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経理・財務の効率化につながる電卓活用法
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電卓には便利な機能が複数備わっており、知っていると業務を効率よく進めることができます。本記事では電卓の便利な機能について、活用例とあわせて紹介いたします。
電卓のメモリー機能は、計算結果を一時的に保存・呼び出しできる便利な機能です。特に「M+」「M-」「MR」は、多くの電卓に搭載されており、経理業務や会計処理で頻繁に活用できます。
M+(メモリープラス)は、電卓のメモリー機能の一つで、現在表示されている数値をメモリーに加算する機能です。電卓の通常の計算とは異なり、複数の数値を一時的に保存し、後から合計を呼び出せるため、請求書作成や経費精算など、複数の数値を合計する業務に役立ちます。
M+の活用例
<M+の活用例①:請求書の複数金額を合計する>
請求書作成時に、複数の商品価格を合計しながら作業したい場合、M+を活用するとスムーズに計算できます。
【操作手順】
商品Aの価格(8,500円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
商品Bの価格(12,300円)を入力 → 「M+」(メモリーに追加)
商品Cの価格(5,700円)を入力 → 「M+」(メモリーに追加)
MR(メモリーリコール)を押すと、合計金額(26,500円)が表示される
ポイント:
M+の操作手順(基本)
① 保存したい数値を入力
② 「M+」を押す(メモリーに加算)
③ 次の数値を入力 → 再度「M+」を押す(追加保存)
④ 「MR」を押すと、合計が表示される
➄ メモリーをクリアする場合は「MC(メモリークリア)」を押す
M+を使いこなすメリット
・入力ミスの削減: 一度記録すれば、再入力不要
・ 途中で電卓を離れてもOK: 途中保存ができるので、業務が中断しても安心
・ 計算の効率化: 領収書や請求書の計算がスムーズに
M-(メモリーマイナス)は、現在表示されている数値をメモリーから減算(引き算)する機能です。M+と組み合わせて使用することで、途中経過を記憶しながら計算を進められます。
例えば、経費の精算や予算管理などで、合計金額から特定の支出を除外する場合に役立ちます。
<M-の活用例①>経費精算時の計算|月の経費合計をメモリーに保存し、一部の支出を除外して最終的な精算額を求める。
【操作手順】
①月の総経費(10,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②不要な経費(3,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
③さらに除外する経費(2,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
「MR」を押すと、最終精算額(5,000円)が表示される
ポイント:
<活用例2>予算管理や残高の計算|プロジェクトの予算を記録し、各支出を差し引きながら現在の残高を把握する。
【操作手順】
①予算(50,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②広告費(8,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
③交通費(5,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
機材購入費(10,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
➄MRを押すと、残りの予算(27,000円)が表示される
ポイント:
M-の操作手順(基本)
①保存したい金額を入力し、「M+」を押す(メモリーに加算)
② 差し引きたい金額を入力し、「M-」を押す(メモリーから減算)
③ 必要に応じて追加の金額をM-で引く
④ 「MR」を押すと、現在のメモリー値が表示される
➄ 「MC」を押すとメモリーがクリアされる
M-を使いこなすメリット
MR(メモリーリコール)は、メモリーに保存された数値を呼び出す(表示する)機能です。M+やM-で記録した合計値を確認する際に使用します。 電卓を使用して複数の項目を計算する際、都度合計値をメモしておく必要がなく、ボタン1つで保存された数値を呼び出せるため、請求書作成や会計業務で非常に役立ちます。
<MRの活用例①:複数の商品価格を計算しながら、途中で合計金額を確認する>
【操作手順】
