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電卓の底力① M+、M-、MRの魔法

公開日2018/10/10 更新日2025/02/27 ブックマーク数
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電卓活用法

経理・財務の効率化につながる電卓活用法
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電卓には便利な機能が複数備わっており、知っていると業務を効率よく進めることができます。本記事では電卓の便利な機能について、活用例とあわせて紹介いたします。

メモリー機能

電卓のメモリー機能は、計算結果を一時的に保存・呼び出しできる便利な機能です。特に「M+」「M-」「MR」は、多くの電卓に搭載されており、経理業務や会計処理で頻繁に活用できます。

M+(メモリープラス)とは?活用例や操作手順

M+(メモリープラス)は、電卓のメモリー機能の一つで、現在表示されている数値をメモリーに加算する機能です。電卓の通常の計算とは異なり、複数の数値を一時的に保存し、後から合計を呼び出せるため、請求書作成や経費精算など、複数の数値を合計する業務に役立ちます。

M+の活用例
<M+の活用例①:請求書の複数金額を合計する>

請求書作成時に、複数の商品価格を合計しながら作業したい場合、M+を活用するとスムーズに計算できます。


【操作手順】

商品Aの価格(8,500円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
商品Bの価格(12,300円)を入力 → 「M+」(メモリーに追加)
商品Cの価格(5,700円)を入力 → 「M+」(メモリーに追加)
MR(メモリーリコール)を押すと、合計金額(26,500円)が表示される

ポイント:

  • 計算途中で「M+」を押すだけで記録できるため、再入力の手間が省ける
  • 「MR」で呼び出せるので、計算ミスが少なくなる


M+の操作手順(基本)
① 保存したい数値を入力
② 「M+」を押す(メモリーに加算)
③ 次の数値を入力 → 再度「M+」を押す(追加保存)
④ 「MR」を押すと、合計が表示される
➄ メモリーをクリアする場合は「MC(メモリークリア)」を押す

M+を使いこなすメリット
・入力ミスの削減: 一度記録すれば、再入力不要
・ 途中で電卓を離れてもOK: 途中保存ができるので、業務が中断しても安心
・ 計算の効率化: 領収書や請求書の計算がスムーズに

M-(メモリーマイナス)とは?活用例や操作手順

M-(メモリーマイナス)は、現在表示されている数値をメモリーから減算(引き算)する機能です。M+と組み合わせて使用することで、途中経過を記憶しながら計算を進められます。
例えば、経費の精算や予算管理などで、合計金額から特定の支出を除外する場合に役立ちます。

<M-の活用例①>経費精算時の計算|月の経費合計をメモリーに保存し、一部の支出を除外して最終的な精算額を求める。

【操作手順】
①月の総経費(10,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②不要な経費(3,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
③さらに除外する経費(2,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
「MR」を押すと、最終精算額(5,000円)が表示される

ポイント:

  • 「M+」で合計を保存し、不要な項目を「M-」で除外できる
  • メモリーに保存されている金額がいつでも確認できるので、ミスを防ぎやすい

<活用例2>予算管理や残高の計算|プロジェクトの予算を記録し、各支出を差し引きながら現在の残高を把握する。

【操作手順】
①予算(50,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②広告費(8,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
③交通費(5,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く) 機材購入費(10,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから引く)
➄MRを押すと、残りの予算(27,000円)が表示される

ポイント:

  • M+で最初に予算を記録しておくと、各支出をM-で差し引きながら管理できる
  • 電卓を閉じてもメモリーが保持される機種なら、途中で中断しても継続可能


M-の操作手順(基本)
①保存したい金額を入力し、「M+」を押す(メモリーに加算)
② 差し引きたい金額を入力し、「M-」を押す(メモリーから減算)
③ 必要に応じて追加の金額をM-で引く
④ 「MR」を押すと、現在のメモリー値が表示される
➄ 「MC」を押すとメモリーがクリアされる


M-を使いこなすメリット

  • 計算の過程で除外すべき項目を柔軟に管理できる
  • リアルタイムで現在の合計や残高を把握できる
  • 手計算よりミスが減り、業務効率が向上する

MR(メモリーリコール)とは?活用例や操作手順

MRとは?

