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経理の転職を成功させるには、職務経歴書の作成が重要なカギを握ります。
しかし、どうすれば自分のスキルや経験を効果的にアピールできるか悩む方も多いでしょう。
この記事では、経理の転職において、押さえるべき職務経歴書の書き方やアピールポイントとなる経験について具体的に解説していきます。
まず、経理の職務経歴書を作成するにあたって、押さえるべきポイントをご紹介します。
経理の職務経歴書では、経験年数や取り扱った処理件数など、具体的な数字を盛り込むことが重要です。
数字を用いて定量的に記載することで、採用担当者が実績やスキルのレベルを把握しやすくなります。
例えば、「売掛金の管理を5年間担当し、月間500件の請求書処理を実施」と表現することで、企業側は仕事のスピードや正確性を把握できるでしょう。
経理業務の基本的な内容は、どの企業でも共通です。しかし、企業の業界や規模によって、業務の流れや処理ルールが異なります。
そのため、職務経歴書では過去に勤務していた企業の名称だけでなく、業界や従業員数、上場・非上場の状況、経理部門の人数などを詳しく記載しましょう。
これにより、応募先の採用担当者が自社との適性を判断しやすくなります。
経理の転職で、最も重視される経験は決算業務ですが、一言で決算業務といっても、細かい業務内容は多岐に渡ります。そのため、決算業務の経験は、担当した業務範囲を明確に記載することが重要です。
例えば、「単体決算のPL作成を3年間担当」や「連結決算で5社の子会社を統括」など、具体的な業務内容を記載します。
経理の職務経歴書では、使用経験のある会計ソフトやPCスキルのレベルも明確に記載しましょう。
例えば、「弥生会計:3年間使用」「Excel:ピボットテーブル・関数(VLOOKUP等)」など、スキルを具体的に示しましょう。
応募企業が同じツールを使用している場合、即戦力として評価されやすくなります。
経理の転職では、マネジメント経験も重要なアピールポイントとなります。
「5人のチームを管理し、30代中心のメンバーを指導」など、部下の人数や年齢構成を具体的に記載して、マネジメントスキルを可視化しましょう。
加えて、マネジメントポジションとして、経営陣への報告や他部門との連携を担った経験、プレイングマネジャーとして実務も並行して担当した経験なども併記すると効果的です。
参考:株式会社MS-Japan|「経理・財務 職務経歴書サンプル」
次に、決算業務以外でアピールポイントとなる経理経験についてご紹介します。
以下のような経験がある場合は、職務経歴書に記載して積極的にアピールしましょう。
経理業務を効率化した経験や経理部門で抱えていた問題を解決した経験がある場合は、具体的なエピソードを根拠にアピールしましょう。
「請求処理フローを見直し、処理時間を20%短縮」や「経費精算のルールを整備してミスを30%削減」など、成果を数字でアピールすることが重要です。
BPO(業務の外部委託)の活用や部門間の業務調整など、改善に積極的に取り組んだ経験もアピールにつながります。
システムの導入や刷新に携わった経験は、ITリテラシーの高さをアピールできる経験です。「経理×IT」のスキルとして高く評価されるでしょう。
例えば、「弥生会計からSAPへのシステム移行を主導し、移行後の運用定着をサポート」や「RPA導入で月50時間の業務削減を実現」など、具体的な成果を盛り込むと効果的です。
IPO準備の経験は、開示資料作成や内部統制の整備に関するプロセスへの理解をアピールできる経験です。
また、M&A関連の経験は、財務分析や統合プロセスの理解をアピールできます。成長戦略を描く企業において即戦力として評価されるでしょう。
ただし、自己アピールの目的で社外秘の機密情報まで漏洩してしまえば、応募先企業からマイナス評価を受ける可能性があります。機密情報の取り扱いに注意して記載しましょう。
グローバル化が進む今日、経理業務で英語を使った経験は強みとなります。
TOEICスコアがない場合でも、「海外子会社と英語による月次決算報告を実施」、「メールと電話で日常的に英語対応を担当」など、どのような業務でどれくらいの頻度で英語を使用していたのかを記載することで、実務における英語力をアピールできます。
経理未経験者や経験が浅い人が職務経歴書を書く際は、過去の業務経験において経理業務で活かせるポイントをピックアップすることが重要です。
経験が浅い人の場合は、まずは経験のある経理業務を細かく洗い出しましょう。
伝票処理、経費精算、請求書発行、何かしらの会計ソフトの使用経験があれば、それらを具体的に記載します。
未経験者の場合は、経理と親和性ある経験を洗い出しましょう。
具体的には、数字を扱う業務やプロジェクトの管理、業務効率化の取り組み、マニュアル作成などが挙げられます。
特に、事務処理経験や業務でExcelを使用した経験は、重要なアピールポイントです。
ピボットテーブルやVLOOKUPなどの関数を使ったデータ処理の経験があれば、積極的に記載しましょう。
参考:「経理経験が浅い職務経歴書は落とされる?応募書類作成のポイントとは」
職務経歴書の学歴や職歴などの基本情報は共通で問題ありませんが、自己PRや志望動機は応募先企業に合わせて書き分けることが重要です。
どの企業でも流用できる一般的な内容ではなく、応募ポジションの業務内容や企業が求める人物像に合わせて記載することで、採用担当者が「自社で活躍できる姿」をイメージしやすくなります。
応募する求人情報だけでなく、企業の公式サイトや他ポジションの求人情報、新卒採用サイトなどを参考に、企業が求める人材像を把握しましょう。
応募先企業が抱える課題や目標に共感する点を見つけ、それに関連する経験やスキルを強調します。
例えば、「業務効率化」や「グローバル展開」が企業のキーワードであれば、それに合わせた自分の経験を具体的に記載すると良いでしょう。
「作成した職務経歴書に自信がない」「書類選考がなかなか通らない」という方は、転職エージェントの利用がお勧めです。
転職エージェントとは、企業と転職希望者をマッチングするサービスで、希望条件に合う求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、面接日程の調整、内定後の条件交渉など、転職活動全体をサポートしています。
職務経歴書を含む応募書類の添削サービスでは、転職支援実績に基づくノウハウを活かし、企業のニーズに合った内容へとブラッシュアップしてくれるため、書類選考の通過率向上が期待できるでしょう。
転職エージェントは、幅広い分野の求人を扱う総合型と、特定の分野に特化した専門型の2種類があります。
経理への転職を目指す場合、経理や管理部門の求人市場に精通した特化型エージェントのサポートを受けることが効果的です。
おすすめの経理特化型転職エージェントとして挙げられるのが、MS-Japanが運営する「MS Agent」です。
「MS Agent」は経理を含む管理部門や士業の分野に特化した転職エージェントとして30年以上の実績があり、専門的な知見をもとに実践的なアドバイスをしてくれるため、より効率的な転職活動の実現へとつながります。
転職を希望している方はすべて無料で利用できますので、皆さまもこの機会に「MS Agent」への利用登録を済ませてみてはいかがでしょうか。
職務経歴書の内容を充実させることは、書類選考通過のための重要なポイントです。
職務経験やスキルを具体的な数字や事例で示し、企業が求める人物像に合致する内容に仕上げるよう意識しましょう。
また、自己PRや志望動機は応募先企業ごとにカスタマイズすることで、入社後の活躍を採用担当者に効果的に伝えることができます。
職務経歴書の仕上がりに不安がある場合には、転職エージェントを利用し、専門的な視点からのアドバイスを受け、必要に応じて添削してもらいましょう。
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