①商品Aの価格(5,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②商品Bの価格(8,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに追加)
③ここで合計を確認したい場合、「MR」を押すと合計13,000円が表示される
④さらに商品Cの価格(4,500円)を入力 → 「M+」を押す
➄再度「MR」を押すと、新しい合計(17,500円)が表示される
ポイント
<MRの活用例②:予算管理をしながら、現在の残高をその都度確認する>
【操作手順】
①初期予算(100,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②広告費(20,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから減算)
③交通費(5,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから減算)
④現在の残高を確認したい場合、「MR」を押すと、75,000円が表示される
ポイント:
MRの操作手順(基本)
① M+やM-でメモリーに数値を保存
② 「MR」を押すと、メモリーに保存された合計値が表示される
③ 新たに数値を追加する場合、M+やM-を押して加算・減算を続ける
④ メモリーをリセットしたい場合、「MC(メモリークリア)」を押す
MRを使いこなすメリット
GT(グランドトータル)、複数の計算結果を記憶し、最終的にすべての合計を一括で求める機能です。通常の計算では一度「=」を押すと前の数値が消えてしまいますが、GTを使うと、個々の計算結果を蓄積し、最終的に合計を求めることが可能になります。 特に、請求書作成や売上管理など、複数の金額をまとめて計算する業務に役立ちます。
<GTの活用例① 複数の請求書の合計を求める|顧客ごとに請求書を作成し、最後にすべての合計金額を求める>
【操作手順】
①請求書Aの合計(8,500円)を入力 → 「=」を押す(計算結果を確定)
②請求書Bの合計(12,300円)を入力 → 「=」を押す(計算結果を確定)
③請求書Cの合計(5,700円)を入力 → 「=」を押す(計算結果を確定)
④「GT」を押すと、すべての合計額(26,500円)が表示される
ポイント:
<GTの活用例②商品ごとの売上合計を求める|異なる商品の売上を計算し、最後に全体の合計売上を確認する>
【操作手順】
①商品A(10個 × 1,500円)を計算 → 「=」を押す(15,000円確定)
②商品B(5個 × 2,000円)を計算 → 「=」を押す(10,000円確定)
③商品C(8個 × 3,500円)を計算 → 「 =」を押す(28,000円確定)
④ 「GT」を押すと、全体の売上合計(53,000円)が表示される
ポイント:
GTの操作手順(基本)
①計算ごとに「=」を押して確定する(GTが自動で記憶)
② 複数の計算を繰り返す(「=」を押すたびに記録される)
③ 最終的な合計を確認したいとき、「GT」を押す<br>
④ メモリーをクリアする場合は、「AC」または「GT」を長押し
GTを使いこなすメリット
MU(マークアップ計算)は、原価から希望の利益率を自動計算し、販売価格を算出する機能です。 通常、利益率を考慮した価格を設定するには、「原価 ×(1 + 利益率)」という計算をする必要がありますが、MUキーを使うと、この計算をワンタッチで自動化できます。
例えば、原価5,000円の商品に30%の利益を上乗せして販売価格を決定する場合、MUを使うと簡単に計算できます。
<MUの活用例①商品の販売価格を算出する|仕入れた商品の原価に対し、30%の利益を上乗せして販売価格を決定する>
【操作手順】
①原価(5,000円)を入力
②「MU」キーを押す
③利益率(30)を入力(30%のマークアップ)
④「=」を押すと、販売価格(6,500円)が表示される
ポイント:
<MUの活用例②利益率に基づいて希望の売上金額を設定する|特定の売上目標を達成するために、必要なマークアップ率を計算したい。>
【操作手順】
①目標とする販売価格(10,000円)を入力
②「÷」を押す
③原価(7,000円)を入力
④「MU」キーを押すと、必要なマークアップ率(42.9%)が表示される
ポイント:
MUの操作手順(基本)
①原価を入力
②「MU」キーを押す
③ マークアップ率(利益率)を入力
④ 「=」を押すと、販売価格が表示される
また、
目標販売価格を入力 → 「÷」 → 原価を入力 → 「MU」キーを押すと、必要なマークアップ率が算出できます。
