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1923年9月1日、この日、10万人以上の死者・行方不明者を出した「関東大震災」が発生しました。
この9月1日を「防災の日」とし、8月30日から9月5日までの1週間を「防災週間」と定めて、防災について考える機会としていますが、今年は台風が例年よりも多い印象です。台風シーズン本番を迎え、台風について過去のデータから台風について調べてみました。
8月の9回発生は例年以上のハイペース
冒頭で、「台風が例年よりも多い印象」と述べましたが、8月には9回発生し、過去の8月発生平均5.9回に比べると、数字の上でも多く発生していることが明らかです。
今年の月別の台風発生状況を見ていくと、1月、2月、3月がそれぞれ1回、4月、5月がゼロで、6月に4回、7月に5回、そして8月が9回と、8月末時点で既に21回も発生し、かなりのハイペースであることがわかります。
台風シーズンは、これから本格化していくわけですが、日本列島への接近、上陸が続く可能性もあり、気象庁は土砂災害や大雨の危険度を色分けした地図で示す「危険度分布」の活用や、警報・注意報の確認を呼びかけています。
最多1967年の39回、最少は2014年の14回
台風情報については、管理部門も無関心でいることはできません。
暴風雨によって電車や地下鉄など交通機関の運休や、社員の中には帰宅困難者が出ることもあるからです。
その対策に、今から取り組んでおく必要があります。
気象庁の台風の発生数(1951年~2017年)を見ると、一番多かったのが1967年の39回です。次いで1971年と1994年が36回、1966年に35回、1964年に34回と続いています。
一方、台風の発生が少なかったのは、2010年の14回、 1998年の16回、1969年の19回となっています。多い年と少ない年を比べると、倍の開きがあるようですが、今年は一体、どれほどの台風発生回数となるのか、とても気になるところです。
台風発生回数の年間平均は25.6回
気象庁の1981年から2010年の30年間の、台風の発生数・接近数・上陸数のデータによると、年間の発生数は25.6回、接近数が11.4回、上陸数が2.4回となっています。
また、発生数・接近数・上陸数のいずれも8月が最多で、次いで9月、そして7月が、発生件数では10月と同数ながら、接近数2.1回、上陸数0.5回と10月を上回っています。
気象庁Webサイトより引用
この台風の平年値を、地方別にみると、一番多いのが沖縄地方の7.4回、次いで伊豆・小笠原諸島の5.4回、奄美地方の3.8回、九州南部の3.3回、東海地方の3.3回で、一番少ないのが北海道の1.8回です。
本州付近の海面水温は、平年より2~3℃高い
台風は、熱帯から亜熱帯海域の暖かい海上で、海面の水温が26.5℃以上になると発生しますが、台風が発達するためには、28℃以上の海面水温が必要といわれています。
今年7月の初めまでは、海面水温が27℃以上となっていたのは、日本の南まででしたが、7月中旬以降になると、本州の南岸まで海面水温が27℃以上となり、本州付近の水温は平年より2℃から3℃程高くなっています。
台風は、日本の南に位置する熱帯の海上で生まれますが、海水温が高いことで上昇気流が発生し、上空で冷たい空気に冷やされることで雲ができます。周りの海面上から、どんどん水蒸気を含む空気が流れ込み、流れ込んだ空気は地球の自転の影響により、中心に向かって反時計回りに渦を巻くようになります。
渦が大きくなると、強い風と雨を伴う熱帯低気圧になりますが、中心付近の最大風速が、毎秒17m以上に発達したものが台風です。台風は、海水温が低くなるにつれて勢いが弱くなり、温帯低気圧となって消滅するものですが、北上して日本列島に接近しても、海水温が高いために勢いを増して、各地に暴風雨の被害をもたらしています。
まだまだ油断はできません。このペースで行くと、今年は台風の多い年にランクインしそうです。
台風の多い年は地震も多いという報告もあるだけに、総務部門を中心に防災への備え、意識を、もう一度、見直してみてはいかがでしょうか。
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