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税理士の転職|プロの視点で解説!年収や年齢問題など【MS-Japanアドバイザー監修】
35年以上に渡って税理士人材の転職をサポートしてきた管理部門・士業特化型転職エージェント「MS-Japan」が税理士の転職ノウハウやオススメ求人を紹介。キャリアの中で「転職」が当たり前になっている昨今、税の専門家である税理士においても転職を希望される方が増加しています。
しかし、初めての転職や業種を変える転職では、不安や疑問がつきものです。
この記事では、税理士・科目合格の転職エージェント・サイト16選を徹底比較し、税理士・科目合格におすすめの転職エージェントの選び方や活用方法を紹介しています。
また、最新の税理士・科目合格の転職市場や転職成功のポイントなど、実際の転職活動で役立つ情報も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
| MS-Japan | doda | ビズリーチ | |
| 求人領域 | 管理部門 &士業 |
全業種 | ハイ クラス |
| 種類 | 特化型 | 総合型 | スカウト型 |
| 主な サービス |
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税理士が利用する転職エージェントを選ぶ際にチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。

転職エージェントには、業界や職種問わず様々な求人を扱っている総合型の転職エージェントと業界や職種を限定した特化型の転職エージェントがあります。
税理士の転職においても、税理士を含む士業や会計業界に特化した転職エージェントがあり、より専門的なサポートを受けることができるため、税理士資格を活かした転職を考えている方にはおすすめです。
また、総合型転職エージェントや転職サイトには、税理士以外の求人情報や転職市場全般に関する情報も掲載しているため、幅広い求人を確認したい方におすすめです。
この記事で紹介している税理士特化型転職エージェントについては、「税理士におすすめの特化型転職エージェント3選」をご確認ください。
転職エージェントを選ぶ際、「求人数」は重要なポイントの1つです。
どれだけ優秀で相性の良いキャリアアドバイザーがいる転職エージェントでも、扱っている求人数が少なければ、なかなか求人を紹介してもらえません。
ただし、求人数を比較する際は注意が必要です。
転職エージェントが扱っている全体の求人数が多くても、絶対に外せない条件で絞った税理士の求人数が少なければ、意味がありません。
特に総合型転職エージェントや転職サイトは、必然的に求人数が多くなるため、希望条件で絞った求人数で比較するようにしましょう。
税理士の求人数が多い転職エージェントを利用して、少しでもキャリアの可能性の幅を広げたい方は「税理士の求人が多い転職エージェント・転職サイト3選」をご確認ください。
税理士に特化した転職エージェントと言っても様々あり、それぞれ得意としているキャリアが異なります。
会計業界全般に特化した転職エージェントは、会計事務所や税理士法人などへのキャリアを得意としており、管理部門・士業に特化した転職エージェントは、企業内税理士へのキャリアを得意としている傾向があります。
他にもキャリアごとに得意とする転職エージェントは異なりますので、「【転職先別】税理士におすすめの転職エージェント」で、自分の進みたいキャリアへの転職支援を得意としている転職エージェントをご確認ください。
転職を考えている税理士の中には、「今の仕事が忙しいから転職したい」と考えている方もいると思います。
しかし、そのような税理士にとっては転職活動に割ける時間も少なく、思うように転職活動が進まないのではないかという不安があるでしょう。
そんな不安を感じている税理士には、スカウトサービスがある転職エージェントがおすすめです。
スカウトサービスを利用することで、採用企業やヘッドハンターから直接オファーが届き、求人検索の手間が省けたり、書類選考が免除されたりと、効率よく転職活動を進めることができます。
スカウトサービスを利用したい方におすすめの転職エージェントについては、「税理士におすすめのスカウトあり転職エージェント・転職サイト3選」をご確認ください。
自分に合う転職エージェントを選ぶ際は、自分と経歴や転職志向が似ている成功事例があるかが参考になります。
転職成功事例や実績が豊富な転職エージェントには、転職ノウハウも蓄積されているため、転職活動では的確なアドバイスを受けることができます。
サイト内に転職成功事例を掲載している転職エージェントが多いため、一度確認してみると良いでしょう。
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| MS-Japan |
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| doda |
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| ビズリーチ |
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| MS Career |
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|---|---|
| リクルートエージェント |
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| JACリクルートメント |
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| パソナキャリア |
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| その他:会計求人プラス/Rexアドバイザーズ/ヒュープロ/ジャスネットキャリア/アガル-トキャリア/ハイスタ税理士/SACT/人材ドラフト/人材スカウト | |
「MS-Japan」は、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。
管理部門・士業の登録者数は国内トップクラスで、創業35年以上の実績ならではの質の高い転職サービスが特徴です。
おすすめポイント
✔ 税理士の転職に精通した転職エージェント!
