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新卒社員の採用手法にもオンライン化の波が押し寄せている。就活生のほぼ半数(49.7%)が、オンライン化していない企業を志望する度合いが「下がる」と回答していることが、株式会社文化放送キャリアパートナーズの「2023年卒ブンナビ学生調査」で明らかになった。
2023年卒の就活生が求めている採用のオンライン化は、「説明会」が80.7%で、「一次面接」が50.6%、「二次~最終面接前」が29.9%で、さすがに「最終面接」となれば17.2%に下がる。しかし、全体的にはオンライン化を求めていることがわかる。
オンライン化を求める理由には、「オンラインなら開催場所を気にしなくていい」「オンラインの方が比較的落ち着いて、自分らしく振る舞うことができる」「オンラインと対面本質的に変わることはないのではないか」などが挙げられている。
コロナ感染予防対策で、大学での講義もオンラインが主流だった学生にとっては、内定の決め手となる最終面接以外の説明会や一次面接などをオンラインで実施することに、それほど抵抗がないようである。
また、遠距離の地方在住者にとっては、説明会をオンラインで開催してくれるのであれば、交通費や宿泊費をかけなくても参加できる。そのため、多くの企業とのコンタクトが可能になるといったメリットもある。
いずれにしても、採用担当者が無視できないのは、企業の新卒採用がオンライン化していない場合、志望度が下がる可能性が「ある」が49.7%、「ない」が50.3%という数字である。
「ある」「ない」の割合がほぼきっ抗しているとはいえ、オンライン化していない企業に対しては、“前時代的”、“時代の変化に柔軟な対応ができない”などのマイナスのイメージを抱かせてしまっているようだ。
一方、説明会も面接についても、採用のプロセスで「オンライン化を望ましいとは思わない」は、わずか3.4%である。
まだオンライン採用に踏み切っていない企業は、この2023年卒の声を踏まえ、早急にオンライン化に取り組むことこそが優秀な人材確保の早道であるという現実を、受け止める必要があるのではないだろうか。
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