公開日 /-create_datetime-/
新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、街並みにも大きな変化をもたらしている。その一つが喫茶店の数で、東京商工リサーチの調べによると、2021年の喫茶店の休廃業と倒産を合わせた数は161件となり、過去最高を更新したことがわかった。
コロナ禍でリモートワークが普及したことや、コーヒー豆の高騰が、その要因として挙げられているが、街角から喫茶店が次々と姿を消しているのは、コロナ禍の影響だけではなさそうだ。
厚生労働省の「生活衛生関係営業の生産性向上を図るためのガイドライン・マニュアル作成事業」(2021年10月発行)によると、喫茶店数は2008年度の約29万軒をピークに減少に転じ、現在は約20万軒にまで減少している。
かつて、喫茶店は昼食後のコーヒータイムや、仕事中の休憩(サボリ)、デートの待ち合わせや商談にも利用されてきた。駅前の商店街やビジネス街にも、必ずといっていいほど喫茶店があったものだが、現在では探してもそう簡単には見つからなくなっている。
代わりに目につくのが、スターバックスやドトールなど、全国規模で1,000店舗以上を展開する大型チェーンの店舗である。スターバックスが日本に上陸したのは1980年から90年代にかけてだが、その頃から個人経営の喫茶店の凋落は始まっているようだ。
ナビットが全国のモニター会員1,000人を対象に実施したアンケート*によると、喫茶店やカフェに「よく行く」と「時々行く」を合わせても半数以下の47.9%だ。また、利用する頻度も月1回から年1回程度が、全体の7割を占めている。
そもそも、利用頻度が少なくなっているのに加え、コンビニの店頭でも挽き立てコーヒーが格安で味わえるようになっている。価格の面では、大手チェーンや大資本のコンビニとまともに張り合っても、個人経営の小さな喫茶店ではとても勝ち目はない。
かつては、定年退職後や、脱サラをして喫茶店を開業することが“夢”だった時代もある。コーヒーの味や内装にこだわり、のんびりゆったりと自分らしく暮らせれば、“それでよし”とする風潮があった。
しかし、効率や利益が優先されるデジタル社会となり、そんな悠長なことは許されなくなっているのかもしれない。喫茶店で1杯のコーヒーを味わう時間を“ゆとり”ととらえるか、“無駄”ととらえるかは、年代によっても違うのだろう。
そういえば、80年代に大ヒットしたガロの名曲「学生街の喫茶店」で描かれていた、喫茶店で“わけもなくお茶を飲みながら話し込む”男女の姿も、いまはほとんど見かけることもなくなっていることも、何とも寂しい限りといえないだろうか。
【衛生管理者の基本がわかる!】衛生管理者の選任と活動内容
日本の裁判手続きと電子署名
株式譲渡契約書とは?記載事項や作成時の注意点について解説!
社印・社判を必要とする文書の電子化
消費者契約法で無効にならないキャンセルポリシーの作成方法
IT導入補助金2024申請ガイド ~申請するメリットと申請の流れを紹介~
企業と求職者とのマッチング精度を高めるリファレンスチェックの進め方
【経理の転職情報】まとめページ
NHK連続テレビ小説のモデル、女性初の弁護士だった三淵嘉子さんとは?
4月から義務化される「障害者への合理的配慮」とは?企業が取るべき対策を解説
「人事給与アウトソーシング(BPO)サービス」導⼊事例集【三菱総研DCS】
元国税庁の電子帳簿保存法スペシャリストが教える|導入のために知っておくべき10のこと
フリーアドレス制準備完ぺきガイドBOOK ICTツール編
契約不適合責任とは?売買契約書で 注意すべきポイントについて
人事給与アウトソーシングサービス導入検討のポイント(中堅規模企業向け)
【550社が出展!】日本最大級のバックオフィス向け展示会を開催
特許庁が「知財功労賞」21社を発表 特許を営業に活用・商標2000以上・創業から知財重視……
【配属ガチャ】「配属先が希望と違う」理由で新卒生の24.6%が“早期離職・転職”を検討。「いつ決まるかわからない」も不安材料に
大企業法人の経理担当必見!5月の税務ガイド
資生堂が男性の育休取得率100%を達成 社内の風土づくりが奏功、育休からの復職率も92%
公開日 /-create_datetime-/