詳細はこちら

過労死とは?定義・過労死ライン・前兆など幅広く解説!

公開日2022/10/13 更新日2024/06/05 ブックマーク数
0

過労死は、労働による過度な負担によって、急性心不全などの疾病によって突然死することです。月80時間の残業は「過労死ライン」として定められており、労働災害、いわゆる労災かどうかを判断する一つの基準となっています。

しかし残業が月80時間以上でなくても、労災として認められるケースがあります。2021年9月の改定では「過労死ライン」の基準が見直され、「残業時間がラインに達していない場合でも、身体的な負荷が考慮される」ようになりました。今回は、過労死について幅広く解説します。

過労死とは?

過労死は、冒頭でも解説したように、労働での著しい負荷によって突然死をすることです。具体的な定義としては、以下の三つが考えられています。

・業務での過度な負荷によって疾病を発症し、死亡すること

・業務での過度な負荷(心理負荷)によって精神障害を引き起こし、それが原因で自殺すること

・脳血管疾患や心臓疾患、精神障害を発症すること

過労死といえば、「過労で死に至ってしまうこと」とイメージしている方も多いでしょう。しかし過労死等防止対策推進法によれば、脳血管疾患や心臓疾患、精神障害を発症した場合も「過労死等」に含まれます。

過労死はメディアによって取り上げられることも多く、労働者のあり方を考えるひとつのきっかけになっています。また働きすぎによって命を落とすケースは、世界的に見ても珍しく、海外では「Karoshi(過労死)」という単語が定着しているようです。

過労死ラインの定義

過労死を考えるにあたって理解しておきたいのが、過労死ラインです。過労死ラインは、以下の2種類が定義されています。

・健康障害の発症前から2〜6カ月間で平均80時間を超える時間外労働(残業)

・健康障害の発症前から1カ月間で100時間を超える時間外労働(残業)

もし労働が原因で過労死をしてしまった場合、この過労死ラインに合わせて、労災かどうかを判断します。もちろんこれはあくまで目安であって、このラインを超えたからといって、すぐさま過労死のリスクが生じるわけではありません。

では、過労死ラインをギリギリ越えなかった場合は、どのように処理されるのでしょうか。例えば、健康障害の発症前から2〜6カ月間で平均79時間の時間外労働があった場合は、労災として認定されるのでしょうか。

結論からいえば、過労死ラインを超えていない場合は、超えている場合に比べて労災認定される確率が低くなります。ただしすべてのケースで労災にならないわけではありません。

過去の例をみると、過労死ラインに満たなかったものの、労災として認定されたものもあります。これは政府によって打ち出された新しい基準が影響しています。それは、「労働環境を含めて総合的に判断する」ことです。

この例では、死亡した整備士の男性は、空調のない作業場で温水スチーム作業するなど、過酷な労働環境に身を置いていました。過労死ラインには達していませんでしたが、強い身体的な負荷があったとして、労災として認められています。

ケース別で見る過労死の前兆

過労死の前兆としては、様々なものが考えられます。例えば「脳に関する疾病を発症するか」「心臓に関する疾病を発症するか」で、現れてくる症状が異なるため、代表的なケースを整理しておきましょう。

過労死で最も多いとされているのは、脳卒中です。脳卒中の前兆としては、「顔や手足の麻痺」「呂律が回らない」「めまいや立ちくらみがする」などが考えられます。もしも心当たりがある場合は、すぐに病院に行かなければなりません。

また心疾患も、過労死ではよく見られるケースです。心疾患の前兆としては、「上半身の痛み」「吐き気や冷や汗」「奥歯や顎の痛み」「不自然な息切れ」などがあります。こちらも症状が認められたら、一度病院に行くようにしましょう。

また精神障害も、過労死として見られるケースです。こちらは脳卒中や心疾患とは異なり、直接死につながるわけではありませんが、「精神障害が原因で自殺してしまう例」はよく見られます。

精神疾患、つまり鬱病などの前兆としては、「睡眠障害」「理由もなくイライラしたり涙が出たりする」「何をやっても楽しくない」「集中力がまったく続かない」などがあります。

精神疾患は、過労死につながらなかったとしても、その後の人生に大きな影響を及ぼします。少しでも無理を感じたら、すぐに病院に行くのが重要です。直接過労死につながらないからといって、甘く見てはいけません。

まとめ

過労死を未然に防ぐためには、当たり前の話ではありますが、「長時間労働をしない・させない」ことです。まだ健康被害が出ていないとしても、いつ疾病を発症してしまうかは分かりません。労働時間を短くして、肉体的負担・心理的負担を軽減しておくのが、何よりも重要でしょう。

日本はサービスの質や、ホスピタリティの高さで知られていますが、その裏には過酷な労働の姿もあります。すべての企業が一丸となって、労働環境における正しい姿を、もう一度考え直してみる必要があるかもしれません。

■参考サイト
「令和4年版 過労死等防止対策白書」にみる過労死・過労自殺の現状
過労死の定義と認定ラインに関して

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日19時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

新着おすすめセミナー

  • 【満足度90%以上】災害模擬体験付きセミナー「災害対策の基本動向とこれから必要な取り組み」

    2026年2月20日(金), 3月6日(金) 10:00~11:30

  • 【参加者満足度99.6%】「命をつなぐ力を、あなたの職場に」応急救護セミナー

    2月27日(金) 10:00-11:00

  • AI時代にも対応『経費精算・請求書システム』徹底比較2026

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年3月10日(火) 12:00~14:20

  • 成長できる組織の「幸福度と業績の両立」課題解決の先に求められる未来志向

    申込でマネジーポイントゲット!

    アーカイブ配信(~2026年3月31日(火)まで)

  • 経理・財務の日  〜広がる実務の視野とキャリアの選択肢、これからの働き方をアップデートする2日間〜

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月17日(火) 13:00〜15:50、18日(水) 13:00〜16:15

  • 【3/17開催】法務は人から組織、そしてアウトソーシングへ ~リコージャパンの法務ソリューション紹介~

    2026年3月17日(火) 15:00~15:45

  • 欲しい物件を逃さない!  投資用不動産購入の事前準備と非公開物件へのアクセス術

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年3月4日(水) 15:00~16:00 , 6日(金) 11:00~12:00 , 9日(月) 13:00~14:00

  • 【2/18開催】法務は人から組織、そしてアウトソーシングへ ~リコージャパンの法務ソリューション紹介~

    2026年2月18日(水) 15:00~15:45

  • リース資産管理をExcelで管理されてる、大手・中堅企業様必見!≫【新リース会計基準対応】 ZeeMリース資産管理のご紹介

    2026年2月17日(火) 13:30-14:15

  • \一括早見表の特典付き/ 人気6社の特徴&画面デモを一気見 請求書”発行”システム・6社どれ選ぶ?セミナー

    2026年2月25日(水), 26日(木) 13:00~14:00

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報

マネジーポイントを貯めると各種ポイントと交換できたりカタログギフトとも交換可能です。また今なら初回特典として1,600ポイントをプレゼント!

マネジーの会員登録はこちら