニュースで流れることがあります。新華社通信によると、北京地下鉄の1日の旅客輸送数は約870万人で、東京メトロの622万人(2011年度、1日平均)を大幅に上回っています。
インドでは、ドアのない列車もあり、乗降口のパイプなどにしがみついていたり、車両の屋根に座っている乗客も見かけます。
また、駅ではなく走行中の列車に飛び乗ったり、飛び降りたりする光景にも遭遇します。ホームでの混雑ぶりも凄まじく、整然と並ぶという習慣はまだ定着していないようで、列車がホームに到着すると我先に乗り込もうと殺到し、混雑に拍車をかけています。
通勤にどのくらい時間がかかっているのか?
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通勤事情を見ていくには、通勤時間も考慮する必要があります。アットホームが2014年に都内の子持ちサラリーマンに対して行った「通勤時間の実態調査」によると、通勤時間の平均は58分でした。
一方、アメリカの平均通勤時間は、The American Community Surveyの調査によると26分、アメリカの国勢調査局(2012年)の調べでも25分30秒となっています。
日本と比較すると、通勤時間が半分以下ですから羨ましい限りですが、一方で通勤に90分以上かけている「エクストリーム・コミューター(extreme commuter)」が、全米で340万人(アメリカ国勢調査局)もいるそうです。
「仕事は都心部、生活は郊外」というライフスタイルですが、都心部の住宅が高価なことと、快適な住環境を求めるため、長距離通勤を強いられているようです。この点は日本も事情は同じで、新幹線での通勤も決して珍しいことではありません。
日本と諸外国の通勤事情を見比べていくと、それぞれの国の事情が反映していることがわかります。
決して、日本だけが特別ではなさそうですが、やはり、もう少し改善してほしいと思うのが、サラリーマンの本音ではないでしょうか。
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