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ムーンショット計画とは?概要とビジネスに与える影響について

公開日2024/05/10 更新日2024/05/09


近年よく耳にする言葉の1つに「ムーンショット計画」というものがあります。ビジネスの現場だけでなく、都市伝説などのエンタメ界隈でも話題になっていますが、「詳しく説明するのは難しい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ムーンショット計画の概要やビジネスへの影響などについて解説します。

ムーンショット計画とは?

内閣府によれば、「我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発」を「ムーンショット」と定義しており、それを推進する大型研究プログラムを「 ムーンショット型研究開発制度」と呼んでいます。


また、ムーンショットを実現するための一連の取り組みなどを総称して「ムーンショット計画」と一般的に呼ぶことも多いようです。


人類が月面着陸を果たしたように、実現は困難だが達成することで社会に大きな変革を与える壮大な活動を目指し「ムーンショット」と冠するようになりました。

ムーンショットの10個の目標

2024年4月現在、人々の幸福を目指し、10個のムーンショット目標が制定されています。「急進的イノベーションで少子高齢化時代を切り拓くこと」「地球環境を回復させながら都市文明を発展させること」「サイエンスとテクノロジーでフロンティアを開拓すること」を狙いとしています。
具体的には以下の通りです。


目標①
2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現


目標②
2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現


目標③
2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現


目標④
2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現


目標⑤
2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出


目標⑥
2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現


目標⑦
2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現


目標⑧
2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現


目標⑨
2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現


目標⑩
2050年までに、フュージョンエネルギーの多面的な活用により、地球環境と調和し、資源制約から解き放たれた活力ある社会を実現

ムーンショット計画推進の背景

日本でムーンショット計画が推進されている背景には「少子高齢化への対策」「SDGsの実現」「イノベーション支援」があるとされています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。


少子高齢化への対策

日本人のほとんどが自覚している日本の課題の1つが少子高齢化です。出生率の低下や医療の進歩による平均寿命の延びなどが原因で、急速に高齢化社会が進みました。その結果懸念されているのが「労働人口の減少」です。 ムーンショット計画によって劇的な業務効率化が実現し、労働人口の減少をまかなえるような未来が訪れることが期待されています。


SDGsの実現

世界的な目標として、近年大きな注目を集めているのがSDGsです。世界各国の政府や企業が足並みをそろえて目標を達成しようとしている中、日本も協力姿勢を示す必要があるでしょう。 持続可能な社会の形成、SDGs実現のためにも、ムーンショット計画の推進は重要な役割を果たすと考えられています。


イノベーション支援

近年の技術的進歩や技術革新の進歩はすさまじく、個人や企業だけでイノベーションに対応するのは非常に難しいのが現実です。また、新しい技術が限られたコミュニティーだけで活用され、なかなか社会実装されないという課題が生じることも珍しくありません。 ムーンショット計画によってイノベーションが社会に行き渡る仕組みが確立されることも望まれています。

ムーンショット計画がビジネスに与える影響

ムーンショット計画は「新規事業開発」や「組織編成」、「評価制度」などの側面で、ビジネスに大きな影響を与えると考えられています。
以下で詳しく解説します。


新規事業開発

ムーンショット計画の大前提として「実現困難な目標に挑戦する」という姿勢があります。一見するとできそうにない挑戦を成功に導くためには、「これまでになかった視点」や「画期的なアイデア」が必要不可欠です。


そうした新しい視点や斬新なアイデアは、事業開発においても大いに役立つことでしょう。ムーンショット計画が新たなビジネスのきっかけになる可能性は十分あります。


組織編成の変化

1人の力でムーンショット計画を実現することはまず不可能です。多種多様なスキルや知識を有する人材が協力し合うことで、目標に向かって前進できるでしょう。


すると、これまで交流のなかった部署間でのコミュニケーションが生まれたり、部署や年齢、スキルを越えた組織が結成されたりすることも考えられます。 人間関係や組織編成に変化が起きることで、企業の活性化などにつながるでしょう。


評価制度の変化

ムーンショット計画の特徴として、「目標から逆算した行動計画の立案と実行」が挙げられます。これはムーンショット計画に限らず、ビジネス全般において非常に重要な考え方です。


ムーンショット計画の導入を契機に、計画の立案から実施までのサイクルを評価対象に組み込むことも可能でしょう。
客観的で公平な評価制度は社員のモチベーション向上や離職防止にもつながります。

小話:都市伝説界隈でも話題に

これまでムーンショット計画とビジネスの関係について解説してきましたが、実は都市伝説界隈でもムーンショット計画が注目されているのです。


「ムーンショット計画が実現すれば人体が消える」「意識をデータ化し、クラウドの中で生きていくことになる」など、にわかには信じられないような話が出ることもあります。


中には想像の域を出ないものもあるでしょうが、エンタメ的視点でムーンショット計画がもたらす未来を想像してみるのも一興かもしれません。

まとめ

実現困難な目標の達成に向けて、さまざまなイノベーションを促進するムーンショット計画は社会やビジネスに大きな影響を与える可能性があります。 もしかしたら、日本の長年の課題である少子高齢化や、世界的な目標でもあるSDGsの実現などに向けて、大きな役割を果たすかもしれません。


また、目標から逆算して行動計画の立案と実行を促す姿勢は、ビジネスの成功においても非常に重要です。ムーンショット計画に取り組むことで、企業が一気に躍進する可能性も秘めています。 ムーンショット計画を取り巻く動きに、今後もますます注目が集まりそうです。



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