MR(メモリーリコール)は、メモリーに保存された数値を呼び出す(表示する)機能です。M+やM-で記録した合計値を確認する際に使用します。 電卓を使用して複数の項目を計算する際、都度合計値をメモしておく必要がなく、ボタン1つで保存された数値を呼び出せるため、請求書作成や会計業務で非常に役立ちます。

商品の合計金額を途中で確認する

MRの活用例①:複数の商品価格を計算しながら、途中で合計金額を確認する>

【操作手順】
①商品Aの価格(5,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②商品Bの価格(8,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに追加)
ここで合計を確認したい場合、「MR」を押すと合計13,000円が表示される
④さらに商品Cの価格(4,500円)を入力 → 「M+」を押す
再度「MR」を押すと、新しい合計(17,500円)が表示される

ポイント

  • 計算途中で現在の合計を確認できるため、誤入力を早い段階で発見できる
  • 計算を中断しても、メモリーに保存されている数値を簡単に呼び出せる

MRの活用例②:予算管理をしながら、現在の残高をその都度確認する>

【操作手順】
①初期予算(100,000円)を入力 → 「M+」(メモリーに保存)
②広告費(20,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから減算)
③交通費(5,000円)を入力 → 「M-」(メモリーから減算)
現在の残高を確認したい場合、「MR」を押すと、75,000円が表示される

ポイント:

  • 計算途中でも現在の合計値をワンタッチで確認できる
  • 電卓の画面上にメモリー値が一時的に表示されるので、記録ミスを減らせる

MRの操作手順(基本)
① M+やM-でメモリーに数値を保存
② 「MR」を押すと、メモリーに保存された合計値が表示される
③ 新たに数値を追加する場合、M+やM-を押して加算・減算を続ける
④ メモリーをリセットしたい場合、「MC(メモリークリア)」を押す


MRを使いこなすメリット

  • 途中で計算結果を確認できるので、ミスを防げる
  • 計算を中断してもメモリーが保持されるため、再計算の手間が省ける
  • 請求書作成や予算管理など、複数の項目を扱う業務で役立つ

GT(グランドトータル)機能

GT(グランドトータル)機能

GT(グランドトータル)、複数の計算結果を記憶し、最終的にすべての合計を一括で求める機能です。通常の計算では一度「=」を押すと前の数値が消えてしまいますが、GTを使うと、個々の計算結果を蓄積し、最終的に合計を求めることが可能になります。 特に、請求書作成や売上管理など、複数の金額をまとめて計算する業務に役立ちます。

GTの活用例① 複数の請求書の合計を求める|顧客ごとに請求書を作成し、最後にすべての合計金額を求める>

【操作手順】
①請求書Aの合計(8,500円)を入力 → 「=」を押す(計算結果を確定)
②請求書Bの合計(12,300円)を入力 → 「=」を押す(計算結果を確定)
③請求書Cの合計(5,700円)を入力 → 「=」を押す(計算結果を確定)
「GT」を押すと、すべての合計額(26,500円)が表示される

ポイント:

  • 「=」で確定した計算結果をすべて記憶できる
  • GTを押せば、計算の過程を気にせず総合計が出せる
  • 電卓の電源を切るまで記録されるので、途中で確認できる

GTの活用例②商品ごとの売上合計を求める|異なる商品の売上を計算し、最後に全体の合計売上を確認する>

【操作手順】
①商品A(10個 × 1,500円)を計算 → 「=」を押す(15,000円確定)
②商品B(5個 × 2,000円)を計算 → 「=」を押す(10,000円確定)
③商品C(8個 × 3,500円)を計算 → 「 =」を押す(28,000円確定)
「GT」を押すと、全体の売上合計(53,000円)が表示される

ポイント:

  • 売上を商品ごとに計算しながら、合計額を自動記録できる
  • 一括で集計できるため、個別に合計を手入力する手間が省ける

GTの操作手順(基本)
①計算ごとに「=」を押して確定する
(GTが自動で記憶)
複数の計算を繰り返す(「=」を押すたびに記録される)
最終的な合計を確認したいとき、「GT」を押す<br> ④ メモリーをクリアする場合は、「AC」または「GT」を長押し

