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“API”というワードはニュースなどで取り上げられることが多くなりました。IT技術者ならもちろん知っているでしょう。しかし、IT技術者以外のビジネスパーソンは、どの程度知っているでしょうか。
APIとは「Application Programming Interface」の頭文字をとったもので、コンピュータプログラムの機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めたものです。
つまり、ソフトウェアの一部を公開することで、誰もが外部から利用できるようになり、他のソフトウェアと機能を共有できます。
他のソフトウェアと機能を共有することのメリットは、開発コストの削減や、開発までの時間を大幅に短縮できることです。無料で公開されているプログラムを利用すれば、1からプログラムを作る手間が省けるからです。
APIのメリットは、効率的にアプリケーション開発ができるようになるだけではありません。他社のデータを活用することもでき、そのデータを分析することでさまざまな分野への活用も期待できます。
そこから、イノベーションが生まれ、新しいビジネスが生まれる可能性も秘めています。無料で、誰でも利用できるというのが、APIがここまで注目を集めている要因でしょう。
ところが、TwitterがAPIの無料提供を廃止し、有料版を提供すると開発チームのTwitterアカウントが明らかにしたことで、新たな波紋が広がっています。
当初発表した廃止日は延期されましたが、詳細についてはまだ明らかにされていません。TwitterのAPIを継続利用する場合の料金は月100ドルとも一部では報じられています。
また、新しい無料プランの提供も予告されていますが、どのようなプランになるのかは依然として不明のままです。
Twitterは、限られた文字数で投稿できるソーシャル・ネットワーキング・サービスの一つです。2022年は1日に5億件以上のツイートが投稿されており、SNSの代表的なツールといえるでしょう。
世界中で利用されているTwitterのデータを有効活用することで、消費動向の傾向やトレンドを予測することが可能になります。しかし、それが有料となれば、新しいビジネスが育ちにくくなることも考えられます。
Twitterが無料から有料へ切り替える真意はわかりません。コンピュータプログラムの機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用できるといっても、APIはプログラムの心臓部ともいえる内部のコードまでは公開していません。
APIの機能と、それを使うための方法やルールを公開しており、それによってアプリケーションやサービスを利用するユーザーの利便性が、格段に向上したのです。
Twitter社の開発チームが、APIの無料提供を廃止し、有料版を提供すると公表したことで波紋が広がっています。さて、これからどういう結果をもたらすことになるのでしょうか。
コンピュータプログラムの機能や管理するデータなどを公開し、それを無料で使えることによって、デジタル化も加速度的に進みました。有料化によって、デジタル化にブレーキがかかることになるのか、注目しておく必要がありそうです。
※本記事の内容について参考にする際は、念のため関連省庁や専門家にご確認ください。
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