公開日 /-create_datetime-/
総務のお役立ち資料をまとめて紹介
総務の「業務のノウハウ」「課題解決のヒント」など業務に役立つ資料を集めました!すべて無料でダウンロードできます。
2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)は年末年始休業のため、お問合せなどのご連絡は1月5日(月)以降になります。ご了承くださいませ。

2024年10月から、社会保険(「健康保険」「厚生年金保険」等)の適用範囲や対象従業員が変わります。
これまで、社会保険の加入対象者でなかった短時間勤務の従業員も加入が義務化されるようになります。現在、対象企業は改正に向けた対応に追われていることでしょう。
この記事では改正のポイントや企業が求められる対応、改正のメリットなどについて解説します。
改正のポイントとなるのは「短時間労働者に社会保険を適用しなければならない企業の範囲が拡大される」という点です。
これまではパートやアルバイトなど、短時間勤務労働者にも社会保険を適用しなければならない企業は、従業員数が101人以上と定められていました。
しかし2024年10月からは、短時間勤務労働者の社会保険加入義務となる企業規模が従業員数51人以上へと変更されます。
従業員数については以下でカウントされます。
従業員数=「フルタイムの従業員数」+「週労働時間および月労働日数がフルタイムの3/4以上の従業員数(パートやアルバイトを含む)」
この算出方法によって直近12カ月のうち6カ月で51人を上回れば、短時間労働者の社会保険加入義務の対象企業となるのです。
新たな加入対象者は、以下の項目をすべて満たす労働者です。
・週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
・所定内賃金が月額8.8万円以上
・2カ月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
詳しくは下記で説明しますが、企業には新たな加入対象者を正しく把握する必要があります。
2024年10月の社会保険改正までに企業は「加入対象者の把握」「社内通知」「従業員とのコミュニケーション」「書類の作成・届出」の4つのステップをこなさなければなりません。
それぞれ解説します。
先ほど、改正後の新たな加入対象者について
・週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
・所定内賃金が月額8.8万円以上
・2カ月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
のすべてに当てはまる従業員と説明しましたが、厳密には、各項目に細かい条件があります。
例えば「週の所定労働時間が20時間以上30時間未満」では、「週所定労働時間が40時間の企業の場合。契約上の所定労働時間であり、臨時に生じた残業時間は含まない」という規定があります。
また「所定内賃金が月額8.8万円以上」という項目には「残業代・賞与・臨時的な賃金等を含まない」という条件があります。
企業は、各項目を理解し、対象者数を正しく把握しなければなりません、
新たな加入対象者に漏れなく、2024年10月からの改正内容が伝わるよう周知を徹底しましょう。
社会保険加入が義務化されることを望まない従業員もいるかもしれません。また、この度の改正の経緯を知らない従業員もいることでしょう。 こうした従業員に向けて説明会や個人面談を行い、改正についての理解を得る必要があります。
対象企業は、2024年10月7日までに厚生年金保険の「被保険者資格取得届」を提出しなければなりません。オンラインでも申請できます。
社会保険改正によって企業が得られるメリットとしては「採用活動の強化」と「補助金の優先的支給」が挙げられます。
厚生労働省のアンケート調査によると、パート労働者のおよそ6割が、社会保険に加入できる求人を「魅力的」と考えているようです。社会保険加入範囲の拡大を行うことで、魅力的な求人が出せることにつながります。
中小企業生産性革命推進事業においては、取り組み内容によって「ものづくり補助金(最大1,250万円)」と「IT導入補助金(最大450万円)」などの補助金を受け取ることができます。
これらの補助金には審査が必要となりますが、選択的適用拡大に積極的に取り組む企業は応募要件が緩和されるなど、優先的に支援が受けられます。
従業員側に考えられる具体的なメリットとしては、「保険料の自己負担額の軽減」「年金の増額が期待できる」「保険・保障の充実」があります。
社会保険の変更によって、国民年金・国民健康保険が、厚生年金・健康保険に変わります。費用の半分を会社が負担するようになるため、働き方や収入によっては保険料の自己負担額が下がる可能性があります。
厚生年金に加入することで、年金が国民年金と厚生年金の2階建てになります。その結果、年金の受取額の増額が期待できるでしょう。
健康保険の加入によって、病気や怪我、出産による休業時の保障が充実します。そのため、以前に増して安心感をもって働けるようになるのです。
2024年10月から51人以上の従業員がいる企業で、短時間勤務労働者の社会保険の加入が義務化されます。加入対象者にはいくつかの条件があるので、対象企業は事前に確認、周知を行いましょう。
社会保険の充実は、企業と労働者それぞれにメリットをもたらします。規定に従って、積極的に拡大を進めていきましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
Web請求書の導入にあたり費用対効果を高める方法、お伝えします!
-ホンネを引き出し離職要因を解明- 退職者インタビューサービス資料
通勤車両/社用車の駐車場利用・管理におけるガバナンス見直しチェックガイド
債権管理・入金消込効率化『Victory-ONE/G4』導入事例 ~30時間かかっていた入金消込がほんの数十秒に! 伊藤忠エネクス株式会社~
経理・人事・法務のスキルと年収相関の完全ガイド【MS-Japan】
【社労士解説】試験合格に向けた勉強のコツと学習計画の立て方をわかりやすく紹介
データエントリー業務の効率化|AI×人的作業の最適解
IPO準備における労務の最重要課題:形式と実態を両立させる「管理監督者」の適正運用
中小ゼネコンで男性育休取得率70%を達成 現場体制に生まれたゆとりが休暇取得の後押しに
事務業務改善の具体例を徹底解説!すぐできる改善策と進め方
【新卒エンジニア採用】内定承諾の決め手・辞退の本音
シニア雇用時代の健康管理の備えとは? 健康管理見直しどきナビ
郵便物の電子化による部署別 業務効率化事例
雇用契約書の記載事項を知りたい方必見!必須事項や注意点を解説
紙書類と郵送物の電子化によるコスト削減効果
「従業員体験(EX)」を向上させて選ばれる企業になるためには
中小企業の課題を見える化!可視化型伴走支援で成長を加速
【レジャー白書2025】仕事より余暇を重視する人が過去最高|企業に求められる健康づくりとは
給与の間違いが多い会社には共通点が⁉ 給与ミスの原因と仕組みから変える対策
管理部門の今を知る一問一答!『働き方と学習に関するアンケート Vol.2』
公開日 /-create_datetime-/