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厚生労働省が企業に対してカスハラ対策の義務づける方針を発表

公開日2025/02/02 更新日2025/01/31 ブックマーク数
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厚生労働省が企業に対してカスハラ対策の義務づける方針を発表

2024年12月16日、厚生労働省は、顧客や取引先などによる「カスタマーハラスメント」(以下、カスハラ)から従業員を保護するため、全ての企業に対策を義務付ける方針を発表しました。この方針は、労働政策審議会の分科会で報告書案として提示され、現状大筋で了承されています。

カスハラ対策の概要

1. カスハラの定義

厚生労働省は、カスハラを以下の3つの要素を満たす行為として定義しました。

  • 行為者:顧客、取引先、施設利用者、またはその他の利害関係者(例:施設の近隣住民など)。
  • 言動の性質:社会通念上、相当な範囲を超える言動。
  • 影響:労働者の就業環境を害するもの。

この定義に基づき、1回の行為でも該当する場合があるとしています。

2. 背景と意義:深刻化するカスハラ問題

カスハラは、従業員の精神的負担を増大させ、職場環境を悪化させる要因となっています。特に医療や介護、接客業などの分野で問題が顕著化しており、従業員の離職やメンタルヘルスの悪化が社会問題化しています。

この方針は、従業員が安心して働ける環境を整備することを目的としており、企業に対しても責任を明確化するものです。

3. 企業に求められる具体的な対策

厚生労働省は、企業に以下のような具体的な対策を義務付ける方針を示しました。

  • 対応方針の明確化と周知
    カスハラに対する企業の対応方針を策定し、従業員や顧客に周知すること。
  • 相談窓口の設置
    被害を受けた従業員が相談できる窓口を設置し、迅速に対応する体制を整備すること。
  • 従業員への教育・研修
    カスハラに関する知識や対応方法を従業員に教育し、適切な対応ができるようにすること。
  • 事例のガイドライン化
    厚生労働省は、法案成立後に具体的な事例を示したガイドラインを策定し、企業が参考にできるようにする予定です。
  • 4. 法的枠組みと今後のスケジュール

  • 関連法案の提出
    厚生労働省は、2025年の通常国会で「労働施策総合推進法」の改正案を提出し、成立を目指します。この改正により、カスハラ対策が法的に義務付けられる見通しです。
  • ガイドラインの策定
    法案成立後、厚生労働省はカスハラの具体例や企業が講じるべき対策を明記したガイドラインを公表する予定です。
  • まとめ

    厚生労働省が示したカスハラ対策の義務化方針は、従業員の就業環境を守るための重要な一歩です。企業には、対応方針の策定や相談窓口の設置など、具体的な対策が求められます。法案成立後には、さらに詳細なガイドラインが示される予定であり、今後の動向が注目されます。


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