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テレワークの課題の一つが、コミュニケーション不足です。直接顔を合わせる機会が少ないため、社員同士での意思疎通が難しく、また、マネジメントする側にとっても、細部にまで目が届かないために、評価にも影響を及ぼしています。では、この新しい働き方の課題に、マネジメントする側とされる側は、どのように対応しているのでしょうか。
新型コロナの感染予防対策として、一気に導入が進んだテレワークですが、行動規制の緩和とともに、出社勤務に戻す動きが加速しています。
しかし、株式会社ライボの調査機関「Job総研」の調査*によると、フルリモートを実施している58.4%を含め、週3日以上テレワークをしているのは61.3%と、昨年よりも増加していることがわかりました。
さらに、「テレワークの方が働きやすい」が63.0%で、84.5%がテレワークに「満足」していると回答しているなど、テレワークという新しい働き方が、定着しつつあることがうかがえます。
テレワークで働いている人の満足度は、極めて高いことが調査で明らかになりました。しかし、課題の一つである上司や同僚とのコミュニケーション不足を、テレワーカーの45.0%が感じていることもわかりました。
また、「雑談ができず相手の心理がわからない」(36.2%)、「オンとオフの切り替えが難しい」(32.8%)も、コミュニケーション不足と感じる理由の上位にあげられています。
上司とのコミュニケーションが円滑でなければ、仕事上の適切なアドバイスを受けることも、仕事へのモチベーションを高めることも難しくなりますが、上司が部下をマネジメントするうえでも大きな課題となっているようです。
テレワークでのリモートマネジメントに「課題がある」は68.0%、「課題はない」が32.0%です。課題の内容は「メンバーの業務進捗の把握」が最多の48.1%で、「メンバーの理解度や成長度がわかりにくい」の39.8%、「忙しくてマネジメントの時間がとれない」の12.1%がトップ3になっています。
業務の進捗状況を把握することは、業務の成果にも影響します。もし、部下が業務遂行を妨げるトラブルを抱えているのであれば、そのトラブルを解決するためのアドバイスをすることもできますが、進捗状況が見えなければ的確な指示を出すこともできません。
部下が、どのように仕事に取り組んでいるのかが見えないことが、リモートマネジメントの難しさの大きな要因といえるでしょう。
この調査から垣間見えるのは、リモートマネジメントの難しさが、実は部下にとっては「テレワークの方が働きやすい」と感じる一因かもしれないということです。
調査結果によると、65.4%の人がテレワーク中にサボった経験があることがわかりました。具体的には「休憩時間を長めにとる」「ネットサーフィンをする」「業務とは関係ない動画を見る」などですが、上司の監視が届かないため、部下が息抜きをしながら仕事をしている姿がうかがえます。
そのような部下のサボリについての上司の対応は、「対応なし」「ほぼ黙認」「ある程度黙認」を合わせると86.7%にのぼります。ほとんどの上司がサボリを“黙認”している、というのが実態のようです。
働く側にすれば、四六時中監視されているよりは、自分のペースで業務を進める方が働きやすいはずです。それがテレワークのメリットでもあり、デメリットでもあるといえるでしょう。たとえ直接顔を合わせる機会が少なくても、気軽に相談や雑談などを交えてコミュニケーションがとれる環境を整えることが、これからは大切になるのではないでしょうか。
*【調査概要】
調査対象:1年以内~10年以上勤務している社会人
20人~1,000人以上規模の会社に所属
調査期間:2023年1月11日~19日
有効回答数:874人
調査方法:インターネット
■参考サイト
Laibo|2023年 リモートマネジメント実態調査を実施しました
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