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受験に保護者が協力するのは当然ではあるものの、最近では就職活動にも保護者が深く関わるようになってきたといわれています。そこから生まれた言葉が「オヤカク(親確)」で、企業の採用担当者にとっては軽視できない問題です。本記事では、オヤカクが行われる背景や、企業の対応について紹介します。
目次【本記事の内容】
オヤカクとは、「親への確認」の略となり、就活において最近使われるようになった言葉です。 内定が出た就活生の保護者に対して、自社の紹介・挨拶・内定承諾の確認などを行う行為全般を指します。これは、内定者の辞退を防止するための施策として行われています。
新卒採用は今や企業と内定者の間で行わるものではなく、内定者の保護者へもアプローチをしていくものになりつつあるのです。
ではなぜ、近年はオヤカクが広がってきたのでしょうか。その要因は大きく下記の2つであると考えられています。
・親子の関係性の変化
・売り手市場による内定辞退率の高まり
それぞれの詳細について、順に説明していきます。
内定辞退は本人の意思かと問われると、そうとは限らないのが最近の就活事情です。複数の内定を得た就活生が、最終判断を保護者に相談する傾向が高まっているため、保護者の意向が内定辞退に強く作用するようになったのです。
近年は、親子関係がフランクになっており、友達のようになんでも相談する関係性の親子も少なくないようです。就活についても同様で、どの企業に入社するか迷った内定者は、保護者へ相談する傾向にあります。
企業側にとっては、就活生本人の意思に保護者の意向も加わると、ますます内定承諾の見込みがつかなくなってしまいます。そこで企業側が保護者に対して実施する、内定辞退防止策の1つが「オヤカク」です。
リクルートの調査によると、2023年卒新入社員の内定辞退率は65%に達しており、ここ数年増加傾向にあります。内定取得数が年々増えていることから、必然的に辞退率が高まってしまうのでしょう。しかし根本的な問題は、慢性的な人材不足による売り手市場です。
内定辞退率が高くなると、企業にはさまざまなマイナスの影響が生じます。まず内定にいたるまでの時間・労力・コストがすべて無駄になってしまうこと。採用計画の立案が難しくなること。そして最終的には、必要な人材が不足してしまうことです。
人材確保のために内定辞退率を抑えたい企業は、ある種キーパーソンともいえる内定者の保護者にアプローチをかけるというわけです。
オヤカクの対応として、企業がどのようなことを行っているのかというと、以下のような対応が代表的として以下があげられます。
・保護者に対する入社誓約書の送付
・電話による挨拶
・保護者へ会社情報資料やパンフレットの送付
・入社説明会などへの保護者の招待
中には内定直後の会社見学に保護者を招待したり、家庭訪問を実施したりする企業もあるようです。マイナビの調査によると、保護者の半数以上がオヤカクを受けたという結果も出ているそうです。ひと昔前なら信じられませんが、今やオヤカクは企業の対応としてメジャーなものになりつつあるといえるでしょう。
採用にかかわる人事部としては、必要な人材を安定的に確保するためには、内定まで進んだ就活生に辞退されることは極力避けたいものです。内定辞退の対策の一つとして、オヤカクを行う企業は今後さらに増えていくと考えられます。
人材不足が謳われる現代において、企業の採用戦略はますます加熱していくのかもしれません。
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