MUを使いこなすメリット
税込または税抜価格を計算できる機能です。「税込キー」「税抜キー」が備わっている電卓なら、税率をいちいち入れずに計算できます。 例えば、消費税の10%を反映する計算なら、1.1倍をそのつどかける必要がなく、「税込キー」を押すだけで計算できます。
入力した数値を“時・分・秒”の単位に自動変換して、時間の計算をすることができる機能です。「時間計算キー」を押すことで、時間の単位を反映した状態で瞬時に計算してくれます。
<活用例>
従業員が時給1000円で7時間30分働いた時の給与を計算する場合
「7(時間)」→時間計算キー→「30(分)」→時間計算キー→「00(秒)」→時間計算キー→「×」1000→「=」7500(円)
電卓を素早く正確に操作することで、業務効率が大幅に向上します。特に経理や会計業務では、ブラインドタッチや効率的な手の動きを習得することで、計算スピードが格段に上がります。ここでは、プロが実践するテクニックを紹介します。
基本の手のポジション
電卓操作が速い人は、右手と左手を分業して使うことが多いです。
右手:数字入力(テンキー)
左手:演算キー(+、−、×、÷、= など)
<実践例>
右手はテンキーの「5」に人差し指を置き、ホームポジションにする。
例:「4」に中指、「6」に薬指、「0」に親指
左手は演算キーを担当し、適宜「+」「−」などを押す。
「=」は右手の親指、または左手の人差し指で押すとスムーズ。
このように、両手を使って分業することで、キー入力のタイムラグを減らし、スムーズな計算が可能になります。
正しい姿勢
指の動かし方のコツ
実際に会計士や経理担当者が行っている打ち方
経理業務では、長時間の計算作業が発生するため、数字が見やすい大型ディスプレイが便利です。
選ぶ際のポイント
高速で計算を行う経理業務では、軽いタッチで素早く入力できる電卓が必須です。
選ぶ際のポイント
経理業務向けには、計算を効率化できる機能が搭載された電卓がオススメです。
搭載されていると便利な機能
計算履歴を遡って確認できる機能が搭載された電卓もあります。特に、請求書作成や決算業務では、計算ミスを防ぐために重要な機能です。
経理業務では、電卓を使った計算が不可欠ですが、大量の請求書処理やデータ管理を効率化するには、請求管理システムの導入も視野に入れるべきです。ここでは、「電卓 vs. 請求管理システム*の比較と、請求管理ロボなどの自動化ツールを活用するメリットについて解説します。
項目 | 電卓 | 請求管理システム |
---|---|---|
基本計算 | 〇(単純な四則演算・消費税計算が可能) | 〇(自動計算機能付き) |
複数請求書の合計処理 | △(GT機能で可能だが手間がかかる) | 〇(データを自動集計) |
請求書の発行 | ×(手書きや別システムが必要) | 〇(ワンクリックで発行) |
入金管理・消込作業 | ×(手作業が必要) | 〇(自動で入金データと照合) |
消費税率の変更対応 | △(手入力で対応) | 〇(税率変更時も自動対応) |
履歴管理・データ保存 | ×(手入力のため履歴が残らない) | 〇(過去の請求データを検索可能) |
ミスの防止 | △(手計算のためヒューマンエラーのリスクあり) | 〇(自動処理でミスを防ぐ) |
1 大量の請求書処理が短時間で完了する
電卓で1件ずつ金額を計算し、Excelや手書きで請求書を作成していた業務が、システムを使うことで一括処理できるようになります。
2 計算ミスを防ぎ、業務の正確性を向上できる
電卓の手入力ではミスが発生しやすいですが、請求管理システムなら自動計算されるため、金額の間違いや端数処理のミスを防げます。
3 請求書の発行・送付がスムーズになる
従来の手作業では、請求書の作成→印刷→封入→郵送と時間がかかりますが、請求管理システムならボタン1つで発行・送付が可能です。
4 入金管理や消込作業の自動化される
請求管理システムには入金消込機能があり、銀行口座の入金情報と請求データを自動照合できるため、未入金の請求書をすぐに把握できます。
5 消費税改正や法改正にも自動対応できる
消費税率の変更時も、システムが自動で計算を調整するため、手計算のミスや負担を大幅に軽減できます。
いかがでしたか? 一般的な電卓にも意外と多くの機能が搭載されており、活用によってさらなる業務効率化を図れます。
経理担当者はもちろん、備品発注を行なう総務担当者や、人件費を考慮する人事担当者、商品の売上げなどを常に意識しなければならない営業担当者など、計算業務をする人はぜひ、電卓の便利機能を活用してみてくださいね。
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