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経常利益、純利益、営業利益・・・「利益」の違いを答えられますか?

公開日2018/11/11 更新日2023/01/19

会計上の利益には、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の5つの利益があります。同じ利益でもそれぞれ意味が違いますが、ビジネスパーソンなら、経理部門以外であっても、基本ぐらいは押さえておきたいものです。

今回は5種類の「利益」の違いについて解説します。

管理部門が知っておきたい会計用語 その2

売上総利益

商取引において、60万円で仕入れたモノを100万円の値段をつけて売ることで、40万円がプラスとなりますが、これを売上総利益といい、粗利とも呼ばれています。いわゆる営業活動によって生み出された利益のことです。

外部から仕入れた商品や原材料に、なんらかの付加価値を付けることで、仕入額よりも高い値段で売ることにより、その差額が利益になるわけですが、売上総利益率は業種によってかなりばらつきがあります。

ちなみに卸売業では、売上総利益率はかなり低く、小売業は卸売業よりもやや高くなっているようです。一般的には、売上総利益率が高いのは、製造業とサービス業といわれています。

営業利益

販売するための営業活動には、店舗や事務所の家賃や水道光熱費、通信費、広告宣伝費といった経費がかかります。売上総利益から、営業活動に費やした販売費、一般管理費を差し引いた利益が営業利益となります。

販売費や一般管理費が大きくなると、プラスとはならず、マイナスとなることもあります。これを営業損失といいますが、営業利益の数値が大きければ大きいほど優良企業ということになり、利益を得る力があることを示すものでもあります。

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経常利益

利益にもいろいろありますが、企業の収益力を示す指標が経常利益です。経常利益は、営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いた後の利益です。

企業には、本業以外の収入や支出があります。営業外収益には受取利息や受取配当金、有価証券売却益などがあります。また、営業外費用には、支払利息や有価証券売却損、有価証券評価損などがあります。

税引前当期純利益

売上総利益や営業利益、経常利益については、会計や経理の専門家でなくても、理解しやすいのですが、税引前当期純利益はとなると、やや専門的になります。

一会計期間に発生した全ての収益から、一会計期間に発生した全ての費用を差し引いた、企業の期間的な処分可能利益を税引前当期純利益といいます。

費用や収益には、毎期経常的に発生する経常損益と、臨時的に発生する特別損益に分類することができます。経常損益で損益を計算したものが経常利益であり、臨時的な損益を含めて、全ての費用や収益で計算したものが税引前当期純利益です。

当期純利益

いろいろな利益がありますが、法人税などを支払った後の、企業活動のいわゆる純粋な成果が当期純利益です。

税引前当期純利益のおよそ20%から40%程度が法人税となり、それを差し引いたものが当期純利益となりますが、法人税は法人税法によって会計計算とは切り離して別個に計算するものです。

ですから、法人税を差し引いた当期純利益は、企業の純粋な収益力を示すものではないとされていますが、企業の手元に残るのは、税引後の当期純利益です。

なんとも複雑な利益の種類ですが、売上から仕入れ原価を引いたのが「売上総利益(粗利)」、必要経費を差し引いたのが「営業利益」、本業以外の収益・損益を加えたのが「経常利益」、一時的な損失・利益も含むのが「税引前利益」、そして、税金を引いた最終的な利益が当期純利益です。

企業が、高い収益性を保つためには、いかにコストを下げるかにかかっています。管理部門なら、部門内のメンバーのコスト意識を目覚めさせるためにも、せめてこのくらいは、理解しておきたいものです。

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