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現代のビジネス環境では、以前よりも戦略的で統計的な経営が求められています。しかし、企業経営に参画する人の中にも、数字関係が苦手と感じる皆さんがいるかもしれません。特に昔から数学にアレルギーがある人にとって、財務や経理を好きになるのはかなり難しいでしょう。
そこでこの記事では、ある企業の管理部門責任者からのメッセージをもとに、ビジネスパーソンにとっての数字との付き合い方について考えてみます。
読み終えた後に、少しでも数字に対する苦手意識が弱まっていることを期待しています。
売上総利益高営業利益率、自己資本当期純利益率、この2つは重要な経営指標として利用されていますが、会計業務関係者以外でそれぞれの計算方法と意味のとらえ方を知っている人は極めて少ないでしょう。
しかし現在のビジネスにおいては、企業規模を問わず、こうした経営指標を使いこなすことが非常に重要なのです。なぜならこうした数字は、自社の経営状況を知るためだけでなく、取引先に自社をアピールする上でも必要になるからです。
経営にマネジメントやマーケティングなどが盛んに持ち込まれるようになってから、経営者にとって数字を扱うことは必須のスキルになりつつあります。常に貸借対照表と損益計算書に目を通し、日々変化する経営指標を把握する、これは数字が苦手な人にとってはまさに苦痛です。
プレジデントオンラインの記事で、総合学習サイトを運営するスタディプラスのCFO(最高財務責任者)である中島花絵さんのインタビューが紹介されています。中島さんは公認会計士からキャリアをスタートして、現在は証券アナリストとしても活躍する才媛です。
参考:プレジデントオンライン(YAHOOニュース)
「会計士CFOが教える、数学が苦手な人でもビジネス数字に強くなれる4つのステップ」
中島さんは仕事柄長年数字と向き合ってきましたが、徐々に数字が表現する別な側面に気づくようになったと言います。ビジネスで扱う数字とは、学生時代に習う数学や物理とは異なるものだということです。
しかもビジネスの数字は、我々にとって1つのツールとして使われる英語のように、言語に近い性質があると言うのです。英語も使い方を知らない人にとっては文字の列にしか見えませんが、ビジネス数字も同様で、反対に使い方を知っていれば数字が意味するものを読み取れるようになるわけです。
経営者が自社の経営を客観的に判断する時、まず財務諸表は外せません。これらの資料は1度見方を覚えれば、重要な項目も比較的容易にチェックできます。さらに経営指標も、元のデータは財務諸表から抜き出した数字です。
しかし経営指標で示された数字は、その企業の収益性や安全性などを表しており、単なる数以上の意味を持っています。数字を読み解くことで過去と現在の業績が分かり、それらをもとに将来の業績を変えることさえできるのです。
つまり経営者としては、数字を言語のように読みこなして、それが表す意味を翻訳する力が必要になるわけです。果たしてそのような能力が身につくのでしょうか。
スタディプラスの中島さんは、数字を読む力は英語と同様に、慣れればそれほど苦労せず身につくと言います。さらに数字に慣れるためには、何ごとも「比較」から入ることを勧めています。
財務状況を見る場合でも、最初は前年度と今年度の自社の実績を比較することからスタート。次に自社と同業他社の実績を比較してみます。この時に難解な指標に頼らず、どちらが多いか少ないか、何倍程度の違いがあるかなど、簡単な計算で比較できることを読み取ります。ビジネス数字で最も有効な計算は、「割り算」ということなので、誰にでもできると考えてよいでしょう。
こうして数字に慣れてきたら、そこから読み取った情報を活用することが重要です。中島さんによれば、取引先との商談などの際には、事前に相手側の財務報告書・プレスリリース・社長メッセージに目を通しておくことが重要だそうです。算数の計算と同じで、できるようになったら怖がらずに使ってみることが、ビジネス数字に強くなるコツなのかもしれません。
日常的に高度な数字を扱っているプロの視点からすると、経営とは難しい財務諸表や経営指標を眺めることではないようです。しかもビジネス数字とは細かい計算の対象ではなく、言語のようにその意味を読み取ることが重要だということです。
この記事で数字に対する苦手意識が弱まったかどうかは分かりませんが、普段からもっと気軽に数字に触れることが、ビジネスに数字を生かすポイントだと言えるでしょう。今日からは数字を計算せずに、読んで比較して使ってみる、まずはそこからスタートしてみてください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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