公開日 /-create_datetime-/
2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)は年末年始休業のため、お問合せなどのご連絡は1月5日(月)以降になります。ご了承くださいませ。

「安全に飲める水」を世界40カ国に提供し、BOPビジネス※の成功事例として知られる中小企業がある。
その日本ポリグル株式会社・小田兼利会長は途上国の人々の感謝と尊敬を集め、「今こそ人生の本番」と語る。
数多くの失敗を経て掴んだグローバルビジネス成功の秘訣とは?
※おもに途上国における年間所得3000ドル以下の低所得者層(Base of Economic Pyramid)を対象に、製品・サービスを提供するビジネス。
世界にその名を知られる日本ポリグルだが、本社があるのは大阪の商業地区の小さなビル。社員30数名の典型的な中小企業である。創業者の小田会長は自社の事業を説明する際、必ず水の浄化実験からスタートする。
実験といってもごく簡単なもの。ビーカーの泥水に少量の白い粉を入れ、かき混ぜる。すると、ものの数分で汚れが集まって固まりはじめ、水が透明に。汚れが沈殿したら脱脂綿で濾して取り除き、きれいな水のできあがり。最後に必ず小田会長はこの水を飲んで見せる。「数え切れないほどこの実験をしてきましたが、最後に自分で飲んで見せないと人は信用してくれません。川の泥水がきれいに生まれ変わったことを知ると、みな笑顔になって透明な水をキラキラした瞳で見つめるんですよ」
白い粉は小田会長が開発した水質浄化剤「PGα21Ca」。わずか1グラムで10リットルの水を浄化する性能を持つ。約40カ国で販売され、水を浄化するタンクがバングラデシュ、タンザニア、ソマリア、エチオピア、ブラジルなど各地に設置され、約280万人の人々がポリグルの水を飲んでいる。
水は命の源だ。毎日飲む水が汚染されていればさまざまな感染症を媒介し、乳幼児死亡率は高止まりし、人々の平均寿命も短いまま。水を巡る国際協力には古くから井戸掘り事業などがあるが、多額の資金と時間が必要なことが難点だった。その点、ポリグルの試みはわずか5日間でタンクを設置し、浄化剤の使い方を習得した現地スタッフが管理するというもの。タンクもスタッフもすべて現地調達で、日本から持ち込むのは浄化剤のみ。その浄化剤も水1000リットルあたり約1ドルという安さで、きれいな水を永続的に供給するビジネスが成立する。
ご存じのとおり、先進国からの支援は「施し」になりがちだ。ところがビジネスなら現地の人々に雇用をもたらし、自信と自立心が育つ。バングラデシュではじまったポリグルの水ビジネスは、訪問販売・集金を担当するポリグルレディと水運搬・販売を担当するポリグルボーイを生み出し、その数は今や800人。水による健康問題だけでなく、貧困からの脱却や女性の社会進出にまで好影響を与えている。
記事提供元
ビジネスのサプリメントサイト「ビズサプリ」
NECネクサソリューションズが運営。注目の経営者や
スポーツ選手へのインタビュー、元NHKアナウンサー松平定知氏による書き下ろし歴史秘話、朝礼スピーチで使える小ネタなど、ビジネスに役立つ情報が満載です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
債権管理・入金消込効率化『V-ONEクラウド』導入事例 ~午前中いっぱい掛かっていた消込作業がわずか数分で完了! アデコ株式会社~
郵便物の電子化による部署別 業務効率化事例
26卒エンジニア学生551名に聞く|志望度が上がる・下がるサマーインターンシップ調査レポート
契約書作成の際に必ず押さえておきたい8つのポイント
人的資本開示の動向と対策
仕切書とは?請求書・納品書など他の書類との違いや書き方などを解説
「円安」、企業の41.3%が「経営にマイナス」 希望レートは「1ドル=133.5円」、現状と20円以上の乖離
事務業務改善の具体例を徹底解説!すぐできる改善策と進め方
中小企業の課題を見える化!可視化型伴走支援で成長を加速
管理部門の今を知る一問一答!『働き方と学習に関するアンケート Vol.2』
業務委託契約(Service Agreement)の英文契約書を作成する際の注意点を弁護士が解説
-ホンネを引き出し離職要因を解明- 退職者インタビューサービス資料
オフィス移転で変わる働き方
オフィスステーション年末調整
株式会社I-ne導入事例~月間の受注データ件数は20万件以上!『 Victory-ONE【決済管理】』の導入で 業務効率化と属人化の解消を実現~
2025年11月の「負債1,000万円未満」倒産33件 3カ月ぶりの30件台、3月に次ぐことし2番目の低水準
12月5日~12月11日のManegy人気記事ランキング|Weekly Ranking TOP10
11月の「物価高」倒産 6カ月ぶり減の62件 通年は前年超えが確実、過去最多を更新へ
経理の人手不足が深刻化…今すぐ始める4つの実務対策
2025年1-11月の「人手不足」倒産 359件 サービス業他を主体に、年間400件に迫る
公開日 /-create_datetime-/