GTを使いこなすメリット

  • 個別の計算結果をすべて記憶し、合計を一瞬で求められる
  • 請求書作成や売上管理の効率化に役立つ
  • ミスを減らし、計算結果の確認がしやすくなる

MU(マークアップ計算)機能

MU(マークアップ計算)機能

MU(マークアップ計算)は、原価から希望の利益率を自動計算し、販売価格を算出する機能です。 通常、利益率を考慮した価格を設定するには、「原価 ×(1 + 利益率)」という計算をする必要がありますが、MUキーを使うと、この計算をワンタッチで自動化できます。

例えば、原価5,000円の商品に30%の利益を上乗せして販売価格を決定する場合、MUを使うと簡単に計算できます。

MUの活用例①商品の販売価格を算出する|仕入れた商品の原価に対し、30%の利益を上乗せして販売価格を決定する>

【操作手順】
①原価(5,000円)を入力
「MU」キーを押す
利益率(30)を入力(30%のマークアップ)
「=」を押すと、販売価格(6,500円)が表示される

ポイント:

  • 手動で掛け算をする必要がなく、ワンタッチで販売価格を求められる
  • 利益率を一定に保つための価格設定が簡単にできる

<MUの活用例②利益率に基づいて希望の売上金額を設定する|特定の売上目標を達成するために、必要なマークアップ率を計算したい。>

【操作手順】
①目標とする販売価格(10,000円)を入力
②「÷」を押す
③原価(7,000円)を入力
④「MU」キーを押すと、必要なマークアップ率(42.9%)が表示される

ポイント:

  • 適正な利益を確保しながら価格設定できる
  • 目標売上から逆算し、適切な原価・利益率を決定できる

MUの操作手順(基本)
①原価を入力
②「MU」キーを押す
③ マークアップ率(利益率)を入力
④ 「=」を押すと、販売価格が表示される

また、
目標販売価格を入力 → 「÷」 → 原価を入力 → 「MU」キーを押すと、必要なマークアップ率が算出できます。


MUを使いこなすメリット

  • 手間なく正確な販売価格を設定できる
  • 目標売上から利益率を逆算し、適切な原価計算が可能
  • 計算ミスを防ぎ、業務のスピードアップに貢献

番外編

税込、税抜計算機能

税込または税抜価格を計算できる機能です。「税込キー」「税抜キー」が備わっている電卓なら、税率をいちいち入れずに計算できます。 例えば、消費税の10%を反映する計算なら、1.1倍をそのつどかける必要がなく、「税込キー」を押すだけで計算できます。

時間計算機能

入力した数値を“時・分・秒”の単位に自動変換して、時間の計算をすることができる機能です。「時間計算キー」を押すことで、時間の単位を反映した状態で瞬時に計算してくれます。

<活用例>
従業員が時給1000円で7時間30分働いた時の給与を計算する場合
「7(時間)」→時間計算キー→「30(分)」→時間計算キー→「00(秒)」→時間計算キー→「×」1000→「=」7500(円)

電卓を早く打つコツ

電卓を素早く正確に操作することで、業務効率が大幅に向上します。特に経理や会計業務では、ブラインドタッチや効率的な手の動きを習得することで、計算スピードが格段に上がります。ここでは、プロが実践するテクニックを紹介します。

ブラインドタッチで効率化

基本の手のポジション
電卓操作が速い人は、右手と左手を分業して使うことが多いです。

右手:数字入力(テンキー)
左手:演算キー(+、−、×、÷、= など)

<実践例>
右手はテンキーの「5」に人差し指を置き、ホームポジションにする。
例:「4」に中指、「6」に薬指、「0」に親指
左手は演算キーを担当し、適宜「+」「−」などを押す。
「=」は右手の親指、または左手の人差し指で押すとスムーズ。
このように、両手を使って分業することで、キー入力のタイムラグを減らし、スムーズな計算が可能になります。

電卓を使う際の姿勢や手の動き

正しい姿勢

  • 机の上にしっかりと電卓を固定し、腕を安定させる。
  • 猫背にならず、肩の力を抜いてリラックスした状態で打つ。
  • 電卓は斜めに置くと視認性が向上し、長時間の操作でも疲れにくい。

指の動かし方のコツ

  • 「タッピング打法」: 指を立てるようにして、キーを弾くように打つと速く正確に入力できる。
  • 「スライド打法」: 隣接するキーを押すときに、指をスライドさせることで無駄な動きを減らす。