✔ 事務所や企業など幅広いキャリア提案が可能!
✔ 非公開求人90%!業界最大級の求人数!
管理部門・士業特化型の転職エージェント「MS-Japan」では、税理士の転職市場に詳しいキャリアアドバイザーと、求人企業や事務所に詳しいリクルーティングアドバイザーの連携による、税理士の転職に特化したサポートを受けることができます。
「MS-Japan」では、税理士のキャリアをカバーする幅広い求人を扱っているため、事務所だけでなく、企業内税理士やコンサルへの転職を希望する場合でも活用することができます。
また、企業内税理士としての選択肢も多岐にわたり、経理だけでなく経営企画やCFOなど、経営に近いポジションの求人も多数扱っています。
「MS-Japan」は、創業35年以上の転職実績で培ってきたネットワークをもとに、業界最大級の求人数を扱っています。
また、人気企業や重要なポジションの求人が多い「非公開求人」も多数扱っており、会員登録することで希望に合った求人を紹介してもらうことができます。
以下は、MS-Japanが解説している税理士の転職のポイントをまとめた記事です。
業務が限られた中小の会計事務所から、より規模の大きな一般企業で働きたいと考えて転職活動を始めました。しかし、一般企業での業務経験がなく、会計事務所での経験やスキルを活かせるのか、職場環境が自分に合うのかなど不安な気持ちも抱えていました。
MS-Japanに登録して良かったことは、自分では調べることのできない職場環境などをキャリアアドバイザーの方が詳しく教えてくれたことです。また、会計事務所での経験を活かしつつキャリアアップが図れるような求人をご紹介いただけたので、納得して入社することが出来ました。
| 運営会社 | 株式会社MS-Japan |
|---|---|
| 求人領域 | 管理部門(経理・人事・法務など)、士業(会計士・税理士・弁護士) |
| 求人数 | 税理士の求人数:約1,100件 ※非公開求人を除く |
| 主な サービス |
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税理士の転職活動では、転職エージェントの利用がおすすめです。
ここでは、税理士が転職エージェントを利用するメリットとして、以下の5点をご紹介します。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーから専門的なサポートを受けることができます。
特に税理士に精通したキャリアアドバイザーは、税理士の転職市場動向や求められるスキルなどに詳しく、転職活動を効率的に進めるための具体的なアドバイスを提供してくれます。
多くの転職エージェントでは、一般に公開されていない非公開求人を扱っています。
非公開求人は、人気企業で応募が殺到する求人や重要なポジションで社名を公開できない求人が多く、特定の転職エージェント経由のみで応募が可能な求人です。
経営に近いポジションの求人や大手や有名企業の求人を狙っている税理士は、非公開求人を紹介してくれる転職エージェントを積極的に活用しましょう。
転職エージェントを通じて、求人票には載っていないような、企業・事務所の内部情報を得ることができます。
離職率や職場の雰囲気、所長の人柄など、外からでは知り得ない詳細な情報をエージェント経由で把握することが可能です。そのため、自分に合った職場かどうか判断しやすくなり、入社後のミスマッチ削減につながります。
転職エージェントでは、職務経歴書など応募書類の添削や面接対策など、選考に通過しやすくなるようなサポートを受けることができます。
特に初めての転職や業種を変える転職の方は、選考対策に不安が多いため、転職エージェントを利用することをおすすめします。
