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民間調査機関の株式会社東京商工リサーチの調査によると、2024年に倒産した経営コンサルタント事業者数は154件に達し、前年の143件を上回って過去最多になった。経営のプロであるコンサルタントでも、傾いた経営を立て直せなかったようだ。
154件中102件は不況型倒産であり、全体の98.7%が資本金1億円未満で、従業員5名以下が92.8%を占めるなど、資金力や顧客開拓力に欠ける中小コンサルタントの苦境が浮き彫りになった。負債総額20億円を超えたある企業は、事業拡大を図ったものの人件費などの負担に耐え切れず、最終的には資金不足で倒産に追い込まれたようだ。
コンサルティング業界は比較的参入しやすいといわれており、最近では専門分化と業務の多様化が同時に進んでいる。そのため実績を上げられないと顧客獲得が難しく、高度なニーズに対応できないと既存の顧客を失うおそれもある。大手コンサルタントも例外ではなく、今後は業界全体で淘汰や再編が進むと予想されているのが実情だ。
倒産の形態は破産と特別清算を合わせた消滅型がほとんどで、民事再生はわずか2件だけだった。経営のプロという看板を掲げているだけに、顧客の信頼を失ったコンサルタントの再建は難しいようだ。
参考サイト)
東京商工リサーチ|「経営のプロ」コンサルの倒産が過去最多
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