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企業の法務部の役割は、契約書のレビューなど企業内法務にまつわる業務を担うことですが、新たに“攻めの法務”という役割が求められるようになっています。“攻めの法務”とは、どのような役割なのでしょうか。
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事業活動にもコンプライアンスが求められ、企業の法務部門が扱う業務の多くが経営の根幹にもかかわるため、法務部門の重要性はますます高くなっています。
法務部門が担う業務内容は広範囲に及ぶため、それに伴う業務量も増えていますが、たとえば契約書のレビュー一つをとっても、たった1カ所の不利な条項を見落としてしまうと、裁判沙汰に発展することもあります。
そのため、契約書のチェックは念入りに行う必要があり、時間もかかります。デジタル化で業務の効率化が進んでいる他の部門に比べ、法務部門のデジタル化が遅れているのは、アナログ的手法に頼らざるをえない業務内容が多いことも一因ではないでしょうか。
法務部門には、アナログでの対応や属人的な業務が多く残っているため、労働時間短縮や有給休暇取得促進といった、働き方改革とは真逆の働き方を強いられている法務部門も少なくありません。
しかし、ただでさえ忙しい部署なのに、新たに求められている“攻めの法務”の役割を果たせるのでしょうか。
チーフリーガルオフィサー(CLO)として経営に積極的にかかわるほか、官公庁とのルールメイキングに取り組むなど、“攻めの法務”を実践している企業の法務部門のケースをみていくと、契約書チェックにはAIを活用するなど、DXに積極的な姿勢がみられます。
また、新しい事業を立ち上げようとしても、その前に立ちはだかるのが法規制です。しかし、そこで足踏みをしていてはイノベーションを生み出すことはできませんから、法改正を含めたルール変更まで働きかけている法務部門もあります。
さらに、商品開発や事業開発など、事業支援にも積極的にかかわるなど、これまでの法務部門の業務の枠を超える動きも、新たな法務部門の役割として注目を集めています。
つまり、これから求められる“攻めの法務”とは、ITツールを活用してオペレーション作業の効率化に取り組み、それによって生じた時間を、イノベーションの創出や事業活動に貢献する役割を担う、ということのようです。
法務部門が、企業内法務にまつわる業務を担うだけではなく、こうした業務にまで積極的にかかわるようになれば、会社のさらなる成長も、大いに期待できるようになるかもしれません。
さらに言えば、法務担当者のモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。ちなみに株式会社クロスリバーが社内の法務部門に実施した「働きがい」の調査によると、「承認」「達成」「貢献」の3つのキーワードが浮かび上がったそうです。
法務部門の働きぶりが会社に認められることで達成感を覚え、それが会社の成長につながっていることを実感できれば、法務部門の働きがいにつながるということです。“攻めの法務部門”という新たな役割について、法務担当者はいま一度見直してみてはいかがでしょうか。
“戦略総務”に続き、“攻めの法務部門”など、管理部門の役割の重要性が見直されています。いずれにしても、時間がかかっている通常業務をDXで効率化に取り組み、余裕が生まれた時間を事業拡大のために使うことで、企業の成長に貢献していこうというものです。担当者がそれを自覚しているかどうかが、これからの評価にも大きく影響してくるようになりそうです。
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