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リモートワークの急速な普及に伴い、新たな社会問題になりつつあるのがリモートハラスメント(リモハラ)だ。
リモハラについては、通信回線やスマートフォンなどの通信インフラサービスを取り扱う株式会社ALL CONNECTが実施した「上司と部下のリモハラ基準に関する調査」によると、部下よりも上司の方が悩んでいることが明らかになった。
また、上司が部下にリモハラと思われないように気を付けていることや、部下がもっとも嫌だと感じたリモハラなどもこの調査から見えてきたので、ハラスメント対策担当者は参考にしてはいかがだろうか。
まず、上司・部下共に8割以上がリモハラだと思うのは「カメラの常時接続」、「部屋を映せ」が上位を占め、部下がもっとも嫌だったリモハラは「太った?」「普段は家でそういう服を着ているの?」など体型やメイク、普段着への言及についてだった。
また、家の外にいる鳥の鳴き声への指摘や、自宅の階数を聞かれるなど、リモートならではの嫌がらせや、チャット上でいちいち挨拶を求められることや、電話に出ないとチャットで状況を確認してくるなど、過干渉となるような内容もリモハラに挙げられている。
では、このようなリモハラを防止するためには何をするべきなのだろうか。上司が部下にリモハラだと思われないように気を付けていることは「体型を話題にしないようにする」の52.7%が最多だった。
次いで、51.3%の同率で「髪型やメイクを話題にしないようにする」「部屋全体を映すことを求めないようにする」が続いている。
リモハラだと思われないように、それぞれが言動などに注意を払っていることがうかがえるが、リモハラ対策として「何をすればよいかわからず悩んでいる」のは部下が10.0%に対して、上司は40.7%である。
上司の悩みで多いのが「部下への指示出しのタイミング」48.7%、「部下との距離感」48.0%で、放任でもなく干渉しすぎでもない、つかず離れずの絶妙なコミュニケーションの取り方を模索しているようだ。
ハラスメント対策を講じることは企業の責任でもあるだけに、社員が納得できるリモートワークのルールづくりが、早急に求められるのではないだろうか。
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