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必ず座れる通勤電車とは?

公開日2020/01/20 更新日2020/01/21
必ず座れる通勤電車とは?

朝の通勤ラッシュは、「痛勤」と表現されることがあるほどサラリーマンにとっては過酷です。しかし、通勤時の混雑に巻き込まれることなく、快適に電車通勤できる方法もあります。それは鉄道各社が行っている座れる通勤電車の利用です。毎朝座って電車に乗ることができれば、通勤ラッシュによって被ってきたデメリットは解消できるでしょう。そこで今回は、必ず座れる通勤電車の一覧について紹介し、なぜ鉄道各社が座れる通勤電車を導入したのか、その背景事情について探ります。

近年増えている必ず座れる通勤電車

通勤ラッシュは都市部のサラリーマンにおける日常的な風景ではありますが、決して「ほほえましい光景」などではありません。通勤時の混雑に巻き込まれると、疲労により仕事のパフォーマンスが落ちる、人混みの中で転倒するなど、経済生産性の低下や健康面のリスクが生じます。実際、満員電車により首都圏だけで年間3,240億円の経済損失が発生しているとの試算もあり(東洋経済オンライン「初試算!満員電車の経済損失は年間3240億円」、掲載日2018年10月18日より)、通勤ラッシュは日本が抱える大きな社会問題の1つであるといえるでしょう。

そうした中で近年、各鉄道会社が行っている有料座席指定制の「座れる通勤電車」に注目が集まっています。実は座れる通勤電車には既に半世紀以上の歴史があり、先駆けとなったのが、1967年に運用が始まった小田急電鉄の「ロマンスカー」です。特急券さえ買えば定期券でも乗車できるので、ラッシュを避けて通勤できると当時話題を呼びました。さらに2008年には東武鉄道が東上線に座席指定券を買える通勤電車「TJライナー」を導入し、座れる通勤電車のブームに再び火を付けます。そして現在、2017年に西武鉄道、2018年に京王電鉄が相次いで座席優良指定制の車両を路線に投入したことから、座れる通勤電車の便利さに改めて注目が集まっているのです。

首都圏の座れる通勤電車一覧

現在、首都圏で運行されている座れる通勤電車は以下の通りです。

・小田急電鉄 ロマンスカー(箱根湯本~新宿、片瀬江ノ島~新宿~北千住)、1967年運行開始(特急券を買えば定期券で乗れるようになった年)

・西武鉄道 特急レッドアロー号(西武秩父~池袋、本川越~西武新宿)、1969年運行開始

・JR東日本 ホームライナー千葉(千葉~新宿)、夜のみ運行、1984年運行開始

・JR東日本 湘南ライナー(小田原~東京)、1984年運行開始

・JR東日本 おはようライナー/ホームライナー小田原(小田原~新宿)1984年運行開始

・JR東日本 中央ライナー(高尾~東京)、1984年運行開始

・JR東日本 青梅ライナー(青梅~東京)、1984年運行開始

・京成電鉄 モーニングライナー/イブニングライナー(成田空港~上野)、1984年運行開始

・京浜急行電鉄 モーニング・ウィング号/ウィング号(上り=三浦海岸~泉岳寺、下り=池袋~三崎口)、1992年運行開始、2017年に座席定員制から座席指定制に変更

・東武鉄道 TJライナー(上り=森林公園~池袋、下り=池袋~小川町)、2008年運行開始

・西武鉄道 S-TRAIN(所沢~豊洲 ※池袋で東京メトロ有楽町線に乗り入れる)、2017年運行開始

・京王電鉄 京王ライナー(京王八王子~新宿、橋本~新宿)、夜のみ運行、2018年運行開始

・西武鉄道 拝島ライナー(西武新宿~拝島)、夜のみ運行、2018年運行開始

鉄道各社が必ず座れる通勤電車を導入する真の理由

私鉄各線が座れる通勤電車を運行する理由の1つが、座って通勤できる魅力的な街として駅周辺の住みやすさをアピールして、沿線価値を高めるためです。首都圏では東武鉄道、西武鉄道、京王電鉄は東京都心から西側の市部につながる路線を保有し、沿線の街は都心部で働く人のベッドタウンとなっています。沿線に通勤しやすい街が多いとの認識が広まれば、それだけ現役世代の移住が進み、沿線が栄えて利用客増、売上増につながるわけです。毎日快適なシートに座って出勤、帰宅ができるのであれば、住みたいと思うのは自然なことでしょう。

必ず座れる通勤電車の事例・・・京王電鉄の京王ライナー

京王新宿駅と京王八王子駅、橋本駅を結ぶ京王線は、通勤ラッシュで大変混雑する路線です。そうした中2018年2月22日から、京王電鉄では同社初となる有料座席指定列車の「京王ライナー」の運行をスタートしました。平日朝だと6時台~8時台で京王八王子発新宿駅が2本、橋本発新宿行きが2本、平日夜だと20時台~0時台で新宿発京王八王子行きが計5本、新宿発橋本行きが計5本走っています(2019年11月時点)。乗車するには定期券・乗車券とは別に座席指定券が必要ですが、料金は一律410円と喫茶店のコーヒー一杯ほどの値段です。

まとめ

通勤ラッシュはサラリーマンに大きな苦痛を与えますが、もし快適に出勤、帰宅をしたいなら、有料の座席指定列車に乗るという方法があります。別途お金はかかりますが、おおむね数百円程であり、ビール一杯、コーヒー一杯節約することでまかなえる負担です。首都圏在住で該当する路線にお住まいのビジネスパーソンの方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事:1位は何線の何駅? 通勤電車の混雑率ランキング(首都圏版)

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