求人サイトを使って1人で転職活動を行う場合は、企業への応募や面接日程の調整、合否の連絡などすべて自分で行う必要があります。
忙しい時期や時間に連絡が来ても、なかなか返すことが出来ず、スムーズに選考を進めることができないケースもあります。
転職エージェントでは、企業との連絡をすべて代行してくれるため、連絡が取れず転職活動が進まないということは少なくなります。
また、転職エージェントを経由した合否連絡の場合は、企業側からのフィードバックを貰うことができるため、次につながる選考になります。
ここでは、サービスの特徴別に税理士におすすめの転職エージェント・転職サイトを紹介します。
| おすすめ 転職エージェント・ 転職サイト |
税理士求人数 |
|---|---|
| MS Career | 約2,000件 |
| ビズリーチ | 約1,300件 |
| リクルートエージェント | 約1,200件 |
「税理士の転職エージェントの選び方」でも解説したように、転職エージェントを選ぶ際に求人数は最も重要な要素です。
「MS Career」は他の転職エージェントと比較して、税理士求人を豊富に扱っているため、自分に合う求人が見つかりやすいです。
| おすすめ 転職エージェント・ 転職サイト |
特徴 |
|---|---|
| ビズリーチ | 掲載求人の3分の1が 年収1,000万円以上の求人 |
| MS Career | 企業と提携エージェントから オファーが届く |
| リクルートエージェント | 業界最大級の求人数から スカウトが届く |
スカウトサービスは、全ての転職エージェントで行っているサービスではありません。
人気企業の求人や重要なポジションの求人が非公開求人になる傾向があるため、ハイクラス転職を狙っている方はスカウトサービスのある転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェント・転職サイトの活用手順は、以下の6つのステップです。

まずは転職エージェント・転職サイトに会員登録をしましょう。申し込みフォームには簡単な職務経歴や個人情報、希望条件を入力します。
転職エージェントの場合は登録後に担当者から連絡があり、キャリアカウンセリングの日程を調整します。
キャリアカウンセリングでは登録情報をもとに、キャリアアドバイザーが経歴や希望を詳しくヒアリングします。
リモートや電話で行われることもあり、カウンセリングを通じて転職プランや求人情報が提供されます。
一般的な転職サイトではキャリアカウンセリングは実施しません。
キャリアカウンセリングの内容をもとに、公開・非公開求人の中から希望に沿った求人情報を紹介してもらえます。
転職エージェントは企業の風土や仕事内容も把握しており、知りたい情報を提供してくれます。
転職サイトでは、サイト上に全ての求人が公開されているため、自身で検索することができます。
希望する求人に応募したら、転職エージェントが手続きを代行します。
希望者の方は、履歴書・職務経歴書などの応募書類の添削や面接のアドバイスも受けられます。面接日程調整や選考結果の連絡も転職エージェントの担当者が行います。
転職サイトでは、自身で応募し、日程調整や面接対策などを行います。
中途採用の場合、内定前後に条件面の交渉があります。
転職エージェントは交渉の代行も行っており、円滑な退職や入社に向けた準備をアドバイスしてくれます。
転職サイトは、自身で交渉を行う必要があります。
内定後は、入社日程の調整を行います。転職エージェントの代行サービスに含まれるため、エージェントに入社希望日を伝えましょう。
転職サイトの場合は、自分で調整します。
自分に合う転職エージェント・転職サイトは見つかりましたか?
ここからは税理士の転職を成功に近づけるためのポイントや最新の転職市場について紹介します!
