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管理部門にとっては、社員が自分のことを「理想の上司」と思っているのか、それとも「ダメ上司」の烙印を押しているかはとても気になるところだ。
アトラシアン株式会社は、日本の企業で働く人を対象に、直属の上司に対する部下たちの評価に関するアンケートを実施し、その結果を「チームの教科書」(/news/detail/377/?url=https%3A%2F%2Fatlassian-teambook.jp%2F)で公開している。
その気になる結果だが、上司に「大いに不満」14.9%、「不満」23.6%、「満足」28.6%、「大いに満足」5.9%で、「どちらでもない」が27.9%だった。
「不満」と「満足」は、“大いに”を加えても、やや不満の方が多いものの、それほどの差はない。しかし、注目すべきは「大いに満足」より「大いに不満」が2倍以上も多いことである。
では、理想の上司の第一条件として、どのようなことをあげているのだろうか。一番多かったのが「仕事上のゴールを明確に示して、適切な指示・指導が行えること」である。つまり、部下がなすべきことを明確なゴールと目的を持って示せる能力の高さが最も重要ということである。
また、「仕事上の知識/スキルが高いこと」、「人に責任転嫁をしない誠実さ」、「熱意、公正さ」も理想の上司の大切な条件となっている。
では、「ダメ上司」はというと、「部下・チームに対して明確なゴールが示せず、適切な指示・指導が行えず、知識・スキルに乏しくて責任転嫁のズルさを持つが、熱意に欠け、依怙贔屓(えこひいき)が激しい、人を色メガネで見る」ということのようだ。
ちなみに、フリーワードで上司への不満点を聞いたところ、「対話しているフリ、人の話を聞いているフリがイヤ」、「会社の愚痴や他人の愚痴を部下にする」、「上ばかりを気にしていて、部下の方を見ていない」、「上長にいわれたからやるとか、自分の意思が存在しない」、「部下の功績を自分の手柄にする」、「チームを育てる意識が低い」などが具体例として列挙されていた。
胸に手を当て、思い当たるフシがある人はいないだろうか?これを反面教師とし、良き上司となれるよう、部下の仕事を適切に評価し、的確な指示・指導をしていきたいものだ。
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