実際に会計士や経理担当者が行っている打ち方

  • 視線は計算書類やモニターに向けたまま、手元を見ずに入力する。
  • 電卓を机の端に固定し、安定した位置で操作する。
  • 「1〜9」のキーは指の動きを最小限にするため、ホームポジションを意識する。

経理向け電卓の選び方

大きなディスプレイで視認性を確保

経理業務では、長時間の計算作業が発生するため、数字が見やすい大型ディスプレイが便利です。

選ぶ際のポイント

  • 桁数が12桁以上あるもの(会計処理では大きな数値を扱うため)
  • チルトディスプレイ(傾斜付き)があると、見やすさアップ

キータッチの反応が良いものを選ぶ

高速で計算を行う経理業務では、軽いタッチで素早く入力できる電卓が必須です。

選ぶ際のポイント

  • キーストロークが深すぎず、押しやすいもの
  • サイレントキータイプ(音が静かで集中しやすい)

必要な機能が備わっているかを確認

経理業務向けには、計算を効率化できる機能が搭載された電卓がオススメです。

搭載されていると便利な機能

  • GT(グランドトータル)機能 → 複数の計算結果を集計
  • MU(マークアップ)機能 → 原価から販売価格を算出
  • 端数処理機能(四捨五入・切り上げ・切り捨て) → 消費税計算などで役立つ
  • 税計算キー(税込・税抜) → 消費税の計算をワンタッチで処理

計算ミスを防ぐ「チェック&コレクト機能」

計算履歴を遡って確認できる機能が搭載された電卓もあります。特に、請求書作成や決算業務では、計算ミスを防ぐために重要な機能です。

電卓と請求管理システムの連携

経理業務では、電卓を使った計算が不可欠ですが、大量の請求書処理やデータ管理を効率化するには、請求管理システムの導入も視野に入れるべきです。ここでは、「電卓 vs. 請求管理システム*の比較と、請求管理ロボなどの自動化ツールを活用するメリットについて解説します。

電卓 vs. 請求管理システム:できることの比較

項目 電卓 請求管理システム
基本計算 〇(単純な四則演算・消費税計算が可能) 〇(自動計算機能付き)
複数請求書の合計処理 △(GT機能で可能だが手間がかかる) 〇(データを自動集計)
請求書の発行 ×(手書きや別システムが必要) 〇(ワンクリックで発行)
入金管理・消込作業 ×(手作業が必要) 〇(自動で入金データと照合)
消費税率の変更対応 △(手入力で対応) 〇(税率変更時も自動対応)
履歴管理・データ保存 ×(手入力のため履歴が残らない) 〇(過去の請求データを検索可能)
ミスの防止 △(手計算のためヒューマンエラーのリスクあり) 〇(自動処理でミスを防ぐ)

請求管理システムを導入するメリット

1 大量の請求書処理が短時間で完了する

電卓で1件ずつ金額を計算し、Excelや手書きで請求書を作成していた業務が、システムを使うことで一括処理できるようになります。

2 計算ミスを防ぎ、業務の正確性を向上できる

電卓の手入力ではミスが発生しやすいですが、請求管理システムなら自動計算されるため、金額の間違いや端数処理のミスを防げます。

3 請求書の発行・送付がスムーズになる

従来の手作業では、請求書の作成→印刷→封入→郵送と時間がかかりますが、請求管理システムならボタン1つで発行・送付が可能です。

4 入金管理や消込作業の自動化される

請求管理システムには入金消込機能があり、銀行口座の入金情報と請求データを自動照合できるため、未入金の請求書をすぐに把握できます。

5 消費税改正や法改正にも自動対応できる

消費税率の変更時も、システムが自動で計算を調整するため、手計算のミスや負担を大幅に軽減できます。

まとめ

いかがでしたか? 一般的な電卓にも意外と多くの機能が搭載されており、活用によってさらなる業務効率化を図れます。

経理担当者はもちろん、備品発注を行なう総務担当者や、人件費を考慮する人事担当者、商品の売上げなどを常に意識しなければならない営業担当者など、計算業務をする人はぜひ、電卓の便利機能を活用してみてくださいね。

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■参考サイト
“3°の傾き”でさらに打ちやすく! 心地よく使えるカシオ「人間工学電卓」


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