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| MS-Japan |
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| doda |
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| ビズリーチ |
|
| MS Career |
|
|---|---|
| リクルートエージェント |
|
| JACリクルートメント |
|
| パソナキャリア |
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| その他:会計求人プラス/Rexアドバイザーズ/ヒュープロ/ジャスネットキャリア/アガル-トキャリア/ハイスタ税理士/SACT/人材ドラフト/人材スカウト | |
新型コロナウイルスの影響で様々な企業・事務所で一時的に採用活動が縮小していましたが、近年は税理士を増やしたい企業や事務所が増加しています。
増員募集の求人が8割以上を占めているなど、2023年の税理士転職市場は活発な動きを見せていました。
コロナ禍でリモートワークが急速に普及しましたが、5類移行後にフル出社に戻す企業・事務所も見受けられました。しかし、一部の企業・事務所では働き方の一つとして定着しているようです。
今回ご紹介した「MS-Japan」で2023年に掲載された求人の内、48.5%がリモートワークのある求人でした。

週数回やフルリモートなど頻度は様々ですが、税理士の売り手市場が続く中、人材確保のために、働き方の自由度を高める企業・事務所が増加していると言えるでしょう。
税理士におすすめの転職先は、大きく分けると「税理士法人・会計事務所」「一般企業」「コンサルティングファーム」の3つと、転職先ではないですが「独立開業」というキャリアがあります。
以下、各転職先の詳細と転職のメリットを紹介しています。
税理士法人・会計事務所は、税理士のキャリアパスとして最もスタンダードな転職先です。
税理士法人・会計事務所は、規模によって主に以下の3つに分類されます。
日本におけるBig4税理士法人とは、以下の4つの税理士法人を指します。
Big4税理士法人は、それぞれが世界4大会計事務所の傘下にある税理士法人のため、国内外への影響力が大きく、クライアントも大手上場企業を中心とした法人となっています。
また、国際ネットワークを活かした国際税務サービスも、Big4ならではの特徴です。
準大手~中堅税理士法人は、Big4税理士法人に次ぐ規模の税理士法人を指します。
準大手~中堅税理士法人では、大手企業だけでなく中小企業などのクライアントも多くなります。
日本にある会計事務所・税理士法人の約95%以上を占めるのが、個人会計事務所です。
個人のクライアントも多く、また税理士が個人プレーで行う仕事も増えるなど、担当業務の幅が広がるため、将来独立を考えている税理士の方におすすめです。
最近では自社で税理士を雇用する企業が増加しており、税理士の転職先としても企業が一般的になりつつあります。
また、一般企業の中でも、税理士を採用しているポジションは「経理・財務」「CFO」など複数あります。
税理士が企業経理で担う役割は、企業規模によって異なります。
大企業では主に連結決算やM&Aなど、財務寄りの高度な会計・税務業務を担います。安定した働き方と比較的優遇された待遇が魅力です。
一方、中小企業では経営に近いポジションで、企業の財務・税務面のコンサル的な役割を求められます。より企業の中枢的な立場で活躍することができるやりがいが魅力です。
スタートアップ企業やIPO準備企業では、CFO(最高財務責任者)として採用される求人もあり、事業成長や上場準備のために、会計や税務の知見を活かすことができます。
採用段階でCFOとして採用されるケースもあれば、CFO候補として採用されるケースもあります。
