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業務の効率化やコスト削減のために、他社や外部に業務を委託するアウトソーシングが進んでいます。アウトソーシングを上手に活用すればプラスをもたらしますが、逆にコスト高になってしまうリスクもあります。アウトソーシングを効果的に活用するために、メリットとデメリットを比較してみました。
アウトソーシングとは、業務を外部に委託することで、「アウト」は社内の外部、「ソーシング」は資源利用という意味です。業務の外部委託といっても、業務の一部のみを委託する場合もあれば、企画立案から業務遂行まで、すべてをアウトソースする場合もあります。
アウトソーシングのサービスを提供する側も、クライアントの意向に合わせたオーダーメイドを組む会社もあれば、ある業務に特化したサービスを提供する会社もあります。
アウトソーシングでより高い効果を得るためには、担当者は、まず、業務を外部委託する目的をコストカットなのか、業務の効率化なのか、あるいは自社にはない専門性を求めてなのか、明確にすることです。
そして、アウトソーシングによるメリットとデメリットも、把握しておく必要があるでしょう。
業務の効率化や生産性の向上が叫ばれていますが、それを妨げているのが煩雑な日常業務の数々です。たとえば、人事部門の欠かせない業務に給与計算や給与の支払いなどがあり、これが人事部門の大きな作業負担となっていることは周知の事実です。
しかし、このように毎月のルーティンとなっている業務こそ、アウトソースに適しています。外部委託することで、長期的な人事戦略の立案など、人事部門が本来果たすべき業務に時間を割くことができるようになります。
また、社会保険に関する業務や税務処理、マイナンバーの保全と利用なども、アウトソースに向いている業務です。これらの業務は、制度や法律の改正が頻繁にあるため、その度に業務フローの改定などが必要となります。
制度や法律の改正に適応した事務を、専門の外部企業に委託すれば、改定に伴う混乱を回避するだけでなく、ルーティン業務の品質確保にもつながります。専門性の高い業務に対応するためには、絶えず社員教育や研修を行う必要がありますが、アウトソーシングにより、その手間とコストの削減ができるでしょう。
メリットがあれば、デメリットも存在するのが世の常ですが、アウトソーシングで避けられないデメリットといえば、顧客や社員の個人情報など重要な社内のデータを、委託企業に提供しなければならないことです。
もちろん、業務委託を受ける企業側も、個人情報の保護や情報漏洩については、万全のセキュリティ体制をとっているでしょう。でも、情報漏洩のリスクは、ゼロではありません。個人情報の扱いなどは、アウトソース先との間で綿密な擦り合わせが必要となります。
また、自社の手順と、アウトソース先の標準化手順が違う場合があります。オーダーメイドなら問題はありませんが、パッケージとしてサービスを提供している場合は、自社の手順を変える必要も生じてきます。そのためにコストアップになることもあります。
意外に見落とされがちなのが、業務フローにブラックボックスが生じてしまうことです。つまり、どのような作業手順なのか、その所要時間、かかったコストなど、業務の中身がまったく見えなくなってしまうのです。
業務をアウトソーシングする場合は、こうしたメリット、デメリットを考慮し、業務の効率化、コスト削減、品質向上につながるかどうかを、慎重に判断する必要があるようです。
コスト削減の切り札として注目を集めるアウトソーシングですが、アウトソース先の選び方や外部委託する業務の範囲などによって、得られる効果も大きく違います。何が、自社に向いているのかを見極める視点が重要になりそうです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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