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テレワークや時差出勤、フレックスタイム制の導入など、多様な働き方が選べるようになっています。しかし、社員間のコミュニケーションが取りにくくなるなど、新たな課題も浮上しています。なかでも、人事や教育担当者を悩ませているのが新入社員のエンゲージメントの低下や、マネジメントの難しさです。
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感染対策という観点から、新入社員研修もリモートで行う企業が増えています。しかし、これまでの対面での研修のように、一人ひとりの顔色や表情の変化を、細かく観察することが難しくなっています。
それは職場でも同じです。これまでのように、仕事の進め方を手取り足取り教えられません。
長年、若手社員の育成を担当してきたベテランであれば、ちょっとした表情の変化や、投げかけた質問に対しての受け答え方などで、何を考えているのか、どんなことに悩んでいるのかなど、ある程度はつかむこともできたはずです。
その上で、若手社員のやる気を引き出すために、一人ひとりに合わせたアドバイスをすることもでき、コミュニケーションを深めることもできました。
リモートでは、対面での育成・指導と違って、教える側と教えられる側に、どうしても物理的距離が生まれてしまいます。そこが、リモート環境下でのコミュニケーションの難しさです。これからは柔軟で多様な働き方が主流となりつつあるのです。
つまり、これまで蓄積してきた若手の育成・指導のノウハウは、通用しなくなりつつあります。リモートが主流の時代に、若手や新入社員のエンゲージメントを育んでいくためには、はたしてどのような方法で取り組んでいけばいいのでしょうか。
人事や教育担当者、そして現場のマネージャークラスが頭を抱えているのは、この課題への解決策がなかなか見つからないことです。
ちなみに、アーティエンス株式会社の調査レポート「Growth」によると、入社直後の4月と12月では、「学びへの意欲低下がうかがえる」という、調査結果が示されています。
つまり、リモート勤務が定着しつつある時代に即した研修・育成に取り組まなければ、社員のエンゲージメント低下が著しく、企業として求める戦力としては育っていかないのです。
社員のモチベーションをどのように維持していくのか、それぞれのスキルや能力をどのように引き上げていくのか、人事・教育担当者、現場のマネージャークラスの真の力量が問われています。
コロナ前の新入社員は、先輩や上司の仕事ぶりを間近にみながら、「ぜひ、あのようになりたい」と、モチベーションを高めてきたのではないでしょうか。オンライン環境下ではその姿を直接目に焼き付けることはなかなかできません。しかし、オンラインならではのモチベーションアップの方法も必ずあるはずです。そのためには、さまざまな方向にアンテナを張り巡らすことも大切になりそうです。
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