コンサルティングファームは、税務経験を活かしてスキルアップを目指す税理士に人気の転職先です。
コンサルティングファームにも、「総合系」「戦略系」「企業再生系」など複数の種類がありますが、会計・税務の知見を有する税理士には「会計・財務系コンサルティングファーム」がおすすめです。
コンサルティングファームでは、難易度の高い単発プロジェクトが多く、多忙ながらも報酬が高い傾向があります。
また、コンサルティング経験を積むことで、独立開業時に幅広い案件を受注できるなど、将来のキャリアの選択肢も広がります。
税理士として独立開業する道もあります。
将来的な独立開業を視野に入れ、準備として大手から中小事務所へ転職したり、中小の一般企業へ転職したりして、経営ノウハウを身に付けるキャリアパスも一般的です。
「税理士におすすめの転職先」で紹介したように、税理士が活躍できる転職先は複数あります。
そのため、登録する転職エージェントを選ぶ際は、自分が進みたいと考えている転職先・キャリアを得意としているかを確認するようにしましょう。
この章では、税理士の転職先別におすすめの転職エージェントを、公開求人数をもとに紹介します。
税理士向けの税理士法人・会計事務所の求人数は、「MS Career」が最も多く、「MS-Japan」「リクルートエージェント」と続いています。
税理士法人・会計事務所は、事務所によって規模や扱っている分野が異なるため、求人数の多い転職エージェントを利用することで、自分に合う求人を見つけやすくなります。
| おすすめ 転職エージェント・ 転職サイト |
一般企業 (経理・財務) の求人数 |
|---|---|
| リクルート エージェント |
約250件 |
| MS Career | 約250件 |
一般企業(経理・財務)の求人数は、経理や管理部門への転職を得意としている転職エージェントで多い傾向があります。
また上記2つの転職エージェントは、転職サポートサービスも充実しているため、キャリアチェンジや初めての転職でも安心して利用することができます。
進みたいキャリアが決まっている場合は、各キャリアに強みをもつ3つの転職エージェントを併用しましょう。
また、キャリアに迷っている場合は、税理士のキャリアを網羅的に得意としている「MS Career」に登録してみましょう。
税理士の転職を成功させるためのポイントについてまとめます。

税理士の転職成功の鍵は、「転職の目的を明確にすること」です。
働き方を改善したい、年収を上げたい、キャリアチェンジしたいなど、転職の目的を明確にすることで、スムーズな転職活動に繋がります。
また、転職の軸が決まっていないという場合は、「どうして転職をしたいのか」「どのようなキャリアを歩みたいのか」などを、各転職エージェントに行っているキャリア相談会で相談してみましょう。
税理士が転職先を選ぶ際は、長期的なキャリアを見据えた選択をするようにしましょう。
安定した働き方をしたい場合は一般企業、高度な専門知識を活かしてキャリアアップしたい場合は大手税理士法人、将来独立開業をしたい場合は個人会計事務所がおすすめです。
また、転職によるキャリアアップが一般的になっている昨今の転職市場では、転職も一度だけとは限りません。そのため、長期的なキャリアを検討した上で、今選ぶべき転職先を選択するようにしましょう。
経験業務の具体性を伝えるためには、数字を用いた説明が重要です。
自身の経歴を棚卸しし、担当案件数やクライアントの規模などを数値化しましょう。
また一般企業への転職活動では、専門用語を避けた説明をすることで、税理士人材を採用するメリットを理解しやすくなります。
チームでの役割やコミュニケーションの工夫など、具体的な業務内容とともに伝えることが大切です。
「転職は情報戦」と言われるほど、転職活動では応募する企業や業界の情報が重要になります。特に応募企業の事業・財務情報を把握していると、企業が税理士に求める役割を理解することができます。
