公開日 /-create_datetime-/
会計事務所ではどのような仕事をしているかご存知でしょうか? 企業や個人店の会計業務を請け負う所という認識をしている人が多いようですが、会計事務所には公認会計士もしくは税理士が所属しており、会計だけではなく税務業務も担当しています。
税理士は、確定申告や記帳代行、税に関するアドバイスなど税に関する業務を、公認会計士は監査に関することを担い、財務諸表をもとに会社の経営状態が健全かどうかをチェックすることを専門業務としています。
なお、公認会計士の資格があれば、税理士が行う税務業務を行うことも可能です。
この記事では、会計事務所に対するイメージや疑問を簡単にわかりやすく解説します。未経験者と経験者それぞれに向けた、転職に役立つ情報も載せているので参考にしてください。
会計事務所での勤務は大変そうなイメージをもっている方が多いのではないでしょうか。入社してから後悔することがないように現状を把握しておきましょう。
多くの人がもつ会計事務所へのイメージと、実情を解説していきます。
●残業が多く、有休が取りにくい
会計事務所は税務業務も行うため、確定申告や決算がある12月から5月頃までは非常に忙しく残業や休日出勤もあり得ます。しかし会計事務所の繁忙期はほぼ確定しているため、一般企業と比べるとスケジュール管理をしやすくプライベートも充実させやすい業種です。
●高い専門知識やスキルが必要
会計事務所の主要業務は、「税務」と「会計」で、記帳代行や決算、税務申告などを主に行い、税務・会計に関するコンサルティングも行います。そのため毎年変わる法律など、高い専門知識を常に最新の状態にアップデートしておかなければなりません。どんな会計事務所で働くかによって業務内容に多少の違いはあります。
●人間関係が大変
多くの会計事務所が税理士や公認会計士の資格をもつ所長を中心に、国家資格がある職員と補助業務を行う事務員とで成り立っています。一部の大手会計事務所を除いては、一般企業のように上司が変わることはほぼないため、所長税理士や他の職員との人間関係をいかに良好に保つかがキーポイントです。
大変と思われがちな会計事務所での勤務も他の企業と大きな違いはありません。むしろ、決算や確定申告作業がない6月から11月頃は閑散期で有休も取りやすく、コツコツと作業をするのが好きな人には向いている職種だと言えるでしょう。
会計事務所の主な業務である記帳代行、決算業務、税務申告のうち、会計監査や税務申告書の作成などは、国家資格である公認会計士や税理士の資格を保有する人しかできない独占業務です。
正社員や派遣社員、パートなど雇用形態は関係なく、無資格者の場合は有資格者の補助業務を行います。
●記帳代行
・クライアントから預かった請求書や領収書をもとに入出金を入力し、帳簿を作成
・帳簿をもとに試算表を作成
●決算業務
・帳簿をもとに貸借対照表や損益計算書を作成
●税務申告
・決算書などをもとに税務申告書を作成
・税務申告書を提出
税務申告の業務は有資格者のみが行えます。他にも税務署からの指示に不服があれば、クライアントの代理で不服申し立てをしたり、クライアント先へ定期的に訪ねて監査を行ったり(月次監査と期末監査)、必要であれば指導やアドバイスもします。
なお、無資格者や科目合格者は、資格がなくてもできる請求書や領収書の整理や入力作業、電話対応など補助業務を担います。月次処理や給与入力も無資格でも行える業務です。
上記の業務以外にも、企業再生支援や銀行からの資金調達サポートなどのコンサルティングや、弁護士などと組んでM&A、国際税務を得意としている会計事務所もあります。
会計事務所へ転職する際には、履歴書や職務経歴書に何をどう書くかが重要です。
●志望動機の書き方 ポイント
・なぜ当該会計事務所を選んだのか?
