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ユニークな選考方法2 ゲーム感覚を選考に取り入れる企業も

公開日2018/10/19 更新日2018/10/18

2018年10月、経団連が2021年春に入社する新卒者から、就職・採用活動のルールを廃止することを正式に決定しました。

これにより今後は、3月に説明会解禁→6月に面接解禁→10月に内定、という従来の就職活動の流れが大きく変化していくことも予想されます。

また新卒採用の選考方法についても、近年は従来の常識を覆すようなユニークなプロセスを取り入れる企業が増えてきました。

前回はおもにテクノロジーを活用した選考をおこなっている企業を紹介しましたが、今回は「ゲーム感覚」ともいえる選考方法を採用活動に取り入れている会社や、新卒採用に独自の応募基準を設けている企業を紹介していきます。

前回の記事: ユニークな選考方法1 テクノロジーを活用した採用活動をおこなう企業


「ジャンケン」で勝てば役員面接に進める!?

「ゲーム感覚の選考方法」として近年もっとも話題になったのは、株式会社ぱどが2018年に実施した「ジャンケン選考」ではないでしょうか。

これはその名のとおり会社説明会の際にジャンケンをおこない、いちばん勝った人は1次選考や2次選考をスキップして、いきなり最終段階である役員面接に進めるというもの。この「ジャンケン選考」は決して内定を保証するものではありませんが、同社の社長は常々「運の良い人を採用したい」と述べているとのことで、同社のホームページには、運の良さだけでなく、『「自分は運が良い」というマインドを持った人と仕事がしたい』という採用への理念も記載されています。

また、メガネチェーンを展開する株式会社ジンズは、応募者の集中力を計測して選考の新たな基準とする「集中力採用」を2019年度から試験的に導入することを発表しました。

この「集中力採用」でキーとなっているのが、メガネとアプリを連動させることで自分の心身の状態を計測できる同社のメガネ型ウェアラブルデバイス『JINS MEME(ジンズ・ミーム)』。同社の説明会では、応募者はこの『JINS MEME』で集中力を計測しながら30分ほどの個人ワークをおこないますが、この際に集中力のスコアと個人ワークのスコアで合否が判定され、合格となった人は一気に最終面接まで進めるとのことです。

そのほかにも「ゲーム感覚」を取り入れた選考としては、テレビなどでも話題となった会話型推理ゲーム「人狼」を新卒採用の選考時に取り入れた株式会社サーチフィールドの「人狼採用」、VRゲームを新卒採用の「0次選考」として導入した株式会社フェンリル、PlayStationとのコラボレーションで「ゲームの上手さ」によって内定を出すという面白法人カヤックの「いちゲー採用」など、ユニークなものがたくさん見られます。

応募者にとってはキビしい?従来にはない条件を設ける企業も

一方、従来の採用活動にはない制度を取り入れて話題となった企業としては株式会社ドワンゴがあげられます。

ドワンゴは2015年春入社の新卒採用試験において、首都圏の1都3県に住む応募者から受験料を集めるというシステム(地方在住者は免除)を採用しましたが、前代未聞のこの制度は厚生労働省から同社に受験料徴収の中止が求められるなどの騒動にも発展しました。

なお同社ではこの制度を導入した理由について、「本気で同社で働きたいと思っている人に受験してほしい」からと説明しており、受験料制度を導入した年の応募者が、受験料導入前に比べて64%減ったことを公表したうえで、「(受験料導入前の)昨年よりも応募者の質が高くなった」ことも述べています。

ちなみにこの受験料制度は2019年の新卒採用においても継続されていますが、当初は同社が展開するニコニコ動画にちなんで2525円だった受験料は、2016年春入社の新卒採用試験から3000円に値上がりしているとのことです。

一方、「タバコを吸わないこと」を採用条件に掲げて話題となったのがホテル大手の星野リゾートです。

星野リゾートでは1994年から喫煙者の不採用方針を打ち出し、2010年からはWeb上の採用ページでも「喫煙しない」と誓約しない限り応募ができないというシステムを導入しています。同社の星野社長は喫煙が「社員の集中力」や「企業の競争力」に影響を与えることを述べていますが、近年では「喫煙しないこと」を採用の条件としている企業は増えてきており、2018年にはプログラム教育事業などを手がけるIT企業「div」の社長が、ツイッター上で「今後、喫煙者は一切採用しないことを決めました」と宣言して波紋を呼びました。ちなみに喫煙者を採用しない理由として、divの真子社長は「健康面のリスク」「生産性の低下」「周囲への悪影響」の3つをあげています。

上記のほかにも「喫煙者お断り」を採用条件として掲げている企業は多く、製薬大手のファイザーやロート製薬、フィットネスクラブを展開するセントラルスポーツ、靴チェーンを展開するワシントン靴店などが採用時に喫煙の有無を確認しているとのことです。

これまで従来にないユニークな選考方法を取り入れている企業の例を見てきましたが、企業のこうした選考方法や選考基準には、必ずといっていいほど企業の姿勢や理念が明確にあらわれています。

そのため就職活動をおこなう際は、企業のホームページなどで情報を集めるだけでなく、採用活動の方法にも着目し、「なぜ、その企業はこうした選考方法をおこなっているのか」ということもあわせて考えると、企業のスタンスや雰囲気がより理解できて、自分と企業のマッチングを測る手助けとなるかもしれません。


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