また、税理士に特化した転職エージェントを利用することで、ホームページや求人票だけでは知りえない情報を得られる可能性があるので、積極的に転職エージェントを活用するようにしましょう。
クラウド会計ソフトの普及により、税理士業務においてもITスキルが求められるようになっています。
税理士は、士業の中でも平均年齢が高い資格のため、20代30代のITスキルの高い税理士は、転職市場で需要が高く、選考で有利となります。
具体的には、クラウド会計ソフトやITツールの活用・導入経験やAIやDXなどの知見をアピールしましょう。
転職を考えている税理士の中には、年収を上げることを目的としている方も多いでしょう。
この章では、税理士全体の平均年収やキャリアごとの年収事情について紹介します。
令和5年賃金構造基本統計調査によると、「公認会計士,税理士」の平均年収は約746.7万円です。
一般的に公認会計士の方が税理士よりも年収が高い傾向にあるため、実際の税理士の平均年収は700万円前後と予想されます。
税理士の年収は、税理士の勤務先によって大きく異なります。
以下は、MS-Japanが調査した税理士求職者の勤務先別の平均年収と、税理士転職決定者の勤務先別の平均オファー年収です。
| 税理士法人・会計事務所 | 一般企業 | |
|---|---|---|
| 税理士求職者の平均年収 | 664万円 | 880万円 |
| 税理士転職決定者の 平均オファー年収 |
560万円 | 652万円 |
上記の表を見ると、税理士法人・会計事務所よりも一般企業の方が平均年収、平均オファー年収ともに高いことが分かります。
一般的に、税理士の初めての就職先は税理士法人・会計事務所が多く、一般企業に勤務している税理士の方が年齢が高いと想定されるため、一概に一般企業勤務の税理士の方が年収が高いとは言えませんが、昨今は一般企業が税理士のキャリアとしてメジャーになっているため、企業が優秀な税理士を採用するために高い報酬を支払っているケースも多くあります。
また、税理士法人・会計事務所の中では、Big4など規模の大きい税理士法人ほど高年収です。年収アップのための転職を希望している方は、高年収が期待できる転職先を選ぶようにしましょう。
転職で年収を上げたいと考えている場合は、ハイクラス求人を扱っている転職エージェントを利用しましょう。
以下は、年収1,000万円以上の税理士求人数をもとにしたおすすめの転職エージェント3選です。
年収1,000万円以上の税理士求人数は、「MS Career」が最も多く、「リクルートエージェント」「MS-Japan」が続いています。
ただし、ハイクラス求人は転職エージェント経由でのみ応募可能な非公開求人となっている可能性が高いので、注意が必要です。
言うまでもなく税理士有資格者は、転職市場で非常に需要のある人材ですが、実は税理士試験科目合格者でも、転職市場では高く評価されます。
特に、「簿記論」と「財務諸表論」に合格している場合、会計事務所では即戦力として高く評価される傾向があります。これらの科目は、会計実務の基礎知識を証明するため、実務経験が豊富でなくてもアピール材料となります。
また他の税理士試験科目であっても、業務の特性とマッチすれば、転職活動で強みになるでしょう。
例えば、確定申告業務が多い事務所では「法人税法」や「所得税法」、資産管理を行う事務所では「相続税法」の合格が有利に働きます。
一般企業でも、税理士試験の科目合格者を軽視することはほとんどなく、むしろその専門知識や勉強への取り組みを評価する傾向があります。
税理士資格の全科目合格は最終目標として理想的ですが、科目合格者も転職市場で十分に競争力を持っていると言えるでしょう。
税理士の求人の探し方が分からない、不安があるという場合は、転職エージェントに相談してみましょう。
希望の条件に合う求人を紹介してくれるだけでなく、求人票だけでは分からない情報を知ることもできます!
