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越境EC導入のメリットとは?導入にあたって気を付けるべきポイントを解説

公開日2025/01/07 更新日2025/01/06 ブックマーク数
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越境EC導入のメリットとは?

目次本記事の内容

  1. 越境EC市場の現状と将来性
  2.  世界の越境EC市場規模
  3.  日本企業にとっての意義
  4.  市場別動向
  5.  将来の展望
  6. 越境EC導入のメリット
  7.  新規顧客獲得
  8.  ブランド認知力向上
  9.  海外市場の需要開拓
  10.  事業の多角化によるリスク分散
  11. 越境EC導入における課題とリスク
  12.  各国の規制・法律への対応
  13.  契約トラブル
  14.  決済・物流などの整備
  15. 越境EC導入を成功させるためのポイント
  16.  ポイント①:市場調査を徹底する
  17.  ポイント②:信頼できるパートナーを選定する
  18.  ポイント③:ブランド戦略を明確にする
  19. 越境ECの導入をお考えの方は専門家にご相談ください
  20.  デメリットと注意点
  21.  専門家の活用が成功への鍵
  22.  越境ECの可能性を最大限に活かすために

越境EC市場の現状と将来性

近年、グローバル化の進展とインターネットの普及により、越境EC(電子商取引)は驚異的な成長を遂げています。国境を越えたオンラインショッピングは、消費者にとっては新しい商品や文化に触れる機会を提供し、企業にとっては新規市場への進出を可能にする重要な手段となっています。

特にアジア、北米、欧州の市場では、越境ECの利用が一般化しており、プラットフォームや物流インフラの進化もこれを後押ししています。たとえば、中国では「天猫国際(Tmall Global)」や「京東国際(JD Worldwide)」といった越境ECプラットフォームが人気を集め、アメリカや欧州ではAmazonやeBayを通じた越境取引が広がっています。

世界の越境EC市場規模

経済産業省の調査によれば、2023年の統計で世界の越境EC市場規模は約5兆円に達し、年間平均成長率(CAGR)は15%以上とされています。2025年までには市場規模がさらに拡大し、約7兆円に達するとの予測もあります。この成長を支えているのは、デジタル決済の普及や物流技術の進化、そしてスマートフォンを利用したモバイルショッピングの急増です。

日本企業にとっての意義

日本国内では少子高齢化が進み、国内市場の縮小が懸念されています。そのため、多くの企業が越境ECを通じた海外進出に関心を寄せています。特に「高品質」「安全」「信頼」といった日本製品の特性は海外市場で高い評価を受けており、食品、化粧品、家電製品などの分野で日本ブランドが選ばれるケースが増えています。

市場別動向

越境EC市場の成長は地域ごとに異なる特徴を持っています。各市場のトレンドを把握することで、適切な戦略を立てやすくなります。以下に、アジア、北米、欧州市場の動向を詳しく解説します。

●アジア市場
アジアは越境EC市場の中でも成長が著しい地域です。

中国:
越境ECの主要市場であり、特に中間層の拡大に伴い、輸入品への需要が急増しています。食品や化粧品、家電製品といった「高品質で信頼性のある商品」が人気です。多くの日本企業がTmall GlobalやJD Worldwideといった大手モールに出店し、販路を拡大しています。越境EC代行業者を活用して効率的に物流や販売を行うケースも増えています。

韓国:
日本製の化粧品、健康食品、家庭用品などが根強い人気を誇ります。高いインターネット普及率とモバイル決済の普及により、越境ECサイト利用者が急増しています。特に、韓国市場では消費者がプラットフォーム上でレビューを重視する傾向があり、信頼を構築する取り組みが重要です。

東南アジア:
インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなどでは、物流インフラの整備が進んでおり、eコマース全体が急成長しています。ShopeeやLazadaといったモールが中心で、特に家電製品や日用品が好調な売れ行きを見せています。現地の物流サービスを活用し、商品配送を効率化する代行サービスの活用も一般的です。

●北米市場
北米市場では、越境ECを通じて「ユニークな商品」を求める消費者が多いのが特徴です。

アメリカ:
特に、日本製の生活用品やホビー関連商品(フィギュア、アニメグッズ、クラフト用品など)が人気です。日本企業はAmazonやeBayといった越境ECサイトを利用して大規模な販売を行い、年間売上が数億円に達する企業も少なくありません。越境EC代行業者を利用して、消費者向けに迅速な配送を実現するケースが増えています。

カナダ:
アメリカに比べて人口は少ないものの、文化的な多様性から輸入製品への需要が安定しており、日本製食品や飲料が特に人気です。越境ECモールの利用が拡大し、特定地域に特化した販売戦略が有効です。

●欧州市場
欧州では、関税や規制の緩和が越境ECの成長を後押ししています。

ドイツ:
eコマースが非常に発達しており、日本製の精密機器や工芸品が高く評価されています。また、環境意識の高まりから、エコフレンドリーな日本製品にも関心が集まっています。日本企業は大手モールに出店する一方で、自社サイトを活用した直接販売も試みています。

フランス:
ファッションやビューティー関連商品で日本ブランドの人気が高まっています。特に日本製のスキンケア商品や化粧品が需要を牽引しています。フランスでは、高級感のある製品ラインナップとユーザー体験に重点を置く越境ECサイトが成功する傾向にあります。

イギリス:
食品や酒類が注目される分野で、日本製の調味料やアルコール飲料(日本酒、ウイスキーなど)が現地市場で広く受け入れられています。オンライン販売の売上は年間数億円規模に達する企業も見られます。

北欧諸国:
品質とデザインに敏感な消費者が多く、日本製の生活用品やインテリア商品が人気です。自社サイトを活用し、独自のブランドストーリーを発信することで、成功を収めている事例もあります。

各市場の特徴を理解することで、越境ECにおけるターゲットを絞り込み、効果的なマーケティング戦略を展開できます。越境ECプラットフォームの選定、現地消費者ニーズに応じた商品開発、物流・決済の最適化を図ることが成功の鍵です。

将来の展望

越境EC市場の成長を背景に、今後も新しいプラットフォームやサービスが登場し、取引のスムーズ化が進むと考えられています。AIやビッグデータを活用したパーソナライズドマーケティング、さらにはブロックチェーン技術を使った安全な取引環境の構築など、テクノロジーの進化が市場をさらに加速させるでしょう。特に、プラットフォームが提供する高度な機能によって、効率的な運営や効果的な集客が可能になります。

越境ECの成功には、物流の整備も欠かせません。特に、海外への輸送網がどれだけ効率的で信頼できるかが競争力を左右します。ドローン配送や自動化倉庫など、新しい技術の導入も期待されています。また、消費者が満足するまでのスムーズな運用体制を構築することが、リピート購入を促進する重要な要素です。

日本企業にとって、越境ECは単なる海外進出の手段ではなく、世界中の消費者と直接つながる貴重なチャンスを提供します。その際、特定地域や顧客層を明確にしたターゲティングを行い、適切な対象を選定することが成功の鍵となります。この波に乗るためには、市場動向を正確に把握し、規制や文化の違いに柔軟に対応することが重要です。

越境EC導入のメリット

◆WRITER

弁護士 小野 智博
弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所 代表弁護士

企業の海外展開支援を得意とし、日本語・英語の契約をレビューする「契約審査サービス」を提供している。
また、ECビジネス・Web 通販事業の法務を強みとし、EC事業立上げ・利用規約等作成・規制対応・販売促進・越境ECなどを一貫して支援する「EC・通販法務サービス」を運営している。

著書「60分でわかる!ECビジネスのための法律 超入門」


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