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AIが職人技術の継承の橋渡しに(2)老舗企業×AI技術のコラボレーション例

公開日2019/03/11 更新日2019/03/12

前回の記事では、ディープラーニングというAIの特徴について紹介ました。これまで個人に細々と受け継がれてきて、なかなか会社という組織に蓄積されなかった職人技術やノウハウも、ディープラーニングを活用することで、習得するのに長期間の修行をせずとも、職人技術を組織に共有し、複数人で習得できるようになってきたということをお伝えしました。

今回は、AIを活用して事業の存続や発展に取り組む老舗企業の事例を紹介します。

企業×AI技術のコラボレーション例

酒造業×AIで製造管理

はじめに、AIのテクノロジー技術を大いに活かせる伝統産業のひとつに酒造業が挙げられます。酒蔵は毎年減少傾向にあり、ピーク時の1/3以下に減少したと言われています。これには日本酒を呑まなくなってきているという理由もありますが、杜氏の減少という理由も考えられます。

杜氏とは日本酒を作る職人のことで、杜氏の仕事により日本酒の味は大きく変わります。その杜氏の世界にAIの技術を導入しようとしているのが株式会社imaのAI酒です。

株式会社imaでは日本酒の味に影響を与える、米に水を吸わせる工程に注目しました。どのくらい米に水を含ませるべきかは、米の種類や削り具合、その日の気温や湿度などによっても変化すると言われており、杜氏が職人の勘によって米の吸水率を決めていいます。

imaのAI酒は、画像認識技術を使って米への最適な給水率を推定。日本酒のデキにどのような影響を与えるかを分析することで、杜氏の勘を再現しようとしているのです。

旅館業×AIコンシェルジュ

旅館といえば、おもてなしという人間のコミュニケーション力が最も重視されそうな業種に思えるかもしれません。しかし、このような業種においてもAIは有効です。箱根湯本の旅館「ホテルおかだ」は、ホームページのFAQにAIを導入して自社サイト予約が10%~15$増加したといいます。

実はいまや旅館・ホテルはネットによる集客が一般的になってきており、予約サイトの楽天トラベルとじゃらんを合計しただけで1兆円以上の市場規模があるとされています。

ただし、ネット予約のデメリットとして、旅館の情報を十分に知れないということがあります。Wi-Fiは対応しているのか、周辺にどのような観光スポットがあるのか、部屋に○○は備え付けられているのかなど、ホームページに記載してあったとしても自分の気になるポイントをすべて網羅するのは困難。

そんなとき、AIがコンシェルジュ的に顧客の質問に対応していきます。そうすることによって、宿泊施設の予約率が向上しました。AIを使えば、人間を使うと採算が取れなくてできないような細部までのおもてなしの心を反映することができるのです。


記事提供元

『あとつぎ日記』は、次世代に向かう日本経済の今を、お届けします。
近い将来、日本経済は大廃業時代を向かえるといわれていますが、実は、会社のあとつぎ候補は日本全国に存在するのです。 『あとつぎ日記』は、後継者がいなくて困っている経営者と、地元を元気にしたい、新しく事業を始めたいと考えている人を結ぶメディアです。

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