・強みや会社に与えられるメリット
・キャリアの目標
未経験者の場合、志望動機のアピールは非常に重要です。自分の夢だけを語るのではなく、会計事務所側へ何を提供できるのか?自分を採用するメリットは何なのかを書いておきましょう。
経験者は、転職先の会計事務所が求める人材にいかに自分が適した人物であるかを伝えられるかが重要になります。自分の経験やスキルをもってどのように貢献できるか、そして自身と会社の成長のビジョンを伝えられるとよいでしょう。
●履歴書の書き方ポイント
・履歴書と職務経歴書の内容は重複しないようシンプルに
・資格は会計事務所で役立つものを優先して記入
・公認会計士や税理士を目指しているなら記入
未経験者でも会計事務所で役立つ資格や経歴があれば有利です。簿記2級やパソコンスキルなど会計事務所で勤務する際に役立つものは記入しておきましょう。
経験者の場合、業務経験の詳細は職務経歴書に記入し、履歴書は学歴と職歴を簡単に書けば構いません。公認会計士や税理士の資格をもっていなくても、科目合格しているものがあれば記入しましょう。採用側は長期で働ける人材を求めているので、たとえ1科目の合格であっても将来性が高いと見込まれ、有利になる可能性があります。
●職務経歴書の書き方ポイント
・転職希望先の会計事務所が求めている人材像であるか
・キャリアや業務経験はすべて記入しなくてもOK
会計事務所の業務上、クライアントとのやり取りは必要不可欠で、コミュニケーション能力も求められます。そのため営業職やリーダーの経験は有利になるでしょう。
また、未経験者は不利だと思われがちですが、他の会計事務所のやり方に染まっていないため、ゼロから自社のやり方で育てられると優遇する事業所もあります。
そして経験者の場合は、経験してきた業務内容をすべて書くのではなく、転職先で求められるキャリアや役立てるキャリアを優先して記入しましょう。
会計事務所で働くには専門知識やスキルが必要だと思われがちですが、未経験や無資格者でも働くことは可能です。働きながら必要な知識を身につけられるので、公認会計士や税理士を目指す人には恵まれた環境だと言えるでしょう。
会計事務所で働くのは大変と思われがちな点も繁忙期を除けば、有休を取得しやすくプライベートの時間も確保することもできます。
会計事務所への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
電子帳簿保存法Q&A【基礎編】
あなたの会社の現時点におけるペーパーレス化、推進状況は?
派遣と業務委託の違い ~外部人材活用の最適な方法が分かる!~
<中小企業の経営者/人事の方必見!>中小企業のための はじめての産業保健
コロナで変わった人事現場の実態 人事給与アウトソーシングサービスを提供する三菱総研DCSが解説!
4月から義務化される「障害者への合理的配慮」とは?企業が取るべき対策を解説
【550社が出展!】日本最大級のバックオフィス向け展示会を開催
特許庁が「知財功労賞」21社を発表 特許を営業に活用・商標2000以上・創業から知財重視……
【配属ガチャ】「配属先が希望と違う」理由で新卒生の24.6%が“早期離職・転職”を検討。「いつ決まるかわからない」も不安材料に
大企業法人の経理担当必見!5月の税務ガイド
電子帳簿保存法Q&A【運用編】
WEBサイト製作の業務委託契約書の作成方法と注意点
会計士が電子化のしくじり事例を解説|失敗しない電子帳簿保存法への対応方法とは?
マンガで分かる電子帳簿保存法&インボイス制度の対応ポイント
ビジネスパーソンが知っておくべき、経費精算でも気をつけたいインボイス制度対応3つのシーン
資生堂が男性の育休取得率100%を達成 社内の風土づくりが奏功、育休からの復職率も92%
「DE&I」を推進するコーセー、“同性パートナー”を持つ人も人事制度・福利厚生の対象に。その取り組み事例とは?
定時株主総会の事前準備総まとめ、各部門担当者の役割と業務上のポイントを解説
企業内大学とは?作り方から導入事例まで徹底解説します
noteと弁護士ドットコム、炎上させない仕組みづくりに共同プロジェクトを立ち上げ
公開日 /-create_datetime-/