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女性に聞く「働き方の満足度」調査 世代間での違いが浮き彫りに

公開日2021/12/02 更新日2021/12/03

厚生労働省が実施した「令和2年版働く女性の実情」によると、令和2年の女性の労働人口は、3,044万人で、労働人口総数に占める女性の割合は44.3%になりました。また女性の労働力率は、25歳~29歳、30歳~34歳、60歳~64歳、65歳以上の世代において、昭和43年以降、過去最高の水準です。

このように増加傾向にある女性労働者ですが、世代によって働く目的とその満足度が異なるようです。この記事では、世代間による満足度とその問題点についてご説明します。

女性労働者は多いが、非正規職員が多い現実

国の政策もあり、女性が活躍できる社会の現場が増えました。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響もあり、令和2年の女性の雇用者は17万人減少しています。

女性の雇用者総数に占める割合としては、「正規職員・従業員」が45.6%に比べ、「非正規の職員・従業員」が54.4%で、過半数以上がパートアルバイト、もしくは派遣社員や契約社員、嘱託社員などの非正規職員となっています。


働く理由は「社会とのつながりをもちたい」「現在の生活にお金が必要」など、人によってさまざまでしょう。しかし半数以上が重心は仕事よりも生活にあるようで、「結婚生活や子育てと両立して働きたい」と希望する女性が多いようです。

30代から40代の女性は結婚や子育てによる時間的制約が多い

30代、40代の女性は、結婚や出産といった大きな転機を迎える人が多く、非正規雇用を選ぶようです。生活のステージが変わることで、働き方も考え直すタイミングになっているのが現実です。

30代から40代の女性労働者が働く理由は、自分のためというより「子育てのため」「将来への貯蓄」「育児・家事・介護から離れたい」などが多いようです。

働き方の満足度が最も低いのもこの年代です。「もっと働きたいのに時間の確保ができない」といった理想と現実とのギャップが見られます。本来であれば、30代から40代は、企業内では中堅層として活躍を期待される世代です。子育てと仕事の両立が難しいことが、理想と現実のギャップを生む要因になっているといえるでしょう。

子育てと仕事を両立したいと考えていても、周囲のサポートがなければ難しいところがまだまだあります。特にコロナ禍においては、保育園や幼稚園、学校が急に休校・休園や分散登校になるなど予期せぬことが起きました。文科省の調べによると、2020年度に不登校だった児童は前年度比8.2%増となりました。「感染回避」のために長期間登校しなかった児童も3万人を超え、働き続けることが難しくなったと考えられます。

50代は子育てが落ち着くが更年期や親の介護に直面

50代になると子どもの手が離れ自分の時間が取れるようになります。子どもの進学費用などお金が必要になる時期でもあり、働く目的も「生活」や「貯蓄」へと現実的なものに変わります。勤務時間を増やしたり、勤務形態を変更したりする女性も増えてくるのがこの世代で、働く時間に対する満足度は上がっています。

しかしそのタイミングに更年期を迎えるなどの体調面の不安、あるいは親の介護といった問題に直面することもあります。2021年11月に発表された独立行政法人労働政策研究・研修機構の調べによると、更年期離職の女性は46万人にのぼります。更年期離職率は、40代が8.1%に対し、50代には10.1%と高くなります。

60代は最も満足度の高い働き方に

健康でまだまだ元気な60代が増え、「健康のために頭を使いたい」「外出したい」という理由などで、労働意欲が高い世代です。働き方の満足度が高く、理想の働き方ができていると考えている人が多いようです。60代は30代~40代に比べ、「子育て」や「家事」に追われることもさほどなく時間的余裕があります。また「教育費」の支払いからも離れ、全体的に切迫感がないことが伺えます。そのゆとりにより各々が理想とする仕事ができ、満足感の高さにつながるのでしょう。

コロナ禍にますます多様化し始めた新たな働き方で満足度を実現

コロナ禍において急激なスピードでリモートワークやオンライン会議が普及しました。そのことにより、女性にとっても家事や子育てをしながらできる仕事が増加し、女性が働きやすい環境が整いました。また働き方も多様化し、オフィス系の仕事だけでなく、趣味や特技を生かした働き方をする女性が増えています。

英会話、ヨガ、料理、手芸など、今までなら教室の用意が必要だったカルチャースクール系もオンラインで開催が可能になりました。参加者もわざわざ自宅から出ることなく参加でき、子どもがいても学べるので需要が高まっています。

集客も人の手を借りない時代。SNSやYouTubeなどを利用して告知可能です。趣味や特技を活かした働き方は場所や時間にとらわれないため、子育てとの両立が可能な働き方といえるのではないでしょうか。

まとめ

女性にはキャリアアップを目指すのか、プライベートに重きを置くのか、仕事への自分の価値観を見つめなおすタイミングがいくつもあります。

30代に近づくにつれ、同期とのキャリアを比較しがちになったり、家事や子育てがキャリアアップに支障と感じるようになったりするかもしれません。これらの経験も仕事に役立つことがあるかもしれません。

仕事のモチベーションが上がる瞬間は人それぞれです。自分らしくそして家族も幸せになれる理想の働き方を考えてみてはいかがでしょうか?

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