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冬至にカボチャを食べ、柚子湯に入る意味は?

公開日2020/12/20 更新日2020/12/23


12月21日(月)は冬至ですが、冬至にはカボチャを食べ、柚子湯に入る習慣があります。なぜカボチャなのか、なぜ柚子湯なのか、そして冬至の意味や由来をご存じでしょうか。

太陽の黄経が270°の冬至点に達する日

冬至とは、中国の暦をもとにした二十四節気の一つで、1年を24等分してそれぞれに季節を表す名称をつけたものです。立冬と立春の、ちょうど真ん中にある節気で、1年のなかで太陽が出ている時間が最も短く、夜の時間が最も長い日です。

冬至を境に、日没の時間が少しずつ遅くなり、昼が長くなっていきます。2020年は、12月21日が冬至となりますが、毎年同じ日となるわけではなく、太陽の黄経が270°の冬至点に達する日です。

地球は、1年かけて太陽を1周していますが、回転軸がやや傾いているために、冬至の日も毎年一定の日とはならないわけです。でも、大体は12月21日か22日に冬至点に達します。

長期保存可能なカボチャは冬の貴重な緑黄色野菜

ところで日本には、冬至にカボチャを食べる習慣が古くからあります。では、なぜカボチャなのでしょうか。カボチャの原産地は中南米で、収穫時期も夏から秋です。どちらかといえば暑い国の緑黄色野菜という印象が強いのではないでしょうか。

ただ、カボチャの収穫は夏から秋ですが、風通しのいい涼しい場所で保存すれば、2~3か月はもちます 。そのため、カボチャは新鮮な野菜が少なくなる冬の貴重な緑黄色野菜として位置づけされていたようです。

カボチャには、体内でビタミンAに変わるカロチンやビタミンB1、B2、C、E、食物繊維がたっぷり含まれていますから、冬至にカボチャを食べて、厳しい冬を乗り切ろうという先人の知恵から、生まれた風習なのかもしれません。

柚子湯に入る習慣は江戸時代から

もう一つの冬至の風習が、柚子湯に入ることです。なんとなく、冬至に柚子を湯船に浮かべて入浴している人もいるでしょうが、実は、この風習は江戸時代に広まったようです。

それを示すのが、1838(天保9)年に刊行された、江戸の年中行事を紹介する「東都歳時記」(とうとさいじき)で、「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」との記述です。

一方、冬至の翌日から日が長くなるため、冬至は運気が上昇に転じる日「一陽来復」と考えられ、厄払いとして柚子をお風呂に入れて入るようになったともいわれています。

また、柚子=「融通が利く」、冬至=「湯治」といった語呂合わせが縁起がよいと、冬至に柚子湯に入る習慣が根付いたという説もあります。

魔除けや語呂合わせよりも、一番しっくりとくるのは、栄養学によるという説です。もっとも、江戸時代に栄養学的なデータがあったわけではありませんが、柚子の果皮に豊富に含まれる保湿効果(ビタミンC)と、血行が改善(フラボノイド)され、風邪の予防や健康にいいことを経験的に知っていたようです。

「運」を呼び込むために食べる「ん」のつく食べ物

それにしても、冬至にまつわる風習はさまざまあり、地方によっても違うようです。「運」を呼び込むために「ん」のつく、ニンジン、ダイコン、レンコン、ウドン、ギンナン、キンカンを食べ、栄養をつけると同時に縁起もかついでいたようです。

そういえば、カボチャは漢字で「南瓜」と書き、「ナンキン」とも呼ばれていますから、「ン」がついています。

カボチャと小豆を煮た「いとこ煮」を食べる地方もあり、コンニャクを食べる地方もあります。コンニャクには植物繊維が多く含まれているため、昔から「胃の箒「腸の砂おろし」とも呼ばれていたように、体の中にたまっている砂を出すためだったようです。

まとめ

いずれにしても、これから冬本番となり、寒さも一段と厳しくなります。しかし、冬至が過ぎれば、少しずつ日が長くなっていきます。先人の知恵も参考にしながら、コロナ禍の冬を乗り切りましょう。

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