公開日 /-create_datetime-/
Cloud Workstationsが正式リリースされたことをご存じでしょうか? 2022年10月に開催された「Google Cloud Next '22」にて発表されたサービスで、5月11日から一般提供が始まりました。
デベロッパーの開発環境を大きく改善できるとして、現在注目を集めています。今回は、Cloud Workstationsとは何か、導入により何が変わるのか、について詳しく解説しましょう。
⇒Cloud Workstationsを120%活用するために必要なツールはこちら!
目次【本記事の内容】
Cloud Workstationsとは、マネージドサービスとして提供され、仮想プライベートクラウド内にて自由にカスタマイズできる開発環境のことです。Cloud Workstationsに対して、インストールしておきたいツール、IDE(ソフトウェアコード開発に役立つアプリケーション)の拡張機能、スタートアップスクリプトなどを指定しておくと、実行するだけですぐに使用できます。
開発者が保有するローカルマシンの性能は人それぞれですが、Cloud WorkstationsではIDEやWebブラウザに接続して利用することになるため、マシンの性能に関係なく開発を進めることが可能です。バージョンアップやセキュリティパッチは、マネージドサービスにより、自動で適用されます。
対応するIDEには、CODE-OSS(Visual Studio Codeのオープンソース版)、Vim、IntelliJ IDEAなどが含まれ、RStudio Proのサポートがプレビュー版として追加されています。
なおCloud Workstationsは、Amazon Workspacesのようなデスクトップ環境自体の提供は行いません。開発環境とターミナルのみを提供する製品です。
Cloud Workstationsは、「クラスタ」「構成」「ワークステーション」という三つのリソースで成り立っています。
・クラスタ・・・Cloud Workstationsの基本設定に関するリソース。どのVPC(仮想ネットワーク)に接続するのか、エンドポイント(特定のリソースに与えられる固有のURI)を公開するかどうか、などを設定。
・構成・・・開発環境のテンプレート設定を行うリソース。IDEやマシンタイプなどを設定します。
・ワークステーション・・・起動環境を設定するリソース。ワークステーションごとにインスタンスが作られます。
Cloud Workstationsでは以下の点を実現できます。
Google Cloud コンソールにより共有ワークステーションを構成し、一貫性のある開発環境を実現できます。これらは開発者が1回の操作で簡単に変更、同期できるので、各開発者は迅速に共同作業へのオンボーディングが可能です。ワークステーションの作成は数分で行えます。
Cloud Workstations は、事前定義のコンテナ(アプリが使用するCPU、メモリ、ファイル、プロセス空間を管理する環境のこと)またはカスタムコンテナを使って環境構成を指定し、その上で管理機能を提供します。
そのためコンテナイメージを更新するだけで、作業開始時に最新バージョンとパッチを確実に取得可能です。コンテナで動作するあらゆるコードエディタ、アプリケーションがサポートされています。
Cloud Workstationsではセルフホスト、オンプレミス、他のクラウドツールに対するアクセスを構成可能なので、使い慣れたツールを引き続き使いながらリモート開発に取り組めます。
Cloud Workstationsを導入することのメリットとしては、以下の点が挙げられます。
構成を一元管理できるセキュリティメカニズムを使用しています。セキュリティ体制をIDEにも適用し、ソースコードがローカルマシンに保存されないようにすることで、データの流出を抑えられます。
広く普及しているIDEやカスタマイズ可能な開発ツールを幅広くサポートでき、ブラウザ、ローカルIDEからいつでもどこからでもアクセスできます。利便性の高さにより、開発者の生産性を高められます。
マネージド・クラウドベースの開発環境を使い、開発者がどこにいるかにかかわらず、素早くオンボーディングが可能です。コンテナ定義の環境により、レプリケーション(マスターのデータベースと同じデータベースの複製を作ること)との整合性も確保できます。
Cloud Workstationsの強みは、保有するパソコンの性能などローカルな環境に影響されずに開発環境を構築できる点。リモートワークとも親和性が高く、働く場所へのこだわりが減った現在の就労ニーズにも合致します。
データはGoogle CloudのVPCやIAMによるセキュリティコントロール下で保存され、ローカルマシンにソースコードが保存されません。この点、セキュリティ上の課題も解消可能です。メリットが多いCloud Workstationsは、開発者の作業環境を大きく改善できるといえます。
⇒Cloud Workstationsをリモートアクセスで賢く活用しよう!おすすめのツールはこちら
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
契約書作成の際に必ず押さえておきたい8つのポイント
株式譲渡契約書とは?記載事項や作成時の注意点について解説!
法人税対策・実物資産投資の新たな選択肢 最新情報掲載 『日本型オペレーティングリースガイドブック』
Web請求書の導入にあたり費用対効果を高める方法、お伝えします!
債権管理・入金消込効率化『Victory-ONE/G4』導入事例 ~入金消込の効率が飛躍的にアップ! ティーペック株式会社~
労働力不足にどう対応する?令和7年版労働経済白書から読み解く3つの課題
【法務のキャリアパス】会社法を武器に転職を成功させるポイント|求められるスキルから成功事例まで解説(後編)
「時間単位年休」を導入・運用する前に知っておきたいこと
旬刊『経理情報』2025年11月20日号(通巻No.1760)情報ダイジェスト①
オンラインストレージにおける情報漏えいのパターンとは
経理業務におけるスキャン代行活用事例
他社との違いは?電子契約サービスの比較検討ガイドのご紹介
業務委託契約書の書き方のポイントは?知っておくべき基礎知識
新型コロナウィルス問題と見直しておきたい契約条項
郵便物の電子化による部署別 業務効率化事例
外国人の高度専門職ビザとは?ポイント制や条件など、高度人材の申請に詳しい法律事務所が解説
休職者への適切な対応とは③~職場復帰支援に関して配慮すべきこと~
経過リース期間定額法と残価保証額について
SaaS コストが知らぬ間に膨らむ?今すぐ始めるべきコスト最適化5 ステップ
【弁護⼠が解説】⾃社基準による契約審査を成功させる、プレイブック作成と運⽤のコツ
公開日 /-create_datetime-/