税理士科目合格者は、税理士と同じく税理士法人・会計事務所や企業経理、コンサルなどで活躍することができます。
以下は、税理士科目合格者の求人数をもとにしたおすすめの転職エージェント3選です。
税理士科目合格者を採用している企業の中には、税理士試験合格に向けた勉強を応援してくれる企業や事務所の求人もあるため、試験勉強と仕事を両立したい方におすすめです。
税理士求人を探す際は、単に求人情報を見るだけではなく、多角的な情報収集が重要です。
自分が応募する求人だけでなく、応募先が掲載している他ポジションの求人や転職口コミサイト、税理士の知り合いからの情報などを参考にしましょう。
税理士試験の科目合格者や受験生の場合、勉強を応援する制度が整っている会計事務所を選ぶことが重要です。
勉強応援の制度がある会計事務所では、受験に向けてのサポートや理解が得やすく、勉強と仕事の両立がしやすいでしょう。
会計事務所の求人情報は、ネット上で見つけられる数が限られていることが多いため、税理士業界に詳しい転職エージェントを利用するのが効率的です。
一般企業やコンサルティングファームへの転職を考えている場合も、転職エージェントで経歴・スキルの洗い出しや面接対策などのサポートを受けることで、効率的に進めることができるでしょう。
税理士の転職エージェント・転職サイトに関して、よくある質問とその回答をまとめます。
A. 転職エージェントと転職サイトは併用可能です。
しかし、会計事務所の求人情報は情報量が少ないため、特に会計事務所への転職を考えている場合は、転職エージェントを活用して情報収集をすることがおすすめです。
転職サイトで幅広い職種の情報を収集し、転職エージェントで希望する業界のより深い情報を得ることができます。
また、転職エージェントは、転職サイトに掲載されていない非公開求人の紹介を受けられるのも魅力です。
A. 転職エージェントの登録やサポートは通常、全て無料です。
転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、採用となった時点で企業側から成功報酬を得るビジネスモデルなので、求職者に対して料金を請求することはありません。
A. 募集企業・事務所側の都合により同内容の求人が掲載されることもあり得ますが、基本的には非公開求人は転職エージェントのみで取り扱っています。
これは、募集背景から経営状況が推察できてしまう重要なポジションや、応募が殺到しやすい人気職種について、公開範囲を制限するために非公開求人で募集をかけているからです。
A.会計事務所での仕事は、クライアントの決算支援や税務相談を行うサービスのため、クライアントの要望に対して総合的に対応していく必要があります。
一方、一般企業では各部門やチームで役割が決まっている事が多いため、縦割りな業務になりがちです。
A.求人の中には「独立志向OK」「独立希望者歓迎」をアピールしている会計事務所があります。
但し、ご自身のイメージしている独立と事務所が認めている独立(社内独立)が異なる可能性があるので、注意が必要です。
A.税理士が年収1,000万円を稼ぐことは十分可能です。
特に独立開業した税理士は、自身で裁量を決めることが出来るので、独立をして経営を軌道に乗せることが出来れば年収1,000万円以上を目指すことが出来ます。
また、勤務税理士の場合でも、大手税理士法人や大手企業の管理職以上になることができれば、年収1,000万円を稼ぐことが出来ます。
税理士は、キャリアの選択肢が広く、転職市場での需要も高いですが、ご自身の歩みたいキャリアに合った転職先を自力で探すことは難しく、場合によっては転職後にギャップを感じ、転職を繰り返してしまうケースもあります。
今回ご紹介した転職エージェントは全て税理士の転職に強いエージェントですので、ご自身に合った転職エージェントに登録し、転職サポートを受けるようにしましょう。
また、最後まで読んだけど、やはり自分に合う転職エージェントが分からなかった場合には、MS-Japanが運営している管理部門・士業に特化した転職エージェント「MS-Japan」に登録してみましょう。
税理士の転職支援実績が豊富で、税理士のキャリアを網羅する求人を扱っているため、きっと自分に合う求人を紹介してもらうことができます。
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| MS-Japan |
|
| doda |
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| ビズリーチ |
|
| MS Career |
|
|---|---|
| リクルートエージェント |
|
| JACリクルートメント |
|
| パソナキャリア |
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| その他:会計求人プラス/Rexアドバイザーズ/ヒュープロ/ジャスネットキャリア/アガル-トキャリア/ハイスタ税理士/SACT/人材ドラフト/人材スカウト | |
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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上の5つのポイントを網羅するには
「税理士専門の転職エージェント(MS-Japan)」+「総合型転職サイト(doda)」+「スカウト型転職サイト(ビズリーチ)」の3サービスへの登録がおすすめ!
登録するサービスは多すぎても少なすぎても上手に使いこなせないので、3つに絞りましょう!