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『研究者としてのCFOという存在』 CFOインタビュー 株式会社オリィ研究所 - 笹山正浩氏

公開日2021/03/25 更新日2021/07/14

孤独化の要因となる「移動」「対話」「役割」などの課題をテクノロジーで解決し、これからの時代の新たな「社会参加」を実現するべく『OriHime』に代表される分身ロボットの開発等を手掛けている株式会社オリィ研究所。今回は社会課題に取り組む同社の笹山正浩氏にお話を伺いました。


「AIではない」OriHimeが実現する分身という形

-社名も独特な御社ですが、どんな事業をされているのですか?

プロダクトとしては「OriHime」という分身ロボットをメインに開発製造しております。

このOriHimeが生まれた背景は創業者である吉藤(共同創設者 代表取締役CEO 吉藤健太朗氏)の引きこもりによる孤独体験がベースになっています。吉藤は自分が外に出られない時期に、「自分が外に出られないなら自分の分身を作って外に出たら良いじゃないか」と思いついたエピソードがあります。

そしてOriHimeという分身ロボットの開発に取り掛かって周りを見渡すと、同じような孤独体験を抱えた方が結構いることに気づき、その後『コミュニケーションで人類の孤独を解消する』という理念を掲げて会社を立ち上げ、今日まで運営しております。

孤独体験と言っても一概には言えない様々なケースがあると思いますが、孤独に関するあらゆる課題に対して、我々が開発・提供するテクノロジーで解消し、人々のつながりや居場所を増やしていきたいと思っています。

この「OriHime」のポイントは【分身】であるところです。AIではなくあくまで自分自身の意思の元に動く分身であり、自分でスマートフォンやタブレットを操作して動かすことが出来ます。まさに自分に代わってコミュニケーションを取ることが可能な分身ツールとして使っていただくことが可能です。

ロボットに人が入る、意思が宿るようなイメージを持っていただければと思います。

―確かに昨今ですとまずAI搭載を想像しますね。OriHimeはほかにどんなことができるのですか?

OriHimeには、他にも「OriHime eye+Switch」という意思伝達装置をつかって肢体が不自由な方でもOriHimeを動かすことが出来るようにしたり、「OriHime-D」という全長120cmの分身ロボットではちょっとした肉体労働、例えば飲食店での配膳等を通じたコミュニケーションが出来ます。

最近だと企業様の新しい働き方を模索していくユースケースが増えています。例えばモスフードサービス様が展開するモスバーガーの一部店舗にて、OriHimeがレジ受付を担当する『ゆっくりレジ』という実証実験を行っております。一般的にレジでは急いで注文を決めないといけないイメージがあると思うのですが、シニアの方やお子さんなど、メニューをゆっくり見ながら決めたい方もいらっしゃいます。そこでパイロットさんにOriHimeに入ってもらい、お客様と会話をしながら受付、レジ業務を行って頂いています。(パイロット=OriHimeを操縦する方の呼称)

OriHimeを使って実際に企業に就職されていく方も増えてきておりまして、そこでも本格的にサービスとして我々が責任をもってやっていこうという背景から、「アバターギルド」という就労支援